夫の借金、暴力、浮気などわかりやすい離婚理由で離婚を申し出る妻たちもいるだろう。だがその裏で、実は、夫にきちんと理由を説明せずに離婚を告げる妻たちも増えているのではないだろうか。結果、夫たちは「訳が分からないまま」離婚に追い込まれてしまう。

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 本表紙男が離婚を語るとき 亀山早苗

目次 男が離婚を語るとき 亀山早苗

ピンクバラ第一章 突然、離婚を切り出されて
◇結婚とはそもそも束縛や足枷を含んでいるものだから。
◇女性は独身のときは結婚に向かって一目散に走っていく。ところが、そのレールに乗っかってから「何かが違う」といったん思えば、案外簡単にそのレールを自らの手で外そうとしがちなのではないだろうか。
◇結婚イコール責任、と考えがちな男と、結婚イコール心の満足ととらえたがる女。そのあたりのずれが、女性側からの「なんとなく離婚」を生む背景としてあるかもしれない。
◇二〇〇三年の男性誌には「彼女にふたまたをかけられないために」という見出しが並ぶ。また、産婦人科医のところには堕胎を希望する女性と「産めと説得してください」と医師に頼む男性のカップルが多くやって来るという。
◇そんな男女が結婚したら、女性の方が「こんなはずじゃなかった」と思うのは当然かもしれない。
◇「恋人時代は素敵だった彼がただのオヤジになっていくんですよね。私は女としてがんばっているつもりなのに、彼のほうはすっかりオヤジとして開き直っている。たまたま子供がいなかったから、結婚して五年で離婚しました。私は恋愛したかったし、ひとりで自分の生き方を試したくなったから」と言った三十三歳の女性がいた。
◇女性たちはいくつになっても恋愛をしたいと思っているし、人生においてもやり直しがきくと信じている。それは、一面の真理であろう。仕事を手放さない、もしくは再就職するスキルさえあれば、今の日本は女性が一人で生きていくのに何の不自由もなくて。
◇そういった女性の意識の変化を、どうも男性たちは感情として理解していないように思う。もちろん社会生活をしている限り、頭ではわかっているのだろうが、それはあくまでも「一般の女性にとってあり得ること」であって、自分の妻がそんなわけのわからないことを言いだすなんて思ってもみないに違いない。
◇だからこそ、妻に離婚を切り出されて、どうしたらいいのかわからなくなってしまうのだ。今の世の中、あらゆる意味で男女の感情的格差は広がる一方ではないだろうか。
◇男女の感情的なギャップが激しいからこそ、妻に離婚を言い出された男性たちは、
「僕のどこがいけなかったんだ、何も悪いことはしていないはずなのに」
 との思いからなかなか脱することができない。男性たちは、離婚してもあまり自分を振り返らない、と私は長い間思っていたが、どうやらどう振り返ったらいいのかさえ分からないというのが真実のようだ。

 ひとつには、女性側が「なんなく別れたくなった」という理由で離婚を言い出すケースが増えたこと。離婚理由がはっきりしていないのだから、振り返りようもない。もうひとつは、女性側の「夫に対する理想」が高くなったことがあるような気がする。
男性からすれば、そんな理想を押し付けられても、急に自分が変わるわけにもいかない。だから戸惑っているうちに離婚が成立してしまい、やはり振り返る術もないということになる。
◇以前なら、「亭主達者で留守がいい」という言葉が生きていた。その裏にあるのは、夫はお金を持っている存在、妻は家庭を切り盛りして適当にへそくりを作ってそこそこうまく役割分担していけばいい、という考え方だろう。

◇夫婦であっても、恋愛時代の甘い雰囲気も持ち続けたい、夫に一生、きちんと女として見てもらいたいという欲求が、女性の中では大きくなっている。実際に女性が本気でそう考えているか分からない。ただ「いつまでも恋人のような夫婦」が、女性にとっては憧れの男女関係であることは間違いない。

◇物質的にも精神的にも欲望は高まり、淡々と生活していくだけでは満たされないと嘆いても不思議でない時代になってしまった。人生、欲張ったほうがいい、と女性たちは考える。しかも女性の我慢が美徳には数えられなくなった。だから定年になってからの離婚も増加の一途をたどっている。
◇熟年といわれる年齢になってから離婚が最近とても増えている。離婚件数が最も多いのは結婚五年未満だが、伸び率の高さでいえば結婚十五年、二十年以上の離婚が目につく。夫の定年を機に離婚を言い出す妻たちはあとを断たない。男性たちは、「今まで連れ添って来のだから、あとは悠々自適、夫婦でのんびり暮らしていこう」という思いが強い。

ピンクバラ第二章 自分から離婚を望んだ男たち
◇結婚というものがもつ重みが軽くなって来ているとよく言われる。だが、そもそも日本においてそんなに結婚は重かったのだろうか。平安時代は女系家族で通い婚、男は気に入った女性を訪問すればよかったのだし、女性側だって気に入れば数人の男性を受け入れることもあったのではないか。江戸時代の長屋には「マドンナ」的存在のおかみさんいて、隣の亭主やそのまた隣の亭主が入れ替わり立ち替わりやってきては、彼女と仲良くやっていたという説もある。

ピンクバラ第三章 僕らの離婚――ケース・スタディ
◇厳格な一夫一妻制が庶民にまで浸透してきたのは明治時代になってからだろう。それまで実際には西洋文化が入ってきたこと、富国強兵のために惚れたはれたと言っていられる時代ではなくなったことなどが影響しているのではないだろうか。
◇そもそも「神に誓って」結婚するという認識は日本ではなかっただろうし、今のカップルにもないだろう。どちらかと言えば「自分の心に誓って」結婚するのだろう。神と自分と対峙という観念は敬虔なクリスチャン以外の日本人にはまずいない。人の心ほど当てにならないものはないから、他に好きな人ができて気持ちが変われば今の結婚生活を解消したくなるのは、ある意味で自然である。

◇結婚離婚を繰り返すにはエネルギーがいるが、それができる人はやればいい。そうする人が増えていくことで、結婚の在り方は変わっていく。何の努力もしなくても愛情は長続きするもの、結婚は永遠のものという観念が覆されれば、むしろ結婚というものは重みを持ち始めるのではないだろうか。
◇家庭を構成しているメンバーは、お互いに敬意を払う必要がある。結婚していながら、夫が自分の存在価値を否定されているときに感じる虚しさを、妻はどう思っているのだろう。」自分がダメになっていくような気さえしている」という夫の声を、妻はどう聞くのだろうか。
◇恋愛は一寸先は闇だし、互いに無防備な分、傷つきやすくもなるのだから。

◇夫婦の仲は一朝一夕にできあがるものではない。壊れるときは瞬時かもしれないが、壊れるまでさまざまなことが積み重なってきているはずだ。夫たちは「できれば別れたくない」という気持ちを常にどこかにもっているものだし、生活習慣を変えるエネルギーも女性ほど強くない。男性は「いつもあるもの」「長く一緒にいたもの」に案外、愛着をもっているものだ。
気持ちを日常的に表現することは下手だけど、いざというとき、ぎりぎりまで「それでも離婚は避けたい」と願うのは男性の方が多い。だから夫から離婚を望む場合は、恋愛経験が少なくて、「運命の女性に出会ってしまった」と錯覚して突っ走ってしまう場合と、妻がよほどひどいことをした場合に限られる。
 女性たちが、「なんとなく離婚」を望むのに対し、男性にそういうタイプの離婚はまずないと言える。
◇「それが単に体の欲望だけという意味ではないんです。彼女のすべてがほしかった。その手段としてのセックスだったんですが、結果的に予想もしないくらいの快楽と愛しさを覚えてしまって‥‥セックスを通して、彼女自身の心と触れあった感覚がありました。それが肉体的な快感を強めたというか。とにかくなんともいえないくらいの強烈な体験だったんです」
◇出産に立ち会ってショックを受けたという男性は多い。もともと男性は血に弱い。女性は毎月、自分の身体から血が流れるのを受け入れざるを得ない性だから慣れているが、男性はそうはいかない。妻の壮絶な苦しみを見て卒倒しそうになったという男性もいるし、出産後の妻の悲鳴やうなり声を聞いて怖くてなったと真顔で話す男性もいる。しかもある種、神聖な出産というものに立ち会ってしまうと、自分の「汚れた」ペニスを、子供の出てきた場所に入れることがひどく罪深く感じられるようになるという。
◇ペニスを入れたから子供ができたのにと思うと、不思議な思考回路ではあるが、男性は女性が思っている以上に、自分の性を汚らわしいものだと感じているようだ。ペニスに自分のプライドを托しているようなところがある半面、理性でコントロールできない性欲を経験しているだけに、男の性は象徴であるペニスを美しいものとはとらえられないのだろう。
◇もちろん夫婦の関係はセックスだけではない。実際にセックスはどうでもいいという女性もいる。彼の妻だって、もともとそんなに「好き」というタイプではなかったのだから。それでも女性として愛されたいと願う気持ちがセックスを求めるという具体的な欲望に向かわせた。
◇中には、セックスこそがふたりの関係を集約したもので貴重だと言い切る女性もいる。夫婦それぞれがパートナーとのセックスに重きを置くかどうかは非常に重要な問題だと思う。しかも今の時代、多くの女性は性的な快感を得る事は決していけない事など思っていない。
むしろそれはごく自然なことであり、性的な快楽を追求することをためらわない女性のほうが多い。むしろ暴走気味の女性も増えているのではないか。若いころからセックスを知り、「セックスできれいになる」と雑誌で啓蒙を受けてきたのだから。しかも女性はもともと男性よりずっと快楽が深い。少々下世話だが、昔の人は「四十女とお寺の鐘は、突けば突くほど唸りだす」と言ったとか。言い得て妙ということか。

ピンクバラ第四章 男と女、どう違う?
◇「人はなぜ結婚するか、それはね、男女ともに、”恐れ”からだよ。経済的に不安、年をとっていくことの恐怖、孤独への恐れなどなど。だから人生のあらゆることに恐れを感じていない人間は結婚する必要がないだ
◇男性はプライドが高いから、あまり弱みを人に見せたがらない。それだけに、考えが内向し二重三重に心がねじれていくこともある。
◇「翻って、夫婦関係そのものはどうだったか。下の子が生まれてから、彼とは夫婦生活がほとんどなくなりました。彼が迫ってくるのは、酔って帰ってきた時ぐらい。だけど私はそんなセックスではちっとも感じない。腹が立ちますよ。私は彼の排泄処理機械じゃないんだから。自分の都合のときだけ、酔って妻を襲う。妻なら応じて当然だと思っているんでしょうけど、それは私の人間性を否定しているのと同じこと。彼はそれに気づいていないのです」
どうやら雅美さんの怒りの元はそのあたりにあるようだ。敏孝さんに聞くと、妻との性生活がなくなっていったのは、妻が拒絶したからだという。
「いつ頃か忘れたけど、下の子がまだ乳飲み子のころです。ある晩、求めたら、彼女に突き飛ばされた。確かに酔ってはいましたけど、突き飛ばすことはないでしょう?

あれはショックでしたね。拒絶するにしても仕方があるんじゃないか、と思った。その件は僕にとってはかなり尾を引きました。
「それから確かに僕は彼女を求めなくなったかもしれない。怖かったんですよ、セックスを拒絶されるのが。でもしなけばしないで日常は過ぎていくから、彼女がセックスの件でそんなに悩んでいるようには見えなかったけど」

 だが雅美さんは女としての自分を振り返る時期にきていた。
「下の子が三歳くらいになったころから、妙にいらいらして情緒不安定になっていったんです。おそらく私はすごくセックスをしたかったんだと思う。だけど夫からは求めてこない、たまたま私が迫ると渋々するけど、義理でしている感じが伝わって来て、終わってから泣けてしまうんです。

 自分が惨めでたまらなかった。これは彼にも言えないことですが、私、そのころ他の男性と関係を持つようになりました。そうでもしないと生きていけなかった。その人も家庭があったから、お互い割り切った関係です。それでも一緒にいると体も心も満たされた。その人は実は今も続いています。これは彼には言えませんが

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