結婚の相手が、変わることを拒む男であれば、その夫がやっていることはだいたい次のような事だと思います。
・自分の欲求不満を妻にぶつけている。
・妻の気になることに対して無関心である。
・女性は(男らしい)タイプを好むと信じている。
夫を変えることは不可能か? 夫を変えることは可能か?
バーバラの場合=33歳OL 2児の母親。
夫ダッグとの結婚生活がうまくいかないのは自分のせいだと思っています。
テストの結果自分の欠点や過ちに気づき、ますます自責の念にかられてしまいました。
自分の不完全さを受け容れことが必要なのですが・・・・・。
シンディとチャーリーの場合。パートタイマーのシンディは、夫がいつも仕事を家に持って帰るので、自分がないがしろにされていると思っています。
仕事と家族のどちらを大事に考えるかという問題で、この夫婦の考えは分かれています。何を優先するかという価値観がちがうのです。
「行きづまった性生活」
たとえば、前戯が足りないことの不満とか、インポテンツや不感症などといった問題があるということです。
私の臨床では、このパーセンテージはもっと高いと言ってよいでしょう。
自分の体や自分自身に対してネガティブな思いを抱いていたり、相手に対する警戒心があるときに性行為をしても、あなたの体は性的に反応しないのが普通です。
子供の問題など、お互いに話し合わなければならないことがあるのに、なかなか時間が合わず話しそびれてしまいます。
それで何か問題が起こると、口論になってしまいます。
二人の心理的距離が遠くになるばかりです。
妻三十代の弁護士、夫も弁護士、子供なし。二人とも子供はほしくない、スキーが好きて、読書が好き、と共通点が多いのに、セックスなどプラィベートな話になると、ヒラリーはナーバスになってしまいます。
これを防ぐことができるでしょうか?
「過敏度を和らげる方法」
プライベートな話をすることにナーバスになるのを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。
そこで、私はヒラリーに<過敏度を和らげる>ための自分でできる方法を教えてあげることにしました。
ジョアンとジェリーの場合、共に三十五歳で共働き。子供二人。
二人の関係に得に問題はりませんが、性生活に満足できません。
ジョアンは、二人とも宗教的には厳しく育てられたことが、性生活に影響しているといいます。
夫婦間の精神的虐待という状況は、経験豊かな専門家にも判定するのはむずかしいものです。
介入するべきかどうか迷っている間にも、その夫婦の問題はつづきます。
人格の無視、個人のニーズに対する無関心の行為が繰り返されます。
一方的に精神的な虐待を受け続けます。
その無抵抗な態度が相手の虐待を助長します。
「とくにセックスのことでジムと話し合うのが怖いのです。
というのは、私は不満なのですけれど、彼の方はとっても満足に見えるもんですから、これまでだいたい一回セックスするたびに、オルガィズムは二回経験していたんですけど。
夫と対決の話し合いをしなきゃならない問題をいくつも抱えていましたね。
夫は彼女を愛していると言います。
しかし、それを行動で表してくれないことが不満でした。
二人の関係はもう(終わった)のかと、何カ月もの間、悩み考えつづけてきたのです。
「夫はなんにでも癪(しやく)にさわるみたいなんですよ。
隣りの家の犬がうるさいって怒るんですけど、その犬が大好きだったんですよ。
テレビの前に座りっ放しで、その前で眠ってしまうんですね。
セラピスイは、これまで記したものとはだいぶ異なったアプローチを用いたと思います。夫との問題は、さまざまな試行錯誤のあげくに、何とか解決することが可能だから、それを信じて努力を続けるようなガイダンスを与えと思います。
もちろん、そのようなアプローチが功を奏することが多かったのですが、それが最善のアプローチとはいえません。
それに、それはかなりの時間がんがかかるやり方です。
ジェリーとアンディーの場合−
妻38歳、夫42歳。
愛を決して態度では示さないアンディーは、文句を言うとき以外はジュリーをいつも無視します。
ジュリーは、いろいろ努力してみても効を奏(そ)しないのは自分のせいだと思っています。
夫を変えることができるでしょうか?
感情が蓄積された時に、それを一つの情報として相手に伝えるべきであると考える人は、口論することが、建設的なコミュニケーションを生むものであると信じているといって良いでしょう。
しかし、感情的なしこりを与えないうちに中止できないような議論は建設的なコミュニケーションとは言えないのです。
このような誤解をしている人は、口論を避けることのメリットを学ぶ必要があるでしょう。
それを妻が教えるということは、口でいうほど簡単ではないようです。
キャシイとボップの場合――
妻、役員アシスタント、子持ち。
夫のボッブが帰宅する二十分前ぐらいに帰って、子どもの世話や夕食の支度をてんてこ舞いでするのですが、夫は帰ってきて事毎に威張り散らかしたり、非難し始めます。
キャシイのストレスに対しる耐久度は限界です
結婚歴四年。
二人の間がうまくかみ合わなくなってきました。夫は、男友達とよく出かけてしまうし、性生活も少なくなってきました。
二人の問題は二人で取り組まなければなりません。彼の協力を得るにはどうしたらよいのでしょうか。
夫婦間の問題は、適合性を欠いていることが原因となっていることがよくあります。
サンディとサムの場合――
妻33歳、結婚歴2年。
夫の母親が未亡人で、なにかと息子を頼りにしており、二人の間に割り込んできます。
さらに実家の母のお節介とおしゃべりも争いの種です。解決の方法はあるでしょうか。
威張り散らす男を変えるには 18
エミーとランディの場合
エミーは、ランディが人前で威張り散らしたり、女性を蔑視するような下品な言動を取ったりするのが我慢できません。解決方法はないでしょうか。
スーザン、四十歳、広場恐怖症です。テッドや友人たちと外出するも嫌だというので、言い争いになってしまいます。けれども実は、妻をサポートしない非協力的な夫が、スーザンの悩みの原因でした
エクササイズでの改善法
夫婦関係を上手くやっていくためには不可欠な〈共感〉の能力がスタンには欠けています。
夫に対する不満を抱いている女性はおおくいますが、次に紹介するフェイほど不満を持った女性はこれまで出会ったことがありません。彼女にはこんな不満があったのです。
トリッシュとトムの場合
夫トムが、仕事は勿論、遊びによく出かけるために、トリッシュは独りきりになってしまいます。家にいても、彼はバスケットや野球に夢中なのでいないと同じです。また、トリッシュは、自分の伝えたいことを聞いてもらえないと不満を感じています。
この本を最後まで読まれた読者の仕事はこれから始まります。すでに本書で提案したいくつかのエクササイズを試してみて、勇気づけられるかもしれません。
自分のニーズを満たして欲しいというあなたの願望を夫に伝え、また聞いてもらい、協力してもらえる望みを高めておられるかもしれません。
と同時に、あなた自身がしなければならないことも沢山あります。
とういうことをすべきであるかを、本書では示しています。
夫を変えることは大変なことだと思われているでしょうか。しかし、考えてみれば、愛の関係を築き、維持していくのは決して優しくないということは、もうすでに経験を通して知っておられることですね。
ひと言、注意しておきましょう。