オバサンは、元来が、開き直った存在なのだが、さらに集団心理と「旅の恥はかき捨て」とか、開き直りに拍車をかける。いい悪いはさておき、東京ディズニーランドは、弁当を持ち込まないということになっている。食事は全てディズニー内のレストランで食べてくれというシステム。これはルールだ。 トップ画像 赤バラ煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。

8――こんな女(オバサン)になって欲しくない

本表紙女29歳は生き方微妙どき はらたいら =著=

ピンクバラ8――こんな女(オバサン)になって欲しくないオバサンの原則

東京ディズニーランドは、いまや東京の新名所、日曜、祝日はもちろん、ウイークデーでも、文字通り、老若男女が入り乱れて、長蛇の列に汗をかきかき夢を見る。

 ここでも、圧倒的に存在感を誇示するのが、オバサンの団体である。
 オバサンは、元来が、開き直った存在なのだが、さらに集団心理と「旅の恥はかき捨て」とか、開き直りに拍車をかける。

 いい悪いはさておき、東京ディズニーランドは、弁当を持ち込まないということになっている。食事は全てディズニー内のレストランで食べてくれというシステム。これはルールだ。
レストランはすべて洋食。ディズニーの雰囲気にマッチした店ばかりである。

 ところが、おにぎりを白昼堂々と食べている集団がいる。もちろん、オバサン集団だ。
「持ち込み禁止だなんて、冗談じゃないわよ」
そう言いながら、ノリのついたおにぎりを、パクパクとほうばっている。
パビリオンに入って、入場開始の合図を待っているとき、小さな子供がいようがおかまいなし、我先に前に進んで席を取ろうとするのも、オバサンだ。
ディズニーランドの魅力は、ミッキーマウスに代表されるキャラクターの魅力でもある。
当然、キャラクター商品を売る大小さまざまな店も、大勢の人でごった返す。少しでも先に会計を済ませたいのは人情だが、若者や中学生は先着順の原則を誰に言われるともなく、常識として守ろうとしている。

ところがオバサンの原則は、先着順でなく、要領の良さを競うかのようであり、いわば要領順だ。
レジの右側に二、三人の列があると、左側から大声で叫んだりする。
 圧巻は、ここでは大挙して男のトイレになだれ込むシーンである。

自分の事は棚に上げ

東京都内のある地下鉄の駅のこと、電車から降りた大勢の人たちが、階段を昇り、改札口にさしかかったときだ。後ろから、「駅員さん」と大声で叫ぶ中年の女性の声。

 何事かと、皆振り返る。切符を受け取っていた改札口の駅員も、立ち上がって声のする方を見る。ドタドタという足音、髪を振り乱しながら派手なコートを身にまとったオバサンが、息を弾ませながら走って来る、その顔は怒りを帯びている。
「どうしました?」と駅員。「冗談じゃないわよ」と語気をあらげたオバサンは、こう続けた。
「市ヶ谷のホームにハンドバックを忘れてきちゃったじゃないのよ。どうすんのよ。冗談じゃないわよ。早く捜しなさいよ」

 オバサンの調子では、ハンドバックを忘れて電車に乗ってしまったは、さも駅員のせいでもあるかのようだ。
 よほど大切なものがそのハンドバックに入っていたのか。多額の現金、あるいは貯金通帳と印鑑のセットを入れていたのか。そんなことは知らないけれど、自分がうっかりミスの失敗をしておきながら、駅員を怒鳴りつけてしまうその迫力、図々しさの極致である。

 恥も外聞もなければ、うっかり置き忘れた自分のミスにも気がつかない。女はどうしても感情的になると、脳細胞が一瞬、完全に停止してしまうらしい。

 この脳細胞の停止は、時として、非常に前向きに作用することもある。
 たとえば、結婚式のスピーチなどを見ていると、自分の話す順番が近づいてきて緊張が頂点に達してしまうと、そこで脳細胞が停止する、いい年をした中年男が、しどろもどろに挨拶をするなかで、若い女は子は堂々と話し続ける光景はよく目にするではないか。

オバサンにしかない大きな特徴

夏休みである。渋滞に次ぐ渋滞を乗り越えて、家族サービスに汗を流す世のお父さんたちはたくさんいる。大手企業の課長さんであるYさんもその一人。
  
 八月中旬、家族連れで、伊豆高原に二泊三日の旅に出かけた。道路は込んだものの、ホテルのサービスも良く、食事も上手いということで、旅はなかなか楽しかった。ところが、一つだけどうしても許せないことがあったと、Y氏は言う。

 それは、東京ではとてもお目にかかれない超特大のエビフライを食べさせてくる店での出来事だった。山の中とは思えないほど粋なつくりの日本料理に昼食を食べに行ったY氏一家は、その店の目玉商品である。特大のエビフライのコースを注文した、なかなか高級な感じの店である。

 待つこと十五分、話に聞いていた以上に大きなエビフライがお膳の上にデーンと並び、家族一同感動した。
 ところがそのとき、Y氏のエビフライの横に山盛りになったキャベツの上に。小さな黒い虫がチョロチョロ動いているではないか。Y氏は思わず、そのお膳を運んできた中年のオバサンに文句を言った。するとそのオバサンは、表情一つ変えずに、
「山の中だからね、しようがないんだわ」
 と言うなり、いきなりY氏のキャベツに親指と人差し指を入れて、グルグルと虫を探し始めた。そして
「もう取りましたから」
 と言ってその場を立ち去ろうしたではないか。Y氏は激怒して、
「取り換えろ」
 と怒鳴った、すると、そのオバサンは、またもや表情を変えることなく、無言のまま奥に引っ込んだ。
 そして待つこと三分。オバサンは大きな皿に一杯のキャベツを持って現れ、大儀そうにワビを言って、また奥に引っ込んだという。
 これほど図々しさは、中年女性にしかできない大きな特徴である。
 つづく  頭のなかまでゼイ肉がついている