社表

 超柔らかな避妊用具は膣に挟まる不快感や膣内腔を傷つけることなく精液をブロックし容易に体外へ避妊用具と一緒にほゞ全ての精液を排泄できることで避妊・避妊方法として用いても優れている。性生活には欠かせない避妊・避妊方法ですトップ画像

お医者さんごっこ

本表紙

お医者さんごっこ

赤バラこれもトイレのぞきと同様に、ただ性別のちがう子の性器が見たいというだけのことで、とくに心配したりする必要はありません。私にもおぼえがありますが、一人っ子だとか異性の兄弟のいない子が、比較的したがる傾向はありますが、これも一過性で、いつまでも続くというものではありません。
 ただ不潔な手でさわったり、注射だの浣腸だのといって、肛門や性器に割りばしなどなどあぶないものを入れたりすることがあるので、気をつける必要があります。

 これも前の二つと同様に、叱ったりするのでなく「大切なものだから、汚い手でさわったり、あぶないものを使ったりすると、けがをしたりするからやめようね」と静かに話しかけ、戸外で体を動かして遊びに移るように仕向けてやればいいのです。

 また、こうしたことに興味を持つ頃に、性別のちがう赤ちゃんのいる親戚なり知人なりがあったら、子どもを連れて訪問したりする機会に、おむつの交換などを見せてもらい、そこで子どもの質問に答えるというようなことは、大変有効な方法だと思います。

ピンクバラキスごっこ

 幼稚園で、男の子が「チューしましょう」といって、いやがる女の子を追いかけまわしたという話がありますが、テレビなどでもキス場面は日常茶飯事みたいになった昨今ですから、幼稚園だけでなく家庭でも、お兄ちゃんと妹が抱き合ってキスごっこをするというようなこともよくあります。

 幼稚園でのケースは、相手がいやがってキャーキャーワーワーというのを、面白がっているところがありますから、「ひとのいやがることはしない」ということをよく話してあげましょう。もし、

「だってボク、○○ちゃんが好きだなんだもん」と言ったりした時は、「いくらボクが好きだと言っても、○こちゃんがいやだと言っていることはしてはいけないの」と話す事です。

 後のケースは、「テレビや映画で見たキスは、誰がしていたの? 大人でしょう。キスはもっと大きくなった人がするものよ」などと言ったときは、「どんな時に、どんなふうにしていたの」と聞き返し、「“お休みなさい”をする前などに、お父さんやお母さんのホッペにするだけで、お口にはしていなかったでしょう」というように話せばわかるでしょう。
 

ピンバラ男は泣くものじゃない

 泣いている男の子に向かって大人たちは、よく「男のくせに泣くんじゃない」とか「男でしょう、泣かないで」と言います。私も在職中に一年生を担任した時などに、泣き虫の男の子がいると股間を指さして「ここにぶら下がっている者は泣くもんじゃない」とか「男の子が泣いていいのは首が取れた時と、お父さんかお母さんが死んだときだけだ」などと気合をいれていた時期がありました。

 ある参観日に、この調子でやっていたら若いおかあさんに、「性教育を研究している先生が、そんなことを言っていいのですか。“男は泣くもんじゃない”って、それでは“女は泣くもの”ですか」と抗議をされて、頭をガツンとやられたように気がつきました。恥ずかしくなりました。

 本当にそのお母さんの言われた通りです。“男は泣くな”ということは、裏を返せば、“女は泣くものだ”と言うことになり、男女差別です。小さい子供に知らず知らず、そうした差別を教えていたのです。

 そのお母さんに謝って、それ以来「男でも女でも泣くことはあるけれど、少しばかりのことでメソメソしてはいけない。

それは男の子も女の子も同じだ」という言い方に変えたのですが、後で詳しく述べるように、男女差別がなかなか無くならないだけに、こうした小さいことにも十分気をつけなければいけないと思います。
つづく 性別意識もつ初潮時期の男女対