「結婚だけが男と女の幸福関係ではない」
つまり恋愛状態はもちろんのこと、妻子ある男との不倫関係や愛人、セックスフレンド、さらには籍を入れずに老後をともに暮らすご老人同士など、結婚という決まった形をとらない、さまざまな男と女の幸せ関係も考えられるのです。
そして、たとえ不倫関係にあろうが、そこにそれなりの期待感や満足感を感じることができるのなら――社会的規範とは別に――それは男と女に幸福感をもたらす「いい関係」であるといえます。
したがって当然、不倫関係においてもあげまん、さげまんの別が生まれてくることになります。
結婚することで男の運気を上げ潮に導く正統派タイプのあげまんに対して、結婚という形をとらないほうがあげまん度が高い「非婚あげまん」もいれば、愛人向きあげまんや未婚の母あげまん、あるいは結婚したとしても、子供のいないほうが運気に恵まれるノーキッズ型のあげまんもいる。
そこでこの章では以下、その結婚形態をとらない関係におけるあげまん女の特徴を、あれこれと探ってみることにしましょう。
非婚型のあげまんの幸せ
結婚しないほうが幸せになれる女性
まず、非婚型あげまんのタイプを全般的に見てみましょう。つまり結婚しないほうが幸せになれ、また男にも幸福感を与えられるタイプの女性です。
@男の部屋に通う主体性のある女
妾宅に通ってくる男を迎え、半日か一泊して本妻のところへ帰っていく男を見送る。かつての不倫、愛人関係はそのような女が男を待つパターンが圧倒的でした。女性が独身である場合、このパターンはいまでもあまり変わらないでしょう。
「さて、今夜はどうしょうか」
「ええ・・・・・」
「いつもホテルでもなんだから、きょうはキミの部屋でくつろぐのは、どう?」
それを皮切りに男が女の部屋に通いだして、不倫関係がさらに深まっていく。いつくるかわからない男を女が自分の部屋で待つ、待つのが女性である方が、より「不倫の感じ」が出るということもあります。
しかし、それではいかにも女に主体性がない。そこで恋人同士でも、女のほうが男のアパートへ出向いて男の部屋でくつろぐ。男に送り迎えをさせる。そうして男女関係のイニシアティブを女性がとる…・自分の部屋に男を呼ぶよりも、男の部屋にこちらから出かけていくのが好きな女性。
そんなタイプは結婚という形をとらないほうが幸せになれるし、男との関係もうまくいきやすいものです。
これを私は「通いあげまん」と名付けています。
A共同経営型の女
男女関係の最新スタイルに”イコールパートナー・イン・ビジネス”という関係があります。つまりビジネスにおける対等、あるいは共同の男女関係です。
経営者と秘書、上司と部下といった上下関係でなく、あくまでビジネスを成功させることを目的とする、男が商品サービスの企画開発を行い、女が販売営業を担当するといったような共同関係です。
ソニーの盛田昭夫、ホンダの本田宗一郎と藤沢武夫、そうした関係の片方が女性であるような場合です。いわばビジネス伴侶、ビジネスフレンドといえます。
この二人にかりにセックスの関係があったとしても、それが金銭面や心理面における力関係には発展しない。ビジネスを軸にしたイコールパートナーの関係をくずさない男と女の新形態です。
この関係はべつにビジネスや共同経営にかぎったことではなく、さきに述べたように陰にまわって後ろのから男を立てるよりも、男と同様、積極的に表に出ていって社会にはたらきかけるなど、男と対等な知性や補完関係によって男をより幸せにし、自分もまた富んでいく「共創型」の女性のことをさします。
こういう女性は、世の中の変化に敏感で好奇心旺盛、なんでもためしてみないと気が済まない変化即応型のスピード感を有しており、“定型感覚”に乏しい「美は乱調にあり」型の女性であります。
したがつて結婚という定型よりも、非婚のあげまんの不定型でゆるい関係を結んでいたほうが男女関係がうまくいくし、自分も幸福をつかみやすい。
非婚型のあげまんの幸せ・夫婦化しないほうがいいあげまん女
前著では「男のライバルになれる女」を新しいあげまんとして紹介し、芸術分野の夫婦に多いと述べましたが、その反面、この分野では結婚しないほうがいい男女関係も多々あるものです。
B芸術、芸能のセンスのある女
西村京太郎はいまもっとも売れているミステリー作家のひとりでしょう。トラベルミステリーと名づけた一連の作品は、女性にも圧倒的な人気を誇っていますが、彼をそこまで育てたのは山村美沙という、いまは亡くなった美人ミステリー作家でした。この二人は夫婦ではありませんが、夫婦以上の愛情で結ばれていました。
山村美沙のほうが一足早く売れっ子となり、京都の彼女の家には有力出版社の編集者がいつもあふれていましたが、まだそこまで達していない西村京太郎を隣に住まわせ、一説には隠し廊下あると、そのころは噂されたほどです。こうして三十年間、二人の秘めた愛いが続いたのでしたが、かりにこの二人が結婚していたら、どちらかが筆を折らなければならなかったでしょう。
西村京太郎によると、山村美沙は彼に一流のミステリー作家になってもらいたいと、激しい愛情と叱責を繰り返したようで、彼女がいなければ今日の自分はなかったろうし、自分がいなければ、彼女もあれだけ作品を残せなかったのではないか。
という意味のことを書いたり、話していました。また、最近、西村京太郎は山村美沙への想いを『女流作家』という著作にもしています。
小室哲哉というミュージシャン兼プロデューサーがいます。旬は少し過ぎましたが、一時間で手がけた作品で大ヒットしない曲はないほどでした。
以前、彼の恋人に歌手の華原朋美がいて、小室から曲を提供されるなど公私ともに寵愛(ちょうあい)を受けたこともあって、一時、ビッグネームになりました。
この二人は結局別れましたが、世間でいわれているのとは逆に、考えようによっては華原が小室の幅を広めたともいえそうです。
いまになってみると、華原は小室の「非婚あげまん」だったのではないかという気がしてくるのです。つまり女の人気は男のおかげであったとのと同時に、男の名声も女の才能に支えられていたと思えるのです。
西村京太郎にせよ、小室哲哉にせよ、男と女の関係運の出所は女のほうにあったように思える。だが、山村や華原のそのあげまん素質はけっして結婚あげまんタイプのものではありません。
つまり彼女たちは非婚あげまんであり、その運気のもとが二人の芸術的才能にあったわけです。こういう女性たちも結婚でなく、恋人、同性、愛人という立場にいたほうが、その才能を発揮しやすく、男を隆運に導きやすいといえます。
つづく
非婚型のあげまんの幸せ・男と女、セックスの相性を測定する
煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。