子はかすがいといって、かつて家庭に子供は必要不可欠な 存在でしたが、いまは少子化に顕著なように、子を生むことに 以前ほどのこだわりは薄くなってきました。家庭の基本単位  がファミリーから夫婦へ移行するとともに、女性が、結婚、出 産、育児は女の義務であり幸せであるというステレオタイプか ら自由になりつつあることのあかしでしょう。
  

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奥さんタイプか、愛人タイプか――二十のテスト

本表紙

ピンクバラ奥さんタイプか、愛人タイプか――二十のテスト

@ あなたは奥さんという言葉にあこがれをもちますか?
A あこがれている。自分では男に尽くすタイプだと思うが、裏切られると嫉妬に狂う。
B それほどでもない。一心同体のよき伴侶にはならないと思う。そのかわり典型的共働きの「軽い」夫婦関係ならいい。
C まったくあこがれていない。どちらにしても男に食べさせてもらう女にはなりたくない。

Aあなたは早く決まった一軒家をもちたいですか?
 A もちたい。早く子供を生んで安定した結婚生活を送りたい。だからフリーター的男性と結婚してもうまくいかないと思う。
 B なにも早く持ち家を買う必要はない。それより二人でお金をもっと有効に使いたい。
 C 一軒家よりマンションがいい。毎日、変化のある生活を送るのが理想。低目安定の結婚より一人暮らしのほうがまだまし。

B結婚前に妊娠しても生みますか?
 A  生む。もっとも彼のいいぶんによって決定する傾向もある。
B 生まない。子供は基本的にいらない。
C 男の言い分はどうあれ、生みたいと思ったら生む。堕ろすときも彼の意見を聞く前にサッサとすませるなど、いずれにしても主体的に判断する。

Cあなたは何人もの男とセックスしても抵抗はありませんか?
A 絶対イヤ。そんなことは考えられない。
B ない。セックスは遊びの中心のため経験人数はなりゆきだと
思っている。
 C べつにタブー意識をもっていないが、好きな男ができると、そのひとに夢中になる。

Dあなただけの収入でマンション暮らしができますか?
 A かりにできるとしも貯金にまわしたい。結婚費用のためできれば共働きでマンションを借りたい。
 B 安いマンション住まいならできるが、それより親がかりで遊んでいたい。
 C 男から扶助、援助を受けなくてもやっていける。

E彼とは毎日でも会いたいですか?
 A 会いたい。会って、将来の夢を語り合いたい。
 B 彼からさそわれれば会うが、ひとりの男にそう積極的にはなれない。
 C 会いたい時期もあるが、曜日を決めたほうが楽。週末をひとりで過ごすのが習慣になっている。

F不倫という言葉に不潔感を持ちますか?
 A 結婚に不倫は禁物。そういう言葉も男から聞くだけで不快感をもつ。
 B まったくもたない。不倫はむしろ興味津々。
 C 「どうでもいいじゃない?」と言う感じ。単に恋愛バターンの一つにすぎない。

Gセックスのとき膣内射精をゆるしますか?
A 絶対安全なときなら許す。それ以外はコンドームを使用。
B 許さない。うっかり妊娠したら結婚しなくてはならなくなる。それでは夢も希望も無くなってしまう。
 C 自分でピルを常用。ほんとうに好きな男なら膣内射精もOK。

H捨てられた男にいつまでもこだわるタイプですか?
A こだわる。結婚を考えていたのでひどいショック。
B べつに男性などいくらでもいるという感じ。たとえこだわっても短期間で回復する。
C 男による。金銭と愛情をつぎこんでいる場合なら復讐まで考える。

I三十過ぎの独身女はみっともないと思いますか?
 A 思う。だから早く結婚したい。
 B 結婚と年齢は関係ない。若い既婚者でもみっともない生き方をしている女性は少なくない。
 C 自立性を保つためにも独身であることは欠かせない。結婚とセックスは切り離して考えればいい。

Jひとりで映画やホテルのバーに行けますか?
 A 彼と一緒でないと不安。またひとりで行ってもつまらない。
 B 時と場合による。いい男を見つけるにはおもしろいかも。
 C ひとりで行ける。バーで恋人と待ち合わせることもあるし、行きつけの店がある。

K男好みの洋服を着たいと思いますか?
 A いつも思う。彼に気にいってもらいたいから。
 B あまり思わない。ただし、互いのファッションのつりあいがとれないと恥ずかしい。
 C 男の好みに染まりたくない。相手の意見は聞くが、自分好みの服を選ぶ。

L大切な用事があるとき、彼とのデートをキャンセルできますか?
A 彼に決めてもらう。彼がどうしても会いたいというなら、なんとか都合をつける。
B デートをキャンセルするのに抵抗はない。それが男と離れていくなら仕方がない。
C 用事や仕事はあとまわしにしてもかまわない。いつも会えるとはかぎらない相手とはデートを最優先する。

Mひとりでいるとだれかに電話したくなりますか?
 A 孤独は苦手。ひとりでいるとついダイヤルボタンを押してしまう。
 B ひとりでいるからというより、時間があるから電話するという気分。寂しいというより時間つぶしで。
 C ひとりで慣れているので、電話はしない。音楽を聴いたり、孤独感への耐性がある。

N週末をひとりで過ごすことができますか?
 A できない。彼とデートしないと一週間がもったいない。
 B 毎週末だとつらいが、基本的には自由でありたいので、ときどき彼と過ごせればそれで十分。
 C 彼のプライベートライフや家庭生活と、自分の生活は切り離して考える。

Oあなたは男に頼るタイプですか?
 A 精神的に頼るタイプ。なかには姉さん女房タイプだと頼られるケースもある。
 B まったく頼らない。だから頼られもしない。この手の感情は希薄。
 C 頼りたくないが、精神面より金銭面で頼ることがある。

P仕事より彼のほうが大切(あるいは楽しい)ですか?
 A もちろん。だからいつかは結婚したい。
 B 男によりけり。いっしょにいて楽しい男はいるが、大切な彼とはまだ出合わない。
 C 基本的に仕事のほうが大切。生活の基礎だから。彼はいっしょにいて楽しい相手。

Q彼に記念日のプレゼントをよく贈りますか?
A 贈るだけでなく、彼からも贈られたい。
B そういうステディーな関係の男はいないので贈る必要も習慣もない。
 C 基本的には贈らない。しかし贈られるのはうれしい。

Rあなたは異常なセックスにおぼれこむタイプですか?
 A セックスは好きだが異常性は不安。しかし彼が求めたらしたがう。
 B おぼれない。また、異常性ばかり強いる男お呼びでない。
 C 自分が許せる範囲なら異常性でも許す。

Sデートの費用は彼が持つべきだと思いますか?
A 思うが、ときには女が出してもいいと思う。
B 自分が積極的にデートしたいと思っていない男ともつきあうことがあるので、デートにかかる費用は男に持たせたい。
C 彼の収入には限りがあるだけに。こちらが持ってやることもあっていい。

こんな女は子供を生まないほうがいい

かならずしも結婚という形態にこだわらない非婚型や不倫型の女性タイプ、あげまんタイプを見てきましたが、これと並行するように、子供のあるなしにこだわらない女性というのも増えてきました。

 子はかすがいといって、かつて家庭に子供は必要不可欠な存在でしたが、いまは少子化に顕著なように、子を生むことに以前ほどのこだわりは薄くなってきました。家庭の基本単位がファミリーから夫婦へ移行するとともに、女性が、結婚、出産、育児は女の義務であり幸せであるというステレオタイプから自由になりつつあることのあかしでしょう。
そのなかで、結婚しても子供はいらないという夫婦、あるいは結婚はしないが子供は欲しい女性など、子供にまつわる女の選択もしだいに多様化しています。

 そこで最後に、子供を生まない方が幸せになれ、あげまん素質を開花できるタイプの特徴をいくつか列記しておきます。

一、好みの男と結婚できなかった女

 いまは、まったく好みの合わない男と結婚するくらいなら独身を通すという女性が多いでしょうが、それでも見合いや晩婚のせいで、あまり好きでない男といっしょになることもあるでしょう。
結婚してみてはじめて、男が大酒飲みであとから浮気性であるのがわかったという場合もあります。

 こういうケースは、できれば女性は子供を生まないほうがいい。女性は子共に好きな男の容姿や性格を探し求めるものです。
 だからそれとかけ離れた子供ができた場合、わが子に素直に愛情をそそげないという不幸な事態が起きやすいからです。

 ドイツ国立遺伝学研究所の研究結果によると、互いの評価で満点の五同士の男女が結婚した場合(つまり互いに好みの異性と結婚した場合)、生まれる子供の評価も五である確率が40%くらいで非常に高い。評価が一である確率はゼロです。

 一方、互いの評価が一であるカップルに生まれた子供の評価が、やはり一である確率は極めて高く、彼らに評価五の子供の生まれる確率はゼロなのです。
このように「好みの遺伝」面からいっても、好きでもない男の子供は夫婦といえ生まないほうが賢明なのです。

二、自分自身がまだ子供の女

 当たり前だと思うかもしれませんが、こういう女性はいま急増しています。自分がまだ遊びたいさかりで昼はパチンコ、夜は厚化粧してカラオケバーへと、子供を親や託児所にあずけて出かけてしまうような女性です。
 たまにならいいが、しょっちゅうとなると子供を不幸に追いやる結果になってしまいます。

 そういう幼児性とは異なっているが、人生の目標が見つかっていない、はっきり定まっていないモラトリアム女性もしばらくは子づくりを避けたほうがいいでしょう。そのほうが夫婦の間もうまくいきます。

三、目標を持ち続けている女

 目標が見つかっていないのではなくて、目標がはっきりしていて、まだそれに届いていない女もまた子供を生まないほうがいい。出産、育児によって自分の研究が何年か遅れてしまうとか、仕事のスキルの蓄積面で非常に不利になってしまうと考える女性は、その仕事を優先させて出産は高齢で行う、あるいは逆に非常に若いときに済ませてしまうといった工夫が必要です。

 少なくとも、「子供のために自分の夢を犠牲にした」という後悔の念が強く残りそうであれば、子供より自分の夢を優先すべきだと思います。また、そのほうが夫に対してもあげまん性を発揮できるはずです。

四、歩き方が大股で早い女

 やや番外編ですが、江角マキコや藤原紀香みたいに顔をあげ胸を張って、大股でさっそうと歩くような女性は子供をもうけないほうが幸せになれ、あげまん素質を開花できるタイプといえます。
 こういう女性は母性に乏しい傾向があります。子供を持つと、自分自身がイライラして幸福感を感じられないことが少なくないからです。

 女性というものは不思議なもので、子供が二、三歳の幼児のときは、自分自身も(幼児を連れていないときでも)幼児のような狭い歩幅でゆっくりと歩くし、子供が思春期あたりにさしかかると、それに合わせるように母親の歩き方も早くなります。
 これは母性本能によって子供の行動パターンに同調するからです。

 しかし、この同調パターンができなかったり不得手な女性。つまり子供の歩き方にかかわらず、自分の歩行スピードを変えられない女。こういう女性はわが子さえ足手まといと感じる度合いが高いので、子供をもたないほうがいいのです。
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 200年5月吉日  櫻井秀勲
 サンマーク出版