十二指腸・心臓

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十二指腸

十二指腸潰瘍・・・空腹時痛が夜間にしばしば起こる。
胃酸の影響を受けて潰瘍が十二指腸に形成したもの。10?20代の若年者に多くみられます。十二指腸潰瘍の患者さんは、過酸症(かさんしょう)であることが圧倒的に多いのも特徴です。原因は95%がピロリ菌由来。治療は、ピロリ菌除菌療法が一般的です。痛みをともなう場合は、十二指腸潰瘍に穴があく場合が考えられますので、至急、救急外来を受診してください。

◯心臓

心筋梗塞・・・前胸部・胸骨下・下顎・頸部・左上腕・心窩部の激痛、締めつけられるような感じ、圧迫感。胸痛は30分以上持続し、呼吸困難、意識障害、吐き気、冷や汗をともなうときは重症。
狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患は、心臓を養う冠動脈の動脈硬化により血管の内腔が狭くなり、血液の流れが制限されて生じます。

 冠動脈が閉塞すると約40分後から心内膜側の心筋は壊死(えし)に陥ります。これが心筋梗塞です。心筋梗塞は発症からの時間の経過で治療法、重症度も異なるので、発症2週間以内を急性、1カ月以上経過したものを陳旧性とするのが一般的です。

原因は、冠動脈の動脈硬化を進行させる、高コレステロール血症、高血圧、喫煙、糖尿病、肥満、痛風、中性脂肪、運動不足、精神的ストレスなどがあげられます。

急性心筋梗塞の治療は一般的治療と特殊治療の2つです。一般的治療は、数日間の安静・絶食、鎮痛薬、安定薬の投与、酸素吸入。抗血栓薬としてアスピリンは急性期から投与し、継続的に心電図を監視して重症の心室性不整脈が現れるのに対応できるようにします。

特殊治療の再灌流療法には、静脈ないし冠動脈から血栓を溶解させる薬物を注射する方法と、カテーテル検査に引き続いてバルーンによる拡張術やステントを留置する方法があります。重篤な病気なので、強い胸痛があればすぐに救急車で医師の処置を受けましょう。
 つづく<お腹の右上が痛いとき>
◯肝臓