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性教育は難しくない
性教育は難しくない
「性教育の必要なことはよく分かるが、生理的な話はどうも難しくて」と言う人がとてもたくさんいます。
しかし性教育、とくに生理的の話は決して難しくありません。
それは、子どもが聞いていくる生理的な質問で、大人がそれについての知識がないために答えられないという問題はそれほど多くないからです。
それよりも、実はよく知っているのだけれども、難しい、答えにくいという問題が多いのです。それはまた、難しいというよりも、実は「知っているけども答えたくない」という問題です。
答えたくないことと言うのは、「性交に関したこと」です。答えにくいというのは、大人が「自分たちは性交という行為をしている」という事実を、金輪際子どもたちに知られたくないと考えるからです。
小学生ぐらいまでの子どもは、いわゆる“性交”が知りたいのではありません。“受精のしくみ”が知りたいのです。それは、自分がどのようにしてこの世に生まれてきたかを知りたいのです。
しかし小学生でも五、六年生ぐらいになると、後でも述べるように変質者とか売春、乱暴(強姦)、人工授精などといった事にも疑問や関心を持ってくることがあります。これに対しては、単に受精の仕組みとしてだけでは説明がつきませんから、“セックス”という言葉も使うようになります。
それにしても大人が考えるようなセックスについて細かいことまで教える必要はないのです。
とにかくセックスを隠そうとしたら、性についての話は何もできなくなってしまいます。また反対に、ここの所を割り切ってしまえば、恥ずかしくもなんともないのです。
これまで度々述べてきたように、「赤ちゃんはどこから生まれてきたの」と聞かれれば「お母さんのおなかからよ」と答えればよいし、さらにもっと聞きたいという子には「お医者さんに切ってもらったの」などと盲腸の傷跡を見せたりしないで、「お母さんのおなかには赤ちゃんの生まれるミチがあるの。その出口はおしっこの出る所とお尻の間にありますよ」と話してやればよいのです。
「お母さんから生まれたのに、どうしてお父さんに似ているの」と聞かれたら、「お父さんが持っている“赤ちゃんを育てるモト”という小さなものが、お母さんのおなかにある“赤ちゃんの卵”と一緒になって、あなたが生まれたのだからお父さんにも似ているのよ」と話せばよいのです。
このように答えることが出来てもさらに先の質問を心配してしまうから答えられないと思いの方も多いと思いますが、要は先に挙げた四原則にそって、自分なりに考え、何も隠さないと割り切れば、決して難しいものではありません。
こうした生理的な面に比べると、男女の平等とか男女交際といった心理的な面や、“マスコミ・インターネットの流すものをどう受けとめるか”“人の嫌がることはしない”“常に相手をいたわる気持ちを忘れない”といった社会的な面の指導の方は、小さい時からのいろいろな躾とのかかわりもありますし、大人がこれまでの人生経験や、それを通してつかみ取った考え方などと素直に子どもの前に投げかける必要がありますから、生理的な面の指導よりずっとずっと難しいし、またそれなりの勉強が必要になってきます。
また、そうでなければ、性教育が性についての科学的な知識を与えるだけでなく、それをもとに自分の人生をどう生きるかを考えさせるものにはならないのです。
つづく
夫婦の性生活は子どもに見られぬように