会いたいのに会えないことを我慢し、電話したい気持ちを抑え、あふれ出そうになる涙をこらえる。ごく日常的な生活を送るのにも、強い意思なくしてはやっていけない。そんな彼女たちの姿勢は、とても強い  トップ画像 赤バラ煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。

『強くなりたい』

本表紙  梅田みか 著

『強くなりたい』

何の障壁もない恋に比べて、不倫の恋は、強い意志によって自分の気持ちや欲望をコントロールしなくてはならない局面が多いといえよう。

 もちろんどんな恋愛でも、我慢しなければいけないことはあるし、いつも自分のしたいようにしていたのではうまくいくものもうまくいかなくなる。

 でも、常にぎりぎりのところで頑張っていなければバランスを失う不倫の恋に比べたら、まるで風まかせ進んでいくように見うるだろう。

 会いたいのに会えないことを我慢し、電話したい気持ちを抑え、あふれ出そうになる涙をこらえる。ごく日常的な生活を送るのにも、強い意思なくしてはやっていけない。そんな彼女たちの姿勢は、とても強い女性であると言って間違いないだろう。

 しかし、それでも、自分の意志ではどうにもならない局面を迎えることがある。夜中に電話してしまったり、彼の前でめちゃくちゃに泣いてしまったり、結婚や離婚を要求してしまったり、もう会わないと決断したのにまた会ってしまったりする。

 そんなとき、彼女たちは意志を貫き通せなかった自分を責め、自分がいかに弱い人間であるかを思い知る。そして、二度とこんなことをするまいと心に誓う。けれどもまた、同じようなことは起こる。それを繰り返す自分を戒め、もっと「強くなりたい」と願うのだ。

 けれど、彼女たちは本当に弱い人間なのだろうか。弱い人間に、そこまでひとりの人を愛しぬくことができるだろうか。数え切れない我慢を強いられる日常に耐えられるだろうか。

 そう考えると、ただひたすら自分の強固な意志を貫くことだけが強さではない、ということが見えてくる。耐えることだけが強さではない。自分を押し殺すことだけが美徳ではない。いつも相手の立場に立ってものを考えられることだけが愛ではない。時には自分を見失い、感情に流され、後悔や自己嫌悪を味わいながら尚、そこに居続けることこそ、本当の強さではないだろうか。

 本当の弱い人間は、自分のことを弱い人間などとは思わないものである。逆に「自分は強い」と思い込んでいる人間ほど、意外なもろさを抱えているものだ。自分の中にある弱さを認め、その上で「強くなりたい」と素直に思えるあなたは、すでに自分に必要な強さを身につけているのだ。そのしなやかな強さは、鋼鉄のような強さにも優るものである。

『私の体が目当てなの?』

 「彼は私の体だけが目当てなんじゃないかしら」。この不平をこめた疑問は、若い女性の口から非常に聞かれるものでもある。もちろん不倫の恋にかぎった悩みではなく、ごく日常的に使われるフレーズだ。

 この「体だけが目当て」という発想はどこから生まれるのだろうか、彼と共有する時間の中で、セックスが大きな割合を占めているときに湧き上がる疑問だろう。

 ちゃんとしたデートにも連れて行ってくれないのに、会うたびにセックスを求めてくる。大したプロセスもないのに会ったその日にセックスをしょうとする。ろくに会話もしないのに、セックスだけはしたがる。「愛している」というのはベッドの中だけ。結局、彼はわたしの体が欲しいだけなのね、ということになる。

 けれど、「体だけが目当て」という発想こそ、女性が自分の体をひとつの商品として考えていることにならないだろうか。だからこそセックスに関して「捧げる」「捨てる」「奪われる」などとう表現が未だに使われているのではないだろうか。その商品を高く売るために、セックスをする時期やタイミングを計算したりすることが、かえって自分の価値を下げてはいないだろうか。

あなたは、セックスを肉体的なものだと決めつけすぎてはいないだろうか。

 女性たちが思うより、男性にとってセックスは精神的な部分が大きいのだということを忘れてはいけない。

 本当にからだけが目当てだとしたら、彼はとっくにあなたから去っていったはずだ。ただ自分の欲望を満たすだけなら、次々にいろいろな女性と関係する方が、男性にとってずっと魅力的なことなのだから。

 それでも彼があなたを求めているのは、体だけじゃない、あなた自身を必要としているからである。あなたは精神的に愛されているからこそ、肉体的にも愛されているのだ。

 女性にとっても男性にとっても、セックスは恋愛の中で最高の愛情表現だ。セックスなしで不倫の恋を進んでいく難しさを思えば、「体だけが目当て」と思えるほど肉体的に愛されることは喜ぶべきことなのではないだろうか。

 彼があなたの体に魅力を感じ、あなたとのセックスに興味を持ち、その行為を強く望んでいる。これはどんな恋愛関係においても、素晴らしいことなのである。

 つづく 「どうしてわたしだけがこんなにつらい目に遭うの」