「男性のセックスにおける最大の恐怖」
男にとってセックスは自分の立場、男としての有能感を賭けた戦いの場。
それですべてがうまくいき、満足できればけっこうなことだが、“戦い”に敗れたときは悲惨である。失われた自信はそう簡単に回復できない。
まして、女性から「あなたヘタね」とテクニックを批判されたり、「もうイッちゃったの?」と早漏を指摘されたり、「けっこう小さいのね」とペニスの小ささを笑われたりすると、セックスすることがすっかり怖くなってしまつたりする。
「インポテンツ(勃起不全)」
そして男性最大の恐怖
「インポテンツ(勃起不全)」になってしまうことすらあるのだ。
インポテンツになる原因は2種類ある。「一次性インポテンツ」は身体的な理由によるもので、肝臓が悪い、年齢による体の衰えといった理由で勃起しなくなることをいう。
「二次性インポテンツ」は心理的なストレスが原因となっておこる。
たとえば、「オレはセックスがうまくできないんじゃないか」という不安や恐怖感がストレスの素になる。
あるいは、たまたま酒を飲み過ぎて勃起しないことがあり、そこでもうダメなのではないかと恐怖を抱いてしまって、インポテンツになってしまったりすることもある。
男性はそれだけセックスに対する恐怖心を持っていて、その恐怖が原因となってしまう危うさがあるのだ。
演技せざるを得ない女性
ところで、「どうだった?」「イッた?」と男性から聞かれた女性は、いったいどう答えてよいものか戸惑ってしまうものだ。
「イカなかった」「ダメだった」と答えれば男性が落ち込むのは目に見えている。
だから本当はイッていなくても、「うん、いっちゃったよ」などとウソをつくか、「イクってどういうことかよくわかんないけど、気持ちよかったよ」などと答えてお茶を濁すしかない。
イクとかイカないとということではなくても、「今まででこんな気持ちのいいのははじめてよ」「あなたのセックスが最高?」などと称賛してあげることで、男性は無条件で喜ぶものだ。
ある20代前半の女性に聞いた話だが、同年代の恋人のセックスのあと、「こんなにスゴイの初めてよ」と褒めたところ、男性は狂喜乱舞し、「だろ、だろ、スゴイだろ!」と得意げになったのだそうだ。
それだけでなく、「おまえさ、“こんなスゴイの初めて“何
て言われたことあるかよ〜」と、何人もの男友達に電話をかけて自慢したのだと言う。
本当はそれほど大したセックスではなかったらしいのだが、試しに言ってみた一言が男性をこれほど喜ばせるとは思わなかった、と彼女は感想を漏らした。
また、男性のやり方がヘタで、ほとんどセックスの最中に快感を得られなかった経験のある女性は、「おまえ、マグロだな」と吐き捨てるように言われたことがあった。
そしてやはり男友達に「あいつはマグロなんだ」と言いふらしていたそうだ。
このように男性が女性のセックスを非難するのは、自分が相手を満足させられなかったことを打ち消すための、“自己防衛”であることが多い。
女性にとってはまったく失礼な話だが、男性はそうでもしないと自分の“有能感”や“プライド”を保つことができないのである。
しかし、男性の有能感やプライドのためにセックスを批判され、まるで失格者扱いされる女性はたまらない。
「冗談じゃないわ!」
と、さっさと他の男性に切り替えることのできる女性なら問題はないが、「私がいけないのかしら」「私がヘンなのかしら」と気にしてしまう女性も少なくない。そういう女性への非難を避けるために「演技」してでもセックスに満足したようにふるまってしまうようになる。
まとめると、女性がセックスでオーガズムを感じたような演技をしてしまうことには、2つの理由がある。
@ 相手がガッカリ、くよくよしてしまうから
A 不感症などのネガティブなレッテルを張られてしまうからだ。
男性がイッたかどうかを確かめるのは単純である。射精したか、しないかということでしかない。
女性の場合、当の本人もある程度の経験を積まないと“イッた”かどうか、判りにくいものらしい。
だから、イッてないのにイッたような演技をして、男性を虜にしている女性がいても不思議ではないし、そんな演技を見抜けない男性もまた多い。
自分が「ウッ」と射精してイクのと同じように、女も「イク―ッ!」と絶唱しながらオーガズムに達するものだと勘違いしている。
あるいは、アダルトビデオで学習してしまっていて、女は激しく身もだえして、イク瞬間には失神すると思い込んでいたりする。ところが実際は、声も上げずにイク女性もいるし、体調やその日の気分によっても個人差がある。
生理前だと感じやすいこともある。女性がどうやってイクのか、個人差があることを知らない男性の方が多いのだ。
ただ、愛情表現の一つとして、女性がイッたふりをすることはあるのだろう。男を傷つけたくないという心理だ。それとは別に、自分で自分をだましている場合もある。
「彼を愛していないから、私はイカないんだわ」
と悩み、相手の男性と離れたくないために、本当はセックスに不満ガアッテモ、「イッちゃった」と演技して自分を納得させようとする心のメカニズムがあるかもしれない。
しかし、こうなってくると悲劇だ。男性は「こんなのでイクのか」と思い込み、女性はつまらないセックスを繰り返すことになるだろう。
意味のない遠慮して、一生イッたふりをして生きていくのは女性としてもったないし、「もっと気持ちよくしてほしいの」とはっきり口に出すのは悪いことではないと思うのだが、いかがだろうか。
差し込み文書=
『 イッたことなくても「性の不一致」でも母親になれるもんねえ』、&『
男の暴力とやきもちと』、性について露(あらわ)に表現されているその本に記された実生活の内容をみると、男女の性の苦悩が手に取るようにわかるのではないでしょうか。
夫婦間での些細な棘となるような男の性の欲望を一夫一妻法制の下では妻が男の性の欲望を満たすとなればそれは多分難しいことです。
つづく
その道の“プロ”に聞く、男性・女性心理学
【広告3】男と女というのは、実は結婚した時から飽きる方向にしか向かって行かない。いくら好きだからと言って、年中すき焼き食わされたら、誰だって飽きます。夫婦関係を永遠に繋ぎとめておくために、多種多様な戦術を利用する。そうした戦術の大きな基盤の一つとなるのは、配偶者がもともとどんな欲求を抱いていたかという点だろう。配偶者の欲求を満たす、そして例えば愛情とセックスによって繋ぎとめられるのが理想だが、大概の男女はオーガィズムの奥義をほとんど知っていないという実情がある。
オーガィズム定義サイトから知ることができる。
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