口腔内の常在菌であるカンジダの日和見感染による。
常在菌であるため、健康な人の場合発症することはほぼないが、口腔内環境といった局所的因子の他に何らかの基礎疾患(血液疾患、AIDSといった免疫不全症、糖尿病など)や、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、免疫抑制剤や抗菌薬の投薬治療を受けているといった全身的因子による発症がみられる。
慢性型のカンジダ症の場合、細胞性免疫が重要な役割を果たすとされており、そのためCD4陽性T細胞の減少によってAIDS患者への発症が多い。
ほとんどは新生児の時期に基礎疾患をもたない生理反応として生じる。周囲の炎症症状を欠く淡雪状白苔を付着した偽膜性病変を特徴とする。ただし成人でも免疫不全やステロイド治療、抗生物質の不適切な長期使用、性感染症(STD)でも生じることがある。
その場合、粘膜の糜爛(びらん)・浅い潰瘍も併発し難治性のことが多く[3]、歯肉炎や他の上部消化器管カンジダ症の併発なども考えられる。また、HIV感染症や血液疾患では免疫力低下のために口腔だけでなく咽頭・食道のカンジダ症も併発する。
性器カンジダ症は、男性器と女性器の構造の違いにより、体外に露出していて通気性が良くあまり菌が増殖する環境にない男性器では起こりにくい(ただし包茎の人はやや発生率が上がる)。一方、女性には非常にポピュラーな症状で、性交未経験者でもしばしば自発し、痒み等性器の異常を感じて婦人科を受診する人のうち多くの割合を占める。
• 強い掻痒感
• 酒粕やヨーグルト様の帯下、亀頭からの分泌物
• 膣口や陰唇、亀頭などの外陰部の炎症
性器カンジダ症は、以下のような原因で発生する。適切な治療を行えば短期間で治癒するが、発生原因となる生活習慣を持っている人は再発を繰り返しやすい傾向もあり、慢性化する場合がある。
• 体調不良、過労、ストレス- 体力・免疫力が落ち、菌に対する抵抗性が低下すると、常在菌が異常増殖する。
• 月経前(黄体期)、妊娠中、ピルの服用- 女性の膣内は普段乳酸桿菌の作用による酸性の粘液で保護され、必要以上の常在菌の増殖を抑えているが、ホルモンバランスの変化により膣粘液の自浄能力が低下すると、常在菌が異常増殖する場合がある。
• 抗生物質の服用- 抗生物質によって普段性器を守っている善玉菌など他の細菌が死滅すると、体内の菌叢バランスが崩れ、真菌であるカンジダが異常増殖する場合がある。
• 通気性の悪い下着・衣類の着用による陰部の蒸れ- 適度に温かく湿気の多い環境は、菌にとって格好の繁殖場所となる。
• 性行為によるパートナーからの感染 - 性交パートナーの性器にカンジダが増殖していると、性行為を通じて感染する場合がある。ただし前述のとおり、女性から男性へ感染する可能性はかなり低い。
• 膣坐薬の挿入
1週間程度効果が持続するタイプと、毎日挿入するタイプとがある。
• 抗真菌薬の軟膏の塗布
• 膣洗浄
• 再発を防止するためにも、生活習慣を見直しカンジダが増殖した根本原因を取り除いて、日和見感染を起こさない身体環境に整えることが重要である[2]。
• ビタミン剤などの経口錠(飲み薬)による治療とともに、軟膏やクリーム(クロトリマゾールなど)を1日2~3回患部に塗る。
• 栄養状態を改善し、バランスのとれた食生活を心がけることが重要である。
トリアゾール系
• フルコナゾール(英: Fluconazole)(商品名:ジフルカン)
• クロトリマゾール(英: Clotrimazole)(商品名:エンペシド)
• ティートゥリーオイル
• アロエベラ
• ビタミンB群(B2、B6、B12、ナイアシン)
• ビタミンA
• ビタミンC
• 亜鉛
• Lカゼイシロタ株
• ビフィズス菌
• フレディCC(ロート製薬)
• メディトリート(大正製薬)
真菌(主にカンディダと呼ばれる真菌類)が皮膚を刺激してかぶれを生じるのが主因と考えられている。
誘因として最も重要なのが、ビタミン欠乏(B2・B6)である。また、ステロイド剤などの薬剤の乱用が誘因になることもある。
カンジダは不完全菌に属する酵母の代表的なものであり、もともと口腔内やその他の体表に存在している菌、いわゆる常在菌で、健康な人体は免疫により過度の増殖を防いでいるが、体調の悪化などで免疫力が落ちると繁殖して日和見感染を起こすことがある。
口唇ヘルペス(英: Cold sore)と間違われやすいが、口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが原因のため、口角炎(英: Angular cheilitis)とは、治療法が異なる。
乾燥による口唇のひび割れ(口唇炎、英: Chapped lips)とも間違われやすい。
カンジタ症は、ビタミン欠乏症による免疫力の低下が主因で引き起こされる、悪玉菌増加による日和見感染である。カンジタ菌そのものは、元来はヒトの体表や消化管、それに女性の膣粘膜に普通に生息するもので、多くの場合は特に何の影響も与えない。また味噌やワインの発酵などにも関与している。
主な治療法は、ビタミン剤と乳酸菌整腸薬の内服と抗真菌薬の外用が効果的である。
一般的には外用剤として抗真菌薬を使用する。そのほか、補助的に抗アレルギー薬・ビタミン剤の内服を行う。外用薬は薬局でも手に入るものもある。症状が強い場合や広範囲に病変がある場合は内服薬が必要になるが、病院でしか手に入らない。
対症療法として、殺菌消毒効果のあるゲンチアナバイオレット(英: Gentian violet)という塗り薬もあるが、発がんのおそれの疑い、生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い、飲み込むと有害などの危険性がある。
2%重曹水などによる洗口、アムホテリシンB・ナイスタチン軟膏の塗布という治療法もある。
洗口は、発症時に口内で増殖した菌を洗い流して症状を鎮めるのには有効であるが、日常から過剰に口内を洗浄していると、善玉菌まで洗い流してしまい、逆に感染症発生の原因になる可能性がある。
ビタミン剤などの経口錠(飲み薬)による治療とともに、軟膏やクリーム(クロトリマゾール、ミコナゾール硝酸塩、エコナゾール硝酸塩、イソコナゾール硝酸塩、硝酸オキシコナゾールなど)を1日2~3回患部に塗る。1~2週間の治療により85~95%は治るとされている。
栄養状態を改善し、バランスのとれた食生活を心がけることが重要である。
ビタミンB2を30~50mg/ビタミンB6を5~100mg/日内服
トリアゾール系
• フルコナゾール(英: Fluconazole)(商品名:ジフルカン)
イミダゾール系
• イソコナゾール(英: Isoconazole)(商品名アデスタン)
• ケトコナゾール(英: Ketoconazole)(商品名:ニゾラール)
• クロトリマゾール(英: Clotrimazole)(商品名:エンペシド)
• ミコナゾール(英: Miconazole nitrate )
アリルアミン系
• 塩酸テルビナフィン(英: Terbinafine hydrochloride)(商品名:ラミシール)
• ティートゥリーオイル
• アロエベラ
• ワセリン
• メンソレータム
• ビタミンB群(B2、B6、B12、ナイアシン)
• ビタミンA
• ビタミンC
• 亜鉛
• 抗炎症剤(真菌類の感染が主因のため、抗炎症剤は、炎症はやわらげるが直接的な治療には、効果がうすい。)
o 非ステロイド性抗炎症薬(アズレン)
o ステロイド系抗炎症薬(トリアムシノロン)
• Lカゼイシロタ株
• ビフィズス菌
• 蜂蜜
• 梅干
• オリーブ・オイル
• 無塩バター
• キュウリ
• パウダルコ
• 月見草油(プリムローズ)
• ココナッツオイル(カプリル酸)
口唇炎、口角炎、口内炎などの主な治療薬。
• エンペシドクリーム、アデスタンクリーム(バイエル薬品)
• 大正口内軟膏、レビオ(大正製薬)
• モアリップ(資生堂薬品)
• 口腔用ケナログ(ブリストル製薬)
ソース元wikipedia
つづくB型肝炎について