写真や手紙だけでなく、二人の関係を暗示するようなプレゼントを贈るのも控えたほうが、不倫あげまんとしては賢明です。トップ画像  煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。

桜井流「不倫あげまん」の行動学

本表紙

ピンバラ桜井流「不倫あげまん」の行動学

では具体的に、どういう思考法や行動スタイルがとれる女性に不倫あげまんの素質があるのか。女の行動学から見た、桜井流の不倫あげまんの条件を考えてみましょう。

一、男が帰るときに未練の糸を引かない

 男に好都合なことを言うようですが、女のこのあたりの行動から男はその関係が鼻につきはじめ、ほころびを感じはじめるものです。「どうしても帰んなきゃいけないの。やっぱり私の手料理より、奥さんのお茶漬けのほうがおいしってわけね」
 夫婦のように二十四時間いっしょにいられる関係でない。そのことは互いにわかってはじめた関係なのだから、男が帰るのを未練たっぷりに引き止めるのはルール違反といえます。

 ダダをこねるぐらいならいいが、しっこく引き止めて涙を流したり、イヤミをいうような女性は、すでに不倫の枠を一、二歩「妻」ら向けてはみ出し始めているといえます。
それが男の鼻につくのです。

二、奥さん気分は戒める

 世の中には愛人志向の女性がいます。ほんとうに好きな男とは結婚するよりも愛人関係でいたい、そのほうが楽しいし充実感もあるという女性です。こういう女性に共通なのが「奥さん臭さ」の希薄さです。

 男にしてみても、人の女房、一家の主婦のにおいや臭みから逃れるために不倫に走った面が強い。それなのに愛人が第二の女房と化したのではたまったものでありません。奥さん気分、女房面、ヌカミソ臭さはできるだけみせないこと。部屋にスーパーの安売りチラシなんかを置いておかないことです。

 レストランでボーイから「奥さま」と呼ばれたとたん機嫌がよくなり、言葉つきや振る舞いまで急に奥さま然となってしまった――こんなのも男のポテンシャルをいちじるしく低下させます。
そういうときは肯定も否定もせず、少し困ったような静かな笑みを浮かべる。あるいは男をいたずらっぽい目で見るだけでいいのです。

三、男のものを部屋に置かない

 灰皿とか湯飲み茶碗、歯ブラシやタオルなど、男専用の日用品を一通りそろえてしまう女性がいます。なかば独占欲、なかばそうするほうが男もくつろげるだろうという親切や愛情からです。

 しかし、これは案外さげまん行為につながりがちです。独占欲もそうですが、その「くつろぎの演出」が実は逆効果のことが多く、演出があまりに行き届いていると、男は不倫という非日常行為が日常的汎用さに堕ちてしまうような気になるのです。
それもまた、私はこんなにあなたを尽くしているのだという「女のしっこさ」にも通じてしまいやすい。

 ただ、これは男がいけない場合もあります。自分の日用品を女の部屋に置かせることで「オレの女だ」感を強めたい。男にもこういう傾向があるのです。
いずれにしても、持ち物をたくさん置くことで不倫が家庭化してしまうことになる。仕事と不倫は「家」に持ち込まない方がいいのです。

四、男の会社に電話しない

 家に電話はかけられないから会社に連絡をとる。そういう人は多いと思いますが、できればそれも避けたほうがいい。
 なぜなら、不倫という世間と家族への背信行為をしているがゆえに仕事は人一倍きちんとこなしたい。まともな男ならそういうふうに考えるはずだからです。
また仕事中に女とベタベタ、ゴチャゴチャ話すような男では不倫相手としても値しないでしょう。

 だから緊急の場合を除いては、男がなりわいに精を出しているところへ電話を入れないほうがいい。退社時を見はからって携帯電話にコールする、あるいは向こうから連絡がくるのを待つようにするといった方法を原則とすべきです。

「美しい思い出」が残れば不倫は成就

 証拠品は残さないのが不倫、浮気の鉄則です。

五、写真はいっしょに撮らない

 女といっしょの現場を奥さんに目撃された。これはしかし結構言い逃れきくものです。取引先と打ち合わせ中に必要な書類を届けてくれた女性だよ、担当者が帰ったあとでお礼に食事をごちそうしてやったんだ――かなり苦しいが、まったく通用しないいいわけでもありません。

 二人ともほとんど全裸の場面に奥さんが踏み込まれたが、暑いので服を脱いでいただけ、絶対に行為にはおよんでいないし、およぶ気もなかった。
あくまでそうシラを切って、とうとう場をおさめてしまった強者もいるほどです。しかし、それが写真に映っていたとなると状況は変わってきます。

 どこかの温泉旅館で二人は浴衣姿、男は赤ら顔で女の肩に腕を回し、女は髪をほどいてVサイン。
そんな写真が奥さんの目にふれたら、まずいいわけはききません。つまり現場を押さえられても有力な状況証拠どまりだが、写真は決定的な物的証拠となりうる。
写真で泣くのは芸能人ばかりでないのです。

六、形あるプレゼントは御法度

 写真や手紙だけでなく、二人の関係を暗示するようなプレゼントを贈るのも控えたほうが、不倫あげまんとしては賢明です。
たまにはこんなものもいいかと思って買ってみたょ、そういいながら夫がいつもと違う趣味のネクタイを持ち帰ってきた。そこに自分以外の女の影を感じない奥さんのほうが少数でしょう。

 また私の友人で、不倫関係の女性から手作りのケーキを贈られ男がいます。いくらクリスマスが近いといっても、素人が作ったのは明らかだから家に持ち帰るわけにはいかない。
処理に困った彼は立ち寄ったバーのホステスに配り、シャンパンがわりにみんなでパクついてしまった。

 不倫関係におけるプレゼント品の運命はおよそこんなものです。形あるものは証拠品としてあとに残るので、男にとってはありがた迷惑なのです。

 あなたの肌にいつもふれていたいから・・・・とハンカチやタオルを贈る女性もいますが、これはまた別の意味で男を困惑させます。超えてはならない一線を超えて、女が関係にのめりこみはじめているのを男は敏感に察知するものです。
そろそろ潮時かな…・・このあたりから男の腰は引けはじめます。

 不倫関係のプレゼントは、楽しい映画においしい食事など、形に残らないものがいい。それが不倫の節度ともいえます。不倫は記録より記憶に残る関係。
つまり美しい思い出が残れば――成就はしなくても――関係は成功と考えられるのが、不倫あげまんの大切な条件といえます。

七、被害者意識はもたない

 最初はフリーでドライでイコールな関係のつもりだったが、関係が深まるにつれて、「おんなおんなした」湿気の濃い嫉妬もうまれてくるものです。

 いつもはするセックスをしないと、きょうは奥さんのためにとっておくの、なんてチクチク男をいじめる。
 また、「あなたは、私か奥さんのどっちかといつもいっしょ。でも、私はあなたといっしょ意外はいつもひとり」

 そんなことを口にして、ひとり状態をイヤがるようになる。どれも、ある程度は仕方ないことです。それくらいは男もガマンしなくてはいけません。

 しかし関係の深まりとともに、被害者意識をつのらせる、むきだしにする女性には男は手を焼かされます。どんな場合も加害者は男で、被害者は女。
こういうステレオタイプで男を攻めたり、グチをもらすことは関係を悪化させるだけです。むろん現実にそういう場合もあるでしょう。

 でも基本的には、それを承知ではじめた対等関係なのだから、一方的に被害者意識をいいたてるのは不倫あげまんには似つかわしくない行為といえます。それをしてもみじめになるのは自分のほうだと知るべきです。

 なお私のフィールドワークによれば、最近ひとりでいるのが苦にならない、恋人や不倫関係においても、男と四六時中いっしょにいなくても平気という女性が増えています。

女臭い嫉妬や被害者意識が希薄な女性です。
つまり非婚・不倫型のあげまん素質をもつ女性が次第に増えているということであり、また女性の自立志向の進化を示す現象ともいえ、個人的には歓迎すべきだと思っています。

 以上が、女から見た不倫あげまんの「べからず集」、いわば、これをしたら不倫さげまんになってしまうのでさけるべしという七つの自戒行動学です。
 とはいえ、このような不倫あげまんに向いていないと思われる人は、結婚も選択肢の一つと考えてみていいでしょう。
つづく 奥さんタイプか、愛人タイプか――二十のテスト