彼とは週一回のペースで会ってHしています。主人とはセックスレスです。ただ初めの二年くらいは彼がホテル代を出してくれましたが、ローンがあるので、ここ一年くらいは私が出しています。
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どうせ私は野良猫でしかないのです

本表紙 梅田みか 著

どうせ私は野良猫でしかないのです

みかさん、初めまして、みかさんの本に助けられている私です。
 私三十三歳になる主婦です。不倫をして四年目です。それまで不倫はドラマの世界のこと、私には関係のないこと思っていました。

 彼は私の子供が通っている病院の先生(四十六歳)です。子供を病院に連れて行くたび、いろいろ私に話を聞いてくるようになったのです。年齢から携帯の番号まで、からかっているんだと相手にしませんでした。彼から携帯の番号を聞かされ知っていましたが、かけもしませんでした。

 そんなことから三か月ほど経った頃、病院に行くと「なんで電話してこないの?」と言われて、からかっているんでしょうと言うと、彼はまじめに私の顔をみているのです。おまけに子供が見ている前でキスをせがむんです。

何を考えているんだろうと思いました、初めは。
 何日か経って、私から電話しました。すると食事でも、と言うのです、それがホテルでした。

 私、ホテルでなんて初めてでした。この十年浮気なんてしたことなかったから。子供といつも一緒だったから。彼は私を抱きしめてくれました。でもそのときは震えていました。

 彼とは週一回のペースで会ってHしています。主人とはセックスレスです。
 ただ初めの二年くらいは彼がホテル代を出してくれましたが、ローンがあるので、ここ一年くらいは私が出しています。

 私と一緒にいるときに携帯の電源を切ってくれません。だから奥さんと何を話しているのかだいたい見当がついてしまいます。必ずと言っていいほどかかってくるので。

 けれど彼はこのごろ「俺はいつかお前に捨てられるかな」と口にします。「別れたくない」というようなことも。

 捨てることができたら、私は悩んだりしません。私は彼のことが大好きなんです。できることならそばにいてほしいのです。

 私は奥さんと子供に嫉妬しています。彼は「お前といる時間のほうが長い」と言いますが、時間が来るとちゃんと家に帰ってしまいます。奥さんと子供はいつでも彼のそばにいられるのです。

 何で彼を好きになってしまったんでしょうか。どうしてわたしのそばにいてくれないの? 彼は私の体があればいいの? Hができればいいの? 私にとってあなたって何なの? 
 私は外の女なんです。奥さんは家に養われている猫、私は野良猫でしかないのです。いっそ別れてしまえたらどんなに楽になれるのでしょう。
(三十三歳・?県)

ふたりの付き合いは単なる浮気にすぎません

「何で彼を好きになってしまったのでしょうか」わたしも今、あなたと同じ気持ちです。あなたがこの恋に落ちてしまったのは、まるでわけがわからないうちに嵐に巻き込まれてしまったようなものだったのではないでしょうか。

 彼はきっと、あなたがこれまでの人生で出会ったどんな男性とも違う、はじめてのタイプだったのでしょう。診察中に、携帯電話の番号を聞いてきたり、子供の前でキスしょうとしたり、初めてのデートでいきなりホテルに連れていくなど、彼のアプローチはあまりにも非常識かつ傲慢で、何だか胸が悪くなるような思いがしました。

 けれど、この彼の行動の失礼さ、大胆さこそが、あなたにとっては新鮮であり、心をとらえられてしまったのです。十年間、安定した家庭で安定した暮らしを送ってきたあなたにとって、彼の持つ危険さが、何よりも甘く、魅力的だったのかもしれません。

 そして、あなたとご主人がセックスレスの関係にあることも、あなたを彼との恋に走らせた大きな要因になっていると思います。夫婦間のセックスレスは、特に女性にとっても深刻な問題です。

 あなたは大切な愛情確認の場を失った上に、女性として愛される喜びを奪われてしまったのですから。あなたが急激に惹かれていったのは、あなたの女性としての満たされない部分を、彼が埋めてくれたということが大きかったのではないでしょうか。

 あなたの彼との関係の中で、セックスがおおきな位置を占めているのは当然のことなのです。

 結婚して主婦となった女性が、性的な欲求を家庭の外に求めることは、頭ごなしにいけないはいいきれない。

 とても難しい問題です。それであなたにとっても快い遊びであり、今まで以上に家庭を大切にすることができ、いきいきと日々を送れるようになり、女性としての輝きを取り戻す、という範囲のことであればそれほど問題はないと思いますが、あなたの場合はこの域を越えてしまっていると言わざるを得ません。

 あなたはまるで独身女性のように「奥さんと子供に嫉妬」し、彼がずっとそばにいてくれないことを悲しみ、彼が自分の家に帰っていくことに寂しさを覚えています。あなたにもまた、ご主人とお子さんの存在があり、帰る家があるということを忘れているかのようです。

 あなたがそこまで大切に思ってる彼との関係の中にも、疑問に思うことがたくさんあります。初めの二年は彼が出していたホテル代も「ここ一年くらいは私が出している」。彼のほうからあなたを誘って関係を持っていて、とんでもない話です。
 その理由が「ローンがあるから」ですって?
まさしく釣った魚にえさはやないといことでしょうか。

 そしてあなたの前で平気で奥さん電話をする。彼はアプローチしてきたときから変わらない失礼な態度をあなたに取り続けています。

 彼は「いつかお前に捨てられるのかな」などとあなたに甘えています。かれはあなたのほうから離れていくことは絶対にないと踏んでいるからこそ、こんな言葉を口にできるのです。「別れたくない」という言葉も、2人の関係にはまり意味がないような気がします。

 そもそもふたりのつきあいは、別れる、別れない、といことが語られるところまで進んでもいないのですから。

 ちょっと考えてみてください。あなたが彼とふたりきりの時間をつくるために払っているホテル代は、一体どこから捻出しているのでしょうか? おそらくあなたのご主人が、働いて稼いだお金です。

 そこに罪悪感を感じなさいと言っているわけではありません。
 ただ、あなたは常に、ご主人とお子さんのいる家庭に守られているのだということを忘れてはいけません。

 彼との関係がこれからもずっと続けていくのなら、あなたがすべてを捨てる覚悟するような価値のある男性ではありません。あなたと彼の関係は、不倫の恋と呼ぶにはふさわしくない、ただの浮気です。

「彼は私の体があればいいの?」「私にとってあなたは何なの?」などということを考えている時間があるのなら、あなたの愛するお子さんのことを考えてください。

 あなたは「野良猫」なんかではないではありませんか。あなたにはあなたがいるべき場所があるのですから。
 つづく 彼からの別れ話が、結局彼の一言で元のさや