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第九章 エゴは「〜しなければならない」という表現を使う

本表紙
リズ・ブルボー 著 浅岡夢二 訳

ピンクバラエゴは「〜しなければならない」という表現を使う

エゴは、思考においても、実際の発言においても、「〜しなければならない」とか「〜のですが」「〜のだが」という言い方をよくします。
 なぜでしょうか? それは、エゴが恐れを隠しているから、一方で、自分の恐れに耳を傾けるよう、あなたに迫っているからです。

 たとえば。エゴが、「こんなに食べるのは止めなければならない」とか「タバコを吸うのは止めなければならない」と言うとき、エゴは、あなたを不安にさせ、あなたをコントロールとようとしているのです。自分が存在すること、自分は強いことを、あなたにアピールしようとしているのです。

 エゴは、人生においてあなたは選択することが出来る、ということを知らないのです。特に、あなたが恐れに基づいて何かを決める時とき、あなたはその恐れを更に強化する結果、やがてそれが何らかの形を取って現実化する、ということを知らないのです。

 何かを避けるためには自分をコントロールしなければならない、とあなたに強要していることに、エゴは気づいていないのです。しかし、自分をコントロールして何かを避けようとすればするほど、その何かは、やがて現実化して来るでしょう。
「〜のですが」「〜のだが」というような言い方・考え方の背後には、無意識的な恐れが隠されています。たとえば、「私に対して不快な物言いをするのは止めてほしい、と同僚に言わなければならないのだが」というような考えです。

 そうした考え方の際には、何らかの恐れが隠されているのです。もし、恐れがないとしたら、その人は、たとえば、次のように考えるはずです「よし、明日、同僚に話をしよう。問題をハッキリさせて、同僚との関係を、より良いものにしよう」

第九章 〈真の許し〉が起こす人生の奇跡

ここまで読んできて、傷を癒すには、傷を意識化して受け入れることが何よりも重要であることが分かったと思います。それきまた、エゴが、あなたを助けうとして、傷に関連した〈思い込み〉を維持し続けている、ということを認めることでもありました。エゴが参照できるのは〈記憶〉だけなのです。それも仕方ないことであるでしょう。エゴにとって、あなたの魂、あなたの本質、あなたの人生計画などは、まったく問題にならないのです。

 たとえあなたが百回生まれ変わったとしても、〈意識化〉をしないかぎり、エゴはあらゆる手段を使って自分の考え方をあなたに押し付けてくるでしょう。エゴの考え方を受け入れたのはあなたであることを忘れないでください。

 エゴは決して消滅しません。なぜなら、エゴはあなたの精神の一部をなしているからです。あなたは、生まれた時点で、すでに、何百もの〈思い込み〉を持っていたのです。さまざまな転生を通じて、あなたが、感情のレベルや精神のレベルに書き込んだ情報は、永遠の生命を持つ魂にしっかりと保存されているのです。あなたの地上での人生とあなたの魂を対比してみると面白いでしょう。

 あなたは、この地上で、毎日、違った服を身に着け、違った場所に行くでしょう。そして、さまざまなことを経験し、さまざまな感情を持つはずです。一日のうちに経験されたことは、あなたの記憶にしっかりと書き込まれます。あなたにとってのその一日が、魂にとってのあなたの一生である、と言えば分るでしょうか。

 たとえば、あなたが隣人と大ゲンカをしたとしましょう。あなたは、強い怒りを抱えたまま、しかも、解決策を思いつかないまま、ベッドに入ります。翌日になりました。しかし、あなたが一晩寝たからといって、問題が自動的に片付いているわけではありません。このケンカによって活性化した傷(の一つ、あるいはいくつか)が、あなたを苦しめます。

 夜のあいだ、無意識のうちに怒りを募らせていたとすれば、その出来事は、あなたにとって、さらに重大なものとして感じられるでしょう。数日たっても、あるいは、数か月経っても、問題がそのままであるならば、あなたは、精神的にも、感情的にも、肉体的にも消耗して、エネルギー欠乏状態になるはずです。

 あなたが、もし、隣人は何もわからない人間だ、だから問題を解決しようとしても、まつたく無意味である、と考えたとすれば、あなたは問題を否認していることになります。あなたはさらなる問題を犯させるでしょう。先ほどの、治療せずに絆創膏で隠しているだけでの傷と、まったく同じなのです。

 魂は、エゴが作り出した〈不要物〉から解放されない限り、いつまでも転生を繰り返します。過去の転生で蓄積された精神的なお荷物、感情的なお荷物を、あなたは、いつまで運び続けるつもりですか? この〈不要物〉は、〈いぼ〉のようなもので、自然なものではないのです。

 あなたの体が〈いぼ〉で完全に覆われているところを想像してみてください。そんな状態で鏡を見て嬉しいですか? あるいは、そんな姿を他人に見せられますか? もちろん、答えは「ノー」でしょう。あなたはどんな犠牲を払ってでも、それらの〈いぼ〉を取り除こうとするはずです。

 あなたの魂も、実は同じことを望んでいるのです。魂は、あなたがエゴの思い込みである〈精神のいぼ〉に覆われているのが、決して自然ではないと思っているのです。
 それらの〈いぼ〉があるために、あなたは、真実の愛に帰還することが出来ず、また、心の平安を得ることが出来ずにいます。だからこそ、魂は自動的に生まれ変わることになるのです。物質世界に降りてこないかぎり、それらの〈いぼ〉からは解放されないからです。

 肉体が死ぬと。魂は霊的世界に帰り、そこで反省して、解決されなかった問題を確認します。それから、指導霊の支援のもと、次の転生の計画を立てるわけです。ところが、地上に生まれ変わると、あなたがその計画をすっかり忘れてしまい、最初の数年のあいだにエゴの支配を許し、ふたたび苦しみ始めるのです。私たちは、どうして、魂のニーズに耳を貸さずに、エゴの言うことを聞いてしまうのでしょうか? それは、地上において肉体に宿ると、エゴの力がきわめて強大になるからです。エゴに支配されていることを意識化しないかぎり、私たちは、自分の人生を統御することができません。

 だからこそ、私は、ETCでのセミナーやワークショップ、講演会や書籍を通して、人びとにエゴの〈意識化〉を促しているのです。たとえば、ワークショップにおいて、参加者は、参加者どうしで数多くのエクササイズを行って、〈意識化〉を促進し、家に帰ってからもそれらを繰り返し実践できるように、具体的な方法論を持ち帰ります。獲得した知識をもとに、繰り返し実践することが何よりも大事である、ということを、ここで思い出しておきましょう。


あなたが、書籍、講演会、セミナーなどによって知識を得たとしても、
 それを日常生活で実践しないかぎり、あなたの人生は変わりません。実践を通じて、それまでとは違う態度、または振る舞いを、確実に身に着ける必要があるのです。

 私自身、そして講師たちが、よく耳にする質問として、「私の人生が変わらないのは、どうしてですか?」というものがありますが、そういう人たちは、ETCが提案した方法を日常生活で実践していないのです。もちろん、その方法を実践したからといって、すべての人が同じ結果を得るわけではありません。たとうば、あなたがこの本の中で提案されている方法を直ちに実践し、とても良い結果を得たとしましょう。ところが、別の人は、同じ方法を試みたにもかかわらず、同じ結果は得られませんでした。これはどうしてでしょうか?
 この二人の違いは、生活の質を改善しようという決意、ならびに、意志の強さの違いによると思われるのです。

 ある忠告があなたのためになるかならないかを知るには、どうすればいいのでしょうか? それは、実践を通じて知るしかないのです。そのためには、新しい経験をすることに対して、あなたの心が開かれていなければなりません。

新しい忠告、新しい経験に対して、あなたの心が開かれていればいるほど、
 あなたは直観とつながることが出来るでしょう。

 その結果があなたの期待したものでなかった場合には、あなたのハートの声を聞いてください。最初に来た答えを採用しましょう。直観は常に自発的に起こります、直観が来た瞬間に、的確にそれを捉えてください。

 長いあいだ、私は、私のエゴと私のハートのどちらが話しかけてきているのか、区別できませんでした。でも、唯一の方法は、自分がどう感じるかを確認することだということが分かったのです。不安や心配など、ほんのわずかでも不快なことを感じたらなら、それは、直観から来たのではなく、私たちのエゴから来ています。

 ここで、私の例をあげてみましょう。本書を執筆する過程において、私は様々なことを経験しました。ある場合には、私はハートの声を聞き、ある場合には、私のエゴに支配されたのです。本書全体の構想を立てている時には、私はとても心地よく、私の精神エネルギーがハートにとたがっていることが分かりました。

 ところが、ムシェットが優勢になってくると、果たして私は成功できるのか。この本が読者に受け入れられるのか、材料は充分なのか、執筆に時間がかかりすぎるのではないか、などなど心配し始めたのです。それを自覚した私は、ムシェットに話しかけることにしました。
「ありがとう。ムシェット。あなたが私のために心配してくれているのはよく分かるわ。あなたは、私が完全であること、そして成功することを望んでいるのよね。でも、あなたは休んでいいのよ。この新しい本は、私がしっかり企画して、やり遂げるから。どうか、私を信頼してほしいの。どんな結果になろうとも、私はそれを引き受けることが出来ます。私の代わりにやってくれなくとも大丈夫よ」

 最後の言葉は、エゴとの対話で常に繰り返します。なぜなら、ほとんどの場合、私たちが間違いを犯したり、あるいは結果が望むものでなかったりした場合、私たちはすぐに、自分を批判するからです。実際には、批判しているのはエゴなのですが。

 この本を書いているあいだにも、不測の事態が何度も起こり、本を仕上げるのに二倍の時間がかかってしまいました。そのとき、もし、私がこう考えたとしたらどうでしょうか?
「ああ、まったく私ったら、どうしょうもない人間ね。二年前から待っていた読者たちは、絶対に失望するわ。私は仕事を中断すべきではなかった、私がもっとしっかり計画を立てるべきだった、私は予定外の旅行なんかすべきではなかった、私は・・・・。ちょっと待って。だけど、それは私が悪かったわけじゃない。不測の事態はどれも避けられなかった。さそれに、私は全力を尽くしたのだし・・‥。とはいえ、これまでの経験から、不測の事態が生じることは、ちゃんと予測しておくべきだったのかも・・‥」

 まったく! 頭の中のこの小さな声は、なんてうるさいんでしょう!((笑)) あなたもそう思いませんか? それは、決して終わることはありません。私が聞こうとしても、ムシェットは私に対してしゃべり続けるでしょうか? その通り。なぜならムシェットは、自分が悪かった、もっと私に警告しておくべきだつた、と思っているからです。結果に対しては、自分に責任があると考えているのです。そこで、ムシェットは私にこう言うでしょう。

「それに対して。また、あれに対して、充分注意をするように言っておいたでしょう! やっぱり私が正しかったのよ。あなたは、いま、幸せではないでしょう? 次からは、私の言うことをよく聞くのよ!」
 ムシェットは、私が、彼女の言うことを受け入れて、彼女の努力を評価しないかぎり、いつまでもそんなふうに喋り続けるでしょう。そこで私は、ハートの声に耳を傾けつつ、ムシェットにこう言います。

「分かったわ、ムシェット。私はあなたの言い分を聞きます。あなたが正しかったのね。私がこの本を書きはじめたとき、あなたは、心配に基づいて私を助けようとしてくれたのよね。でも、もう心配してくれなくても大丈夫。確かに、本の出版が遅くなって、私は気落ちしました。だけど、それで私が死ぬわけじゃないし、最終的にはすべてがうまくいくわ。この本の出版が遅れたことには、ちゃんとした理由があるの。いずれ、それが分かるでしょう。私のことを心配してくれて感謝しています」

 この場合、私がムシェットを非難しないので、彼女は安心して離れて行きます。そして、彼女が身を引くと、彼女はエネルギーの供給を受けなくなるので、知らず知らずのうちに弱まっていくのです。こんなふうにして何年も経てば、ムシェット、つまりエゴは、力を失っていき、それに伴って、傷と結びついた仮面の影響力も小さくなっていくでしょう。
 つづく  仮面に支配されることなく傷を観察するには