吉田 麻里 21歳/愛知県出身
東海大学法学部法律学科2年生。新宿のイメージクラブで働きだして丸1年になる。大きな奥二重が可愛らしく、いつも黒を基調にした洋服を着ている。つけているアクセサリーは、十字架のペンダントや、ドクロの指輪。一目でヴジュアル系のバンドが好きな女の子と分かるが、腰まであるロングヘアは、夜のバイトのために染めて茶色どまり。彼氏は地元の名古屋にいるので、現在遠距離恋愛中。夜の収入、月に100万くらい。
私って口の中にアレ出されるよりも、オシッコ飲んじゃうほうがいいの。だってアレの味のほうが気持ち悪いんだもん。オシッコだと、オチンチンにローションいっぱいガーッ
てつけておいて、出される前に口の中に唾液をいっぱいためておけばなんてことない。出された後、そばに置いてあるお茶を一気に飲めば、ほとんどローションの味しか残らないしね。
そもそもこの業界に入るようになったのって、たまたま田舎に帰ったとき、同級生とお茶してて「今、何しているの?」って聞いたら、「これ」って口の前で右手を握って上下させたの。その動作の意味がすぐ分かんなくて「えっ、なに、何の意味?」って聞き直したら、「本サロ」って言うの。それもぜんぜん分かなくて、友達は諦めみたいで「本番ありのピンクサロンだよ。ああ、でも、これでも分かんないか、君の場合」と言うの。その場で、その本サロというところでやることや、もらえるお金のことを教えてくれたのね。
お金の話で一番心がぐらついたかな。だって、浪人時代から水商やっていんだけど、気を使ってお酒を飲むのにも疲れたし、お金も足りないし、何か他にもっと効率のいいバイトがないか探していたときだったから。でも風俗って、何か恐いところみたいなイメージもあって、大変そうな仕事っぽかったから、私には到底できるとは思わなかったの。それに風俗ってところは、ぜんぶ本番、つまりセックスしなくちゃいけないところだと思っていたからさ。私はどんなにお金がなくても、好きじゃない男と本番はどうしてもしたくなかったんだ。そこまで自分を落としたくなかったからね。
でも「東京のほうが本番なしで稼げるところがいっぱいあるじゃん。女の子のバックもこっちよりもいいしね」って言う友達の言葉に反応して、次の瞬間には「私もできるかなあ」って口から出てた。それでだんだん自分にもできそうな気がしてきて、東京に戻ったらすぐに、友だちの教わったそれ専門の求人誌を買いに走ったの。それで速攻電話をしまくって、面接に行きまくった。
でも、ほとんどの店が口内発射って、オチンチンから出されたものを口の中に出さなくちゃいけないシステムの店ばかりで、それにも抵抗があった。だって、プライベートでもやったことがないことを、仕事はいえ、やりたくなかった。なんか、仕事で処女を奪われるのと一緒っていう感じで嫌だったの。だかに、「口内」がないこの店を選んで決めた。
ただ、それはない代わりに、客のオシッコを飲むっていうことがあるんだけどね。普通からすればオシッコのほうを嫌がると思うんだけど、私はこっちのほうが、まだまだましだった。プライベートでしたこと? もちろんなかったよ。矛盾しているかもしれないけど、オシッコを飲ませるような変態的なことは、今後プライベートでもしないと思うし、そんなことをさせる男だったら、速攻別れちゃうね。
初日は、やっぱり緊張しまくってた。だって、講習も何もない店だったからさ。考えている暇も、迷っている暇もなしに、いつの間にか客のオシッコが口の中に入ってた。あのときの味だけは、今でも忘れられないよ。すんごくしょっぱくて、生温くて、塩の固まりと?油と酢がミックスされたみたいな、なんともいえない味。それが喉を通ったときには、もうすぐにでも吐き出しそうになっちゃった。お腹が受け入れてくれないの。それでもお客さんの前で出しちゃったら、お店の人に怒られちゃうって思って、苦しくてもやっとゴックンして。それでも、いつまでも口の中にしょっぱい感覚が残ってた。
二人目につくときに、店長が部屋の中に入って来て「大丈夫だった?」と聞くから、すかさず「オシッコの味が気持ち悪くなって、吐きそうになっちゃったんです?」って言ったの。終わるころには涙声になって。でも店長はそんな私を見て、慣れた口調で「まともに飲んだら、そうなるのは当たり前だよ」って言って、口の中の唾液の溜め方と、ローションの使い方と、お茶の活用法を教えてくれたの。教えてもらって二人目についたら、店長の言うとおり、楽勝にことを終えた。そのときは店長が神様に見えたけど、後から考えてみると、なんで最初にそんな肝心なことを教えてくれなかっだろうって、ちょっとムッときたけどね。
でも初日を終えてお金をもらったときには、「ああ、意外と平気じゃん」と思えるようになってて、お店の人に「明日も学校が終わったら出てくる」って言った。そして、そして、家に帰ってから実家の母親に「今日から風俗でバイトすることにしたから。あ、安心して。本番っていうか、エッチしないところだからさ」って電話で告げたの。母親は、予想通りワンワン泣き出してたよ。
四年前、母親が二度目の離婚をしたの。それからかな、何でも話をするほど仲良くなったのは。だからさ、嘘をつくのは嫌だったんだよ。怒られるのは承知の上だったし、母親が傷つくだろうことも分かってた。まあ、そう言いながらも、これから人には堂々と言えない仕事でお金を稼ぐ自分を、誰かに??ってもらいたかったのかも知んないな。
それに、お金が足りなくなったのも、お金が欲しくなったのも、ぜんぶ自分のためじゃなくて、付き合っている彼氏のためなんだよ。母親もうすうすそれに気づいていたから、余計に怒ったのかもしれない。でも最後には折れて、「本当に嫌いになったら、すぐにでも辞めて田舎に帰ってきてもいいのよ。あと、ソープにだけは行かないでね」って言ってくれた(笑)。でもその言葉を聞いて、やっぱりお母さんに話してよかったと思った。多分、その言葉がなかったら、今頃もっとお金のいいソープに行っていたと思うよ。
私の彼って、地元の名古屋でバンドやっていて、プロを目指してるの。もう付き合って二年ちょっと。でも、最初のころは三股かけられてて、純粋に私一人になったのは、ここ半年くらいかな。初めに会ったときは、どこにでもいる金髪兄ちゃんって感じで、ぜんぜんピンとこなかったの。だって私。BUCK-TICKってバンドが出てきてから、ずっとヴジュアル系のバンドの追っかけをやってて、もう全国どこへでも飛んでいくほどの筋金入りだったの。だから、ちょっとやそっとの美男子じゃ、ぜんぜんアウト・オブ・眼中よ。
でも、お酒を飲むと調子こいちゃう癖があって、久しぶりに友達のバンドのライブの打ち上げってこともあって、カパカパお酒飲んでたんだ。そうしたら朝目覚めると、裸になってる自分に気づいて、ラブホテルのベッドの中にいることに気づいて、そして隣には、どこでもいる金髪兄ちゃんが素っ裸でスッピンで寝てたの。「ああ、またやってしまったのねえ」と落ち込みながらも、その金髪兄ちゃんのスッピンに見とれてしまうったんだよね。
男なのに雛形あきこにそっくりなんだもん。だって女の私より綺麗な顔をしているんだもん。大学でもバンドやってそんな男の子見たりするんだけど、ぜんぜん彼の比じゃないね。まあ、同じ学校の中で、男をつくちゃうと、別れた後とかが面倒臭そうだから、つくる気はさらさらないんだけど。
私、勉強って嫌いじゃないんだよ。だから学校では勉強に専念したいから、色恋沙汰で居づらくなるのが嫌だし、ただでさえ揉め事って好きじゃないからさ、学校の女友達とも一定の距離を置いて付き合ってる。だって、たまに女の子たちとお茶してて愚痴大会になると、もう聞いているのが馬鹿馬鹿しいくらいのくだらない悩みなんだもん。
みんな自分とかわらず田舎から出てきたひとり暮らしの娘なんだけど、ちゃんと親から仕送りしてもらってて、それでも遊ぶお金欲しさとブランドもん欲しさに「なんかいいバイトないかな」ってほざいている。それで「水商売はできても、風俗だけは絶対に自分はできない」って言ってる。「安いお金で裸になるのって馬鹿みたい百万円もらえるんだったらいいけど」とまで言うんだ。
「悪かったね。私はその安いお金で裸になって、自分のアソコ舐められて、オシッコまで飲んでるよ」と心の中で呟きながら、他の女の子に相槌打っている自分が情けないよ。まあでも、これが学生生活を円満に過ごすコツだろうな。
だってこの娘たちとは、学生時代の何年かの、しかもその何十時間しか一緒にいないわけだからさ、私がここでこの娘たちに説教しても、ぜんぜん無駄だろうし、自分が風俗やっているなんて一言でも洩らしたら、たぶん数時間後には学校中の話題になっているよ。「なんで私がこいつらに話題を提供しなくちゃいけないのよ」って思うから、学校の友達には誰にも言っていていない。だって、今の彼氏にも水商だって嘘ついてるくらいなんだから。
嘘は完璧につく自信がある。たとえ彼氏が店に来ても、とぼけて嘘をつき通せる自信があるよ。だって、知らないほうが、ことがうまくいくのってあるじゃん。世界中の人間で、嘘をつかないでいきている人間っていないと思うし、自分の嘘って、人を思いやる嘘だと私は思っているから。
学校が終わって門を抜けるころには、学校のことは全部忘れるようにしている。もう電車の中ではすでに風俗嬢の自分になって、自分の前に座ってる、くたびれたスーツを着て襟を真っ黒にしているサラリーマンを見ると、「ああ。こういう奴、客に来たら嫌だなあ」と思ってしまう。まあ、外でそんなことを思っていても、店の個室の中では何でありって感じになっちゃうんだけどね。小汚い客もきれいな客も同じ金だからさ、まあ、これも慣れってもんですかね。
そんな私にも、昔は本当に純だったんだよ。だって高校二年のとき、初めて付き合った男の子とだって、手を握るのに半年、チューするのに十ヶ月、エッチするのに、一年かかったもん。でもなんてか、その男の子とは恋人っていうよりも、なんか兄弟みたいな感情になっちゃって、もうエッチできなくなちゃったの。なんか、この人とこういうことしちゃいけないなあって。一回しかしていないのにね。そのたった一回のエッチも、その罪悪感ばっかりで、痛いとか気持ちいいとかぜんぜんなくてさ、それからエッチが嫌いになっちゃった。
それから何人かの男の人とエッチしたけど、それでもあまり好きになれなかったな。だから男の人のオチンチンを、本当にぜんぶ明るいところで見たのって、今の彼氏と会ってから。つまり、大学に入ってからだから、遅いよねえ。だから本当に純だったんだよ。でもさ、最初見たときはすごく面白かった。もっと単純な形だと思ってたから。血管なんか浮き出ちゃってて、「すごい。私も欲しい」って思っちゃった。彼が私の中に入れてるときも、「ああ、私もこうやって犯してみたい」って、目をつぶって喘ぎ声を出しながら、そんなこと考えているの。だってアレを女の体に入れるだけで、女って生き物は、気持ちよくなって、大声が出て、よがっちゃって、男に負けちゃって、言いなりになっちゃうんだよ。すごいよね。
そうやって彼氏のアソコは尊敬の目で見られるけど、仕事で見る客のアソコって、もう単なるモノ。いちいち感情移入していたら神経が持たないっていうのもあるんだけど、天と地の差がある。まあ、可愛いなあと思うときもあるけど、彼みたいに尊敬はできないなあ。だって、こういう場に来ている男のアソコだもん。
彼氏は、こういう場を極端に否定している。外見とは想像もできないくらいに頭の中が古い。だって付き合い始めてちょっと経った頃、私、まだそのときは水商だったんだけど、なんだか風俗の話になって、彼氏は水商はよくても風俗は絶対にダメって言っていたの。
「水商だって風俗なのに、その差はなに?」って、私は不思議に思って聞いたの。そしたら「服を着てるか着ていないかの差」って。「そんなの当たり前じゃん」って言うと、「一万円で裸になった時点で、お前はたった一万円の価値しかない女になるんだぞ」って変なことを言う男なの。
お店の勤めで、一時期風俗誌に出たときがあるんだ。「ほとんど東京がメインの雑誌だから」って言うからさ、それだったら大丈夫だろうって出たら、もうすぐ彼氏にバレた。私は必死に「あれはヤラセ。雑誌だけのモデルだから。私は水商しかしていない」って言ったんだけど、ボコボコに殴られた。その後も何回も修羅場の喧嘩したんだけど、「あんたのために風俗やっているのに、何も分かっていない」って、殴られながらいつも心の中で思っている。だからさ、ときどき、彼氏を殺す夢を見るんだよ。彼が死んで、私、ほっとしているの。「ああ、これであの嫌な仕事をやらなくて済むんだ」って。でも目が覚めると、隣でちゃんと呼吸して寝ているんだけどね。
彼はバンドやりながら働くのが辛いらしくて、全然働いていない。地方のツアーに出たりするときが多いから、どうしても不定期になっちゃうし、そうそう都合を聞いてくれる職場もないからって言っている。彼の言うことも分かるから、私が名古屋に帰ったときには、ちょくちょくお金を渡したりしてた。だって、会いたいときにお金がないからって理由で会えないなんて嫌だからさ。だって私が出すからって。
でも、この頃になると、それも面倒になって、毎月、口座に振り込んでおいてあげるの。月に最低で二十万ぐらいかな。あんまりあげても、水商ってことにしているから怪しまれるし、それに学校の課題が大変な時には店に出られないからさ。でもそんなときは店からバンス(店から借金すること)してでも送金する。
馬鹿なことをやっているなあって自分でも思うよ。だって、彼のために風俗入って、毎月送金して、彼のステージ衣装まで作ってあげて、ツアーについて行ってあげて、その場所そのときに応じてお金を出してあげて、喧嘩して殴られ、もうすべてが馬鹿。自分でも分かっているけどね…‥。
でも、毎日、彼が仕事が終わる夜中の一時ぐらいに電話をしてきてくれるんだ。それで「コンビニ弁当ばっかりじゃ体がダメになるから、ちゃんと自炊しろよ。毎日、必ず洗濯して、部屋掃除して」って、父親のように私を心配してくれるの。どうしても夜の仕事をやっちゃうと、そういった当たり前の生活、人間らしい生活ってやつを忘れがちになるじゃない。だからすごく嬉しい。
多分、昼と夜を両立できのって、ほとんど彼のお蔭だなあって思ってる。少しでも私が弱音を吐くと、「疲れた、疲れたって俺に言うの楽しい? 本当に頑張っている奴って、自分で頑張っているって言わないぜ。もっと自分で頑張れてから弱音を吐けよ」って言ってくれる。自分でやるって決めたことを途中で投げ出すのって嫌なのね。だから彼の言葉で我に返って、まだ頑張れると思うようになるんだ。
夜のバイトの次の日、早い時間にしかない先生の講義のときって、眠くてサボっちゃおうかなあと思うんだけど、さすがに単位もヤバイし、留年している暇も余裕も私にはないから、体にムチ打って行っているよ。私さ、自分に自信を持ちたいんだよ。自分に自信を持って、「こんな私だから、彼は私を好きなのよ」っていつも思えるように早くなりたい。
それに大学の無機質な建物と、外庭のグリーンの中に自分の身を置くだけで、「ああ、私は風俗嬢じゃない、学生なんだよなあ。パンピーだよなあ」って再確認できる。いつでも一般社会に戻れる自分がここにいるなあって。教科書と、ノートと、筆記用具を机の上に出して活字を見ると、自分の知らなかったことが頭の中に入ってくるのが気持ちいいんだ。店でのお客との話も、違う意味で社会勉強になるけど、司法書士の資格を取るための試験には出てこないことばかりだから。
やっぱり、女でもこれからは手に職を持っていないと苦労すると思う。風俗の世界って、純粋な子が多いし、本音でいられる場所だから好きなんだけど、一生居られる場所じゃないんじゃん。でも「一時期、贅沢して楽しかったなあ」じゃ、なんか悔しいから、まとまったお金をためてから辞めようと思っているけど。でも学校を卒業して、もしお金がぜんぜん貯まってなかったら、体が続けばやっていると思うけどね。
私さ、将来のこといろいろ考えてるんだけど、いちばんできたらいいなと思っていることって、彼氏と結婚することなんだ。はたから見れば立派なヒモなんだけど、彼のお蔭で私は人間らしい生活ができている気がするし。店の他の女の子は、彼氏でもないホストに貢いでいるけど、それら比べれば、私を大切にしてくれるちゃんとした彼氏に貢いでいるわけだからさ。貢ぐっていうよりも、彼氏に投資しているようなものだと思う。だって普通の家庭って、父親が母親と子供に貢いでいるようなものでしょ? それと同じことを、私は形が出来上がる前にしているだけのことだと思っている。
来月の初旬からは、彼のバンドがまたツアーで地方を回るの。その一週間だけ私はついて行こうと思っている。学校もバイトも休んで。でも、行こうにも、ぜんぜんお金が足りないから、またお店でバンスして行くことになるんだけどね。だってお金はいつでも稼げるけど、その時間はいつもあるわけじゃないんじゃん。ツアーが始まるまではみっちりバイトに出て、洋服を買いに行かなくちゃいけないんだよ。彼のじゃなくて、私の洋服。だってさ、ファンの子たちも、私のこと彼女だって知っているから、ヘタな格好で行けないでしょ。安っぽい服着ていたら、彼氏に恥じかかせちゃうよ。
本当の私って、昼の学校も、夜のバイトにもいないね。本当の私ってさ、彼と一緒に居るときだよ。でもさ、こんな私なんだけどさ、店の女の子たちにはなんかしっかりしているように見えるらしいって、いつも相談を持ち掛けれるんだ。私もあまり人に弱み見せるのも嫌だから、しっかり者を演じちゃっているせいだと思うんだけど、本当は人の面倒を見る余裕なんてぜんぜんないんだよね。そんな時間あったら、家に帰ってまだ提出していない課題もやんなきゃいけないし、彼のツアーのチラシ作んなくちゃいけないし、彼の衣装もまだ仮縫いしかできていないしさ。それに何より早く帰って寝たいよ。去年の暮れに急性腎炎になって緊急入院したのが完治していないから、体もだるいしさ。
なんかね。早くオバちゃんなりたいなあって、いつも思うの。いろんなことをすっ飛ばして、老後ののほほんとした生活。だって一般社会の仕事っていっても、仕事は仕事で嫌なことが多そうじゃない。働いていること「ここまでして何になるんだろう?」って、働いてること自体が馬鹿らしく思えてきちゃいそう。本当、人生早送りしちゃって、早く年を取って何も考えないでいたいなあ。なーんて言っていると、また彼に「甘い」って言われるんだけどね。
第二 「お父さんは夜中に来なくなったの。あの呻くような声が聞けなくて、寂しかった」文章を入力してください。