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「男のプライドをくすぐる受け答えをしよう」(3)

本表紙

男のプライドをくすぐる受け答えをしよう

 男性はいちいち相手の一言をプライドに結びつけ一喜一憂するというやっかいな生き物なのだが、そのため、男性に何かモノをたのむとき、女性はちょっとした注意が必要になってくる。
 相手が同等の関係か、自分より立場が下だと思っているとき、その相手から何かを命令されたり強要されることを男性はとても嫌うものだからである。

 たとえば、次のような一言は男性に対しては絶対にタブーだ。言うことを聞いてくれないばかりか、怒りだしてしまう可能性さえ高い。

(あたかもそれが当然のことであるかのように)

「〜しといてよ」
 例:♀あ、今日は火曜日だから、ゴミ出しといてよ
 ⇒♂なんでお前に“命令”されなきゃいけないの?

♀(イヤミっぽく)〜ぐらいはしてよね
 例:♀誕生日なんだからさあ、せめてプラダのバッグぐらいはプレゼントしてよね 
⇒♂なんだよ、普段のオレがそんなにダメ男だって言いたいのかよ

♀(お母さんが子どもに言うように)〜はできる?
 例:♀今日の夜会いしたいんだけどさあ。それまでに仕事終わらせることできる?
 ⇒♂そりゃできるとも、オレの能力を疑うようなヤツのためには一生懸命やりたくないね

また、「お願い事」の変形としての、次のようなセリフも相手の男性を怒らせてしまう。
♀ お酒ばっかり飲んでちゃダメじゃない 
⇒♂そんなのオレの自由だろう!

♀ 部屋ぐらいちゃんと片づけておきなさいよ 
⇒♂うるせぇな、オレはこれでいいんだよ!

♀ ホラホラ、ちゃんと野菜を摂らないと病気になるよ
 ⇒♂余計なお世話だよ、オマエは母親か!
  言うまでもなく、以上のような言葉で、男性はプライドを傷つけられてしまう。「あなたってダメな人ね」「あなたは私より“下”の人間なのよ」というメッセージと解釈してしまうのだ。
 たとえ、男性は女性の言い分が合理的で正しいと頭ではわかっていても、“命令”された、“下に見られた”という点にだけ過敏に反応してしまい、要求や意見を素直に聞き入れることができなくなってしまう。

 プラドが邪魔をして、「意地でもオマエの言うことなんか聞くか!」ということになってしまうものである。

  また、女性は、“何を言うか”だけでなく、“どう言うか”にも気をつけたほうがいい。責めるような口調、なじるような口調、命令するような口調、さげすむような口調、そして視線など身体的な態度も含めて注意するようにしたいものだ。たとえば、

♀(責めるような口調で)何で電話してくれないのよ!
 ⇒♂ ああ、悪かったよ(しかし、心の中では「二度と電話するもんか!」)
というのはよくあるすれ違いのパターンだ。では、どうすればいいのか?

 @素直な感情を出すこと A“お願いする態度”を見せること、そしてB相手のプライドを持ち上げる一言を付け加えるという3つがポイントになる。たとえば電話してくれない彼に対しては、どう言えばいいだろうか。ポイントを押さえた言い換え例を参考にしてほしい。

●素直な感情をだすこと

♀ 電話してくれないと寂しいなぁ
  電話してくれないと不安になっちやうな
     ↓
♂ オレの声を聞けばもう寂しくないていうことか

●お願いする態度

♀ 2日に一度ぐらい電話してくれないかなぁ?
     ↓
♂ まあ、それぐらいならできるだろうな?

●プライドを持ち上げる

♀ 電話してくれるとスゴクうれしいの
  ちょっとでもいいから声が聞きたくて
      ↓
♂ そんなにオレのことが好きなのか?
女性にとっては、「なんでそこまで気を遣わなくてはいけないの!?」と言いたくなるかもしれない。だが、それほど男のプライドとはやっかいなものなのだ。しかし、その分、この3つのポイントを押さえれば相手の反応も驚くほど違ってくる。最低限、「プライドを傷つけないように」ということを念頭に置くだけでも、男性のコミュニケーションは格段にスムーズになるので、ぜひとも覚えておいていただきたい。

♂ ごめん、今日、ちょっとダメそうなんだよ
♀ え―、またぁ〜?
♂ うん、どうしても今日中にやらなきゃいけない仕事が終わらなくて…・
♀え―、寂しいな…・。でも、仕事大変そうだもんね。がんばってね。私はずっと待っていてもいいんだけど、少しも時間とれない?
♂ いや、ちょっとだったら大丈夫だと思うよ。早く片付けて、できるだけ早くそっち向かうからさ
♀ うれしい。じゃ、いつもの場所でまっているね

 男のプライドとは、女性にとって理解し難く、こっけいなもの、しかし、ときには男同士の友人関係においても「男のプライドって、なんかへんだなぁ」と思うこともある。

 以前、男性の知人2人「某出版社の編集者Oさんと、フリーライターのMさん」を連れて、男女合計50名が参加する「ネルトン・パーティー」に出かけた時の話だ。私は心理学のフィールドワークで何度かネルトンは経験済み。

 ところがOさんもMさんも初参加で、2人とも新しい彼女を見つけようという期待感と緊張感でやたらと興奮していた。

 パーティーは男女の顔合わせ、1人1分足らずの自己紹介トーク、フリータイムを経て進行していく。Oさん、Mさんとも気に入った女の子をゲットしようと奮闘中である。やがてパーティーが終盤に近づくと、女性が「いいな」と思った男性に投票し、人気ランキングを発表するコーナーがある。私たち3人の順位は、
Mさん…・・2位
伊藤…・・・3位
Oさん…・ 17位 であった。
 この結果を見て、異常とも思えるほど喜んだのがMさんだった。

「やつたやった! 伊藤さんにかったよ、勝った勝った! イェ―!」 確かに私は負けた。しかし、なにもそんなに喜ばなくても…・。なぜなら、ネルトン・パーティーの目的は女の子とカップルになることであつて、仲間内・男同士の成績を競い合うところではないからだ。しかし、Mさんは女の子のことなどすっかりどうでもよくなっていた。

 一方、人気順位が低く、下から数えた方が早かったOさんは、
「…・いや、オレ、もういいっすよ。どうせこんなもんです。お2人にはかないませんよ…・」
と、ひどい落ち込みようだ。私とMさんが上位で、Oさんが下位であったことが、彼のプライドを傷つけてしまったのだ。慰めようと思って、
「でもOさん、ちゃんと3人から指名されているんじゃない。初めてなのに凄い」というと、
「そんなこと言ってバカにしてるんでしょ! 伊藤さんは12人から指名されてるんじゃないですか。オレなんかその4分の一ですよ、たったの。もう、いいんです」

 結局、3人ともカップル成立とはならなかったが、男のプライドが引き起こす奇妙な現象体験できた、とても意義深いネルトン・パーティーだった。

 週末になると、いつもどおり待ち合わせをしてデートを楽しむ、20代前半のごく普通のカップル。これまでには何度かケンカもしたし、別れ話になったこともある。ラブラブ状態、という時期はとっくに過ぎていたが、最近は2人でいることがなんとなくお互いにとって自然なことに思えていた。

 でも、そんな居心地の良さが、突然揺らいでしまうことがある。たとえば、彼女が流行りのサロンでカットした髪を、彼に初めてみてもらうデートの日のことだ。

♀ ごめ―ん、待った?
♂ いや、今来たところだょ。さてと、どこへ行こうか
♀ ねえねえ、わかんない?
♂ え? 何が
♀ (気づかないことに、ちょっとムッとしながら)髪切ったんだけど、どうかな?
♂ あ、ホントだ
♀ で、どうどう?
♂ う―ん、前のほうがよかったかなぁ。なんで切ったの?
♀ ひど―い! せっかくもう…・なによ!!
♂ でも似合わないもんは似合わないよ。仕方ないだろ
♀ どうしてそんな言い方しかできないのよ!

「男の言い分」

なんだよ、まったく。「どう?」ってきくから「まえのほうがよかった」って、ちゃんと考えて答えたのに。ブリブリ怒りだしちゃってさ。わけがわからないよ。だったら最初から聞くなっつうの! 似合っていないからしようがないじゃん。

 「女の言い分」

男って本当にデリカシーがないわ? なんなのよ、「前の方がよかった」だなんて。そんなヒドイこと、面と向かってよく言えるはよ! ほんと無神経。なんて言ってくれるかせっかく楽しみにしていたのに…・ちょっとぐらい誉めてくれたっていいじゃない!

 男性心理の翻訳ポイント

 せっかく切った髪を好きな男性に誉めてもらえない寂しさ…。女性ならヘアスタイルだけでなくファッション全般について、男性がまったく気づいてくれずに歯がゆい思いをした経験があるはずだ。

 男性は女性に比べると、総じてファッションへの関心や執着は薄いもの。しかも、「前の方がよかった」とはあまりにも無神経な言い方だ、すべての女性読者が「そりゃないわよね」と同情していることだろう。

 このページに登場した男性は、結果的に女性のヘアスタイルが気にくわなかったり、ヘンとかダサイとか思っていたのだろうか? 
 きっとそうではないはずだ。なぜなら最初に会ったとき、彼は彼女のヘアーの変化に気づかなかったぐらいなのだから、彼女のヘアスタイルに、「そんな髪型キライだ」とか「それ、絶対へんでしょう」と思うぐらいのインパクトがあったとしたら、真っ先にそう言ってもいいはずではないか。

 そうではなく、「髪切ったんだけど、どうかな?」という彼女の質問に対して、彼は悪意もなく、まるでそれが自然な答えであるかのように、「前の方がよかったかなぁ。なんできったの?」と答えた。

 それは彼女の、「どうかな?」という質問に対しての、彼なりの真っ正直な解答なのだ。ところが、これが男性の失敗点であった。そして、“誉めてもらうこと”しか想定していなかったのに、「どう?」とたずねた彼女のほうにも、実はちょっとしたすれ違いの原因があった。
 つづく 「直球勝負を好む男性」(4)