社表

性の不一致

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ピンクバラ「怖い」っていう気持ちが自分を抑えている。「自分の欲望だけ? 私ってそのためだけの道具?」と冷め、

本表紙後藤順子 42歳/飲食店経営
●軽くパーマのかかった肩までの髪。仕事柄なのか、年齢より若く見える。短大卒業後、親の経営する建築関係の会社を手伝う。24歳で結婚してから13年間は専業主婦。御主人は警察官だった。
●親は会社と並行してスナックも経営。彼女が34歳の頃、御主人が保証人となり親の会社のために約8千万を借り入れる。その借金問題が原因となり、夫婦関係の悪化。5年前に離婚した。現在は、神奈川県でパブスナックを経営。ママとして店に出ている。
●約一年のホステス時代の話、特に若いホステスの話題になるとやたら饒舌だった彼女が、長年連れ添った御主人の話題になると口数が少なくなった。

◆秘めごと

ピンクバラ私ぐらいの年齢だと、もう友達同士でそんな話なんてしませんから、どうしても外の情報に頼るしかありませんよね。テレビとか女性週刊誌とか、ファッション誌もそういう特集、しょっちゅうやっているじゃないですか。それを見て、想像して、自分の事と照らし合わせてみて「ああ」って思う感じ? そういうことを意識し始めたのは三十歳前後ぐらいだったと思います。雑誌とかにはいろんなことが書いてあっても、実際、人によって違うでしょうから。考えてみると私ってイッことないなぁ、つて。
 結婚生活してた頃? ええ、まあ、それなりにしていました。やっぱり、子供がいましたから二、三ヶ月…・のペースですけどね。でも、なんて言ったらいいんだろう? 旦那はやっぱり特別でしたね。十六歳で初めて経験してから、それまで十人ぐらい男の人と付き合いましたけど、旦那は特別な存在でした。御互いが感じるセックス、そんな感じでしたね。でも、そんな旦那としても、イッたことがなかったんです。
 結婚する前までは、付き合っていた男の人とも、「会えばする」みたいなことが嫌いで、自分から積極的にというのはありませんでした。というのも、十九歳のときに付き合った男の人が、会うたんびに「最後はホテル」の人で、極端なときはホテルのみ、とか、その男まことは好きだったんですけど「なんで会うたびに? ヤリたいだけ?」って思うようになって。そう思い始めたら。一緒にいるのも嫌になってきちゃって。
 人と比べたことは無いから分からないですけど、会うたんびにセックスっていうのはなんか。それって相手のこと考えなくって、そこには愛情とか全然関係なくって「自分の欲望だけ? 私ってそのためだけの道具?」って思うちゃうんです。いつも私がその気になればいいんでしょうけどね。セックスに興味がないわけじゃないんです。十六歳の初体験から、私の時代だと「セブンティーン」ですか? それ読んで「ああ、そうかー」っていう。今でもそういう特集のときには雑誌を買いますし、テレビだって見るし。
 回数の問題じゃないんです。別に、毎回セックスしてもいいんだすよ。ただ「愛されてる」実感があればいいんです。それがなくて、した後に「しなきゃよかった‥‥」ってなるのが嫌なんだけです。
 今は特定の男性はいません。ナンパとか? えー、まぁ、若い頃はそれなりにされましたけれど。で、誘われても、そういうことにはならないですね。男の人とお付き合いする時間があんまりないんですよ。去年の八月に親がお弁当屋さんを始めて、午前中からお店が始まるまで手伝っているんで。だから、心の拠り所というのか、付き合う男の人は欲しいんですけど、気持ちの余裕があんまりないんです。そういときに付き合ってもあんまりうまくいかないと思うし、そこまで理解して付き合うことができる男も少ないでしょうし。仮に彼氏ができても、スナックの経営のことと、親の借金返済のことで頭がイッパイでその男に気を遣えないと思うし。それでもいいって言う人も中にはいるでしょうけれど、それは自分が嫌なんですよ。だって、返済の目途も、立て直しの目途もついてないんですから。
 お店のお客様から口説かれたり? ないですね。この世界にはありがちだろうし、否定はしませんけれど、そういうのをやると他のお客様に分かっちゃうと思うんですね。一度それをやっちゃうと、それでしかお客さまを呼べなくなるでしょう? そういう商売はしたくないんです。

◆スナック経営

水商売に入ったのは、四年前、三十八歳のときです。親の借金の話が発端で旦那と離婚して、家の会社の事務をしばらくやってたんですけど、とてもじゃないけれどそれだけじゃ返済が追いつかなくって。最初は、夜も水商売じゃない、普通の仕事をかけもちして働いていたんです。それでも、全然で。
 お父さんは、のん気というかワンマンというか。お母さんや、娘の言うことなんか聞かない。当然、他人の言うことなんか聞かない。何言っても聞かない。ホントに聞かない。だからこういう結果になったんだって解ってないんです。それでもお母さんは一生懸命、お父さんを助けてて。支払日が来ると、カードでお金を工面しているんです。それでもお父さんはのん気で。それを見てて、すっごい頭にきちゃって。だから、私が「なんとかしなくっちゃ!!」ってなって、夜の仕事を始めたんです。抵抗? 親が昔、副業でスナックをちょっとやってた時期があったから、水商売への抵抗はありませんでしたね。
 フロアレディというか、使われるほうをやったのは結局、一年ぐらいなんですよ。その間に四軒お店を替わりましたけど。それですぐに三十九歳のときに経営のほうに回ったんです。経営のほうですか? そうですねー、あんまり儲かっていないですよ。正直、これから続けていくか迷っているところなんです。やっぱり一年しかキャリアがないから、自分が持っているお客さんだけじゃ全然足りないんですね。何十年とこの世界にいた人だったらいいんでしょうけど。実際、それぐらいやっていないと、今の時代は難しいですよ。バブルのときみたいに店を開けていればお客さんが入ってくる、そんな時世じゃないですからね。それに「何でこんな仕事しても自分の手元に残らないの?」っいうのもあって、月に三十万は親の借金で出て行くし。それに他にも家賃も酒代、女の子の給料。月に百二十万から百三十万ぐらい売り上げがあっても自分の給料ぶんもロクに出ないんです。ストレスがどんどん溜まっていくだけです。儲かっていれば、左うちわでいられるでしょうけど。経営に回ってすごい太りましたよ。だって、今は食べているときが一番幸せなんですもの。楽しい。現実を忘れられるというか。
 もともと、昔からお店をやりたいって思っていたわけじゃないんです。経営にまわったのはたまたまで。知り合いの人が「安く借りられるよ」って声を掛けてくれて。それまでなかなか自分に合う店がなかったのもあって、じゃあ話を聞いてみるだけ、と思ったんです。でも、話がぽんぽん進んで。スポンサー? いいえ。自分の資金だけで始めました。こんな時代だから、大家さんも大変らしいんですよ。夜逃げされるし、家賃滞納なんか当たり前ですからね。だからと言って、空かしたまんまでも税金はかかるし、昔みたいに保証金何千万円掛かるとかの話でなくって、ほんとうに敷金とかもいらなくって、家賃だけで借りられたんです。だから、そんなにお金かけなくてお店を開くことができたのですよ。 

 そうそう、フロアレディをやっていたときの最後にいた店でのことなんですけど。そこの「ちいママ」は私よりも年下で、ちいママなのに一人しかお客さまを持っていなくて。そのちいママって十八歳から水商売をやってて、昔のやりかたでしか売り上げを上げられなかった人なんです。どんどんお客様のお酒を飲んで、ボトルを何本空けられるか、が勝負なやり方で。そういうことしている人が、キャリアがる、ってだけでちいママなんですよ。お客さまを持っていなくて、会話も自分がツッパッてたときの話しかできないような人が。それが、経営側にまわる気を起こさせたキッカケだったかもしれません。
 でも、実際やってみると大変ですよね。もー。女の子も時給が高いし。週末の土日だけ一人、女の子を置いてるだけなんですけど、それが精一杯ですよ。そもそも経営側にまわったのは、お金の面も確かにありましたけど、自分の思ったとおりにできる、って言うのがまずあったから。そりゃ、使われている方がラクですよ。使われる側なら、お客様の前で気を遣って、時間が来ればそれで終わりですからね。ママになると、それからの仕事のほうがいっぱいありますから。
 女の子を使うようになってから、いろいろ学びましたよ。やっぱり、小さい店だから余計にお客様に失礼があってはいけないし。これだけの女の子を見て、何回も失敗して、人を使うコツを知ったのはホント最近なんです。一人で全部やってて、時に相談に乗ってくれるような人なんかいないですから、つまずいたら自分一人で考えて、悩むしかないんです。もしかしたら他のママが当たり前に知っていることでも、私の場合、何回も失敗してからじゃないと解らない事ってたくさんありますよ。

◆出会い、結婚。離婚。子供、離縁

短大卒業してから親の仕事の手伝いをやっていました。親は建設関係の仕事をしてて、副業みたいな感じでスナックとか、食堂とかも経営してたんです。
 二十四歳で結婚してから、十三年間ずっと専業主婦。結婚してから十年目ぐらいから元旦那って警察官だったし、その当時バブルってこともあって‥‥。そのことで旦那との仲がこじれて来て、だんだん離れていっちゃったんです。それまでは本当に幸せだったんですよ。同窓会とか行っても「本当に幸せそうだよね!」とか友達に言われていてて。それが唯一の私の自慢だったし。
 でも、「人って、こんなに変わるものなのか」って初めて知りましたね。いい人を絵に描いたような人だったのに、私の親の借金の保証人のことで揉め始めた頃からむどんどん知らなかった面が見えて来て。「この人ってこんな男だったんだ」って思いましたね。何をされた、っていう具体的な出来事はないんだけど、なんか、態度、というか。私も親と旦那の間に挟まれて、余計に、すごく苦しくて苦しくて。しまいには、旦那が返って来て玄関のドアを閉める音とか、そういうささいなことでも頭にくるようになっちゃって。十数年間も一緒にいたのに、今まで見たことの面、嫌な面っていうのがどんどん見えてきたんです。こちらもそう思っているくらいなんだから、相手もねえ‥‥。お互いになんか、言うことを言わないで自分が感じたまんま勝手に想像して。ずーっと心の中にしまってた、みたいな感じですね。
 それでも、最後まで旦那は私を思ってくれていました。「結婚したんだから、最後まで俺が面倒みる。一緒にくるんだったら広くて奇麗な寮があるから心配するな」って言ってくれて。結婚してから建てた一戸建ての家も借金で住めなくなったので、警察の官舎に移るしかなかったんです。でも、私はいまさらいけないと思って「行かない。親と一緒に暮らすからけと言ったんです。だから揉め始めてから三年間ぐらい険悪な仲が続いたわりには、結構、最後はアッサリ別れて。もっと一緒にいたら、最悪な状況になっていたでしょうね。今でも借金の返済の目途も、立て直しの目途もついていないですから。
 本人の借金じゃないからって免れたけど、警察とかて、お金のトラブルって一番厳しいとこじゃないですか。警察的に、本来だったら懲戒免職ですよ。
 正式に離婚届けを出したのは三十七歳のときです。本人同士だけの理由ではないんで、未練がないとはいません。だから、正直、おやを恨んでいないって言ったら嘘になのますね。子供も、今年十五歳になるんですけれど、旦那のほうにいます。
 離婚後、一ヶ月くらいして、子供と逢って食事をしたんです。帰るときに「どうもごちそうさまでした。さようなら」って言われてー! もう、そのときは固まっちゃいましたよ! あまりにも丁寧で、他人行儀な感じがして、すごいショックだった。ほんの一ヶ月前までは家で一緒に生活していたのに。子供のその言葉で、全てが過去の出来事でしかなくなった気がして、もう家族というものではなくなったんだなって、改めて思い知らされました。子供の言葉で「離婚」というものが重くのしかかってきた感じですね。

◆セックス観

セックス全般について言えば、私の場合、順番にされないと感じないんです。最初にいきなり性器に触られちゃうと絶対にダメ!それからいくらやっても高まんなくなっちゃう。だから、イクとかの問題は相手のやり方も関係があると思う。お互いが好きか、嫌いか、はあんまり関係ないんじゃないかな。うまいヘタ、もあるし、その場の雰囲気もあると思う。
 私にとってのセックス? んー、「愛さている」って実感ができることかなぁ。愛のあるセックスって、仕方が違うと思いません?
実は旦那以外の人で、ものすごーく感じたことがあったんです。不倫? いいえ、結婚前の話なんですけど。している時に「これってイッいるの?」って一瞬。思った途端にスーッ冷めてきちゃって。いろいろ考えちゃったからだと思います。情報があるだけ、余計に考えちゃう。そういうことがあってから、あんまり頭に情報を入れないほうがいいのかな? って思うんですよね。あんまり本を読んじゃいけないのかなって。
 その人はものすごーく私の事を大切にしてくれていたし、ものすごーく愛してくれたんですけど、でも反対にすごーく不安になっちゃったんですよ。果たして、私はこの人を本当に愛しているんだろうかって。そう思い始めたら、うっとうしくなっちゃったんですよ。だから、あんまり長くはつき合いませんでした。私が二十歳から二十一歳の頃の話です。
 相手は同じ年の人でした。私、年上の人って苦手で、昔から同じ歳か、せいぜい一つ上ぐらいがの人としか付き合ったことは無いんですよね。旦那が唯一の年上だったんですよ。

 私はね「今日はイケるのかな? 今度はイケるのかな?」とか、どっか心の奥底にあるから、だからダメなんじゃないかな。そういのが「イコとしている自分を自分で邪魔してる」のかも? 一種の焦り、と言うか。イカなくてもいいや、とか開き直っても、本とか読むと「よし、やっぱりイッてみたい!」って思うし。皆もセックスしているわけだから、イッてる人はそんなにイイ思いをしてるんだー、ってどうしてもなるし。
 よく若い子とかがイッてる話を聞くと「ホントかなー?」って思う。そもそもそんなに簡単にイケる? って。やっぱり自分の経験と、周りの言葉を聞いててそんなに簡単にイッてないわけだから、そんなに若いうちに、ねぇ。イクことわ何か勘違いしてるんじゃない? って思うし、ウソっぽいですよね。
 どうしてたらイケるんでしょうね―。私は絶対にイケるとは思っているんですけど、精神的な面で男の人に全てを出せていないからなのかも。パッと「男の人を信用できますか?」と聞かれたら、「信用でない」って答えちゃうでしょうし。そうだよね。若いときはその場のノリでもいいでしょうけど。今の仕事がら、しらふでホテルはとてもじゃないけど、行けないなぁ。酔っぱらっているほうが罪がないし、扱いやすいですよ。
 イッてる人と自分と、どこが違うんでしょう? 精神的に自分を抑えつけているもの? 愛されている充実感なのかなぁ。こうやったらイクだろう、っていのは解るんだけど。雰囲気も良くって、やり方の手順もよくテクニックがあってセックスが上手い。こういう状況が揃えばいいんじゃないかなぁ、ってひとりで考えたんですけど。う―ん、相手にそれを伝えて、ですか。でも、それを最初に説明しちゃうと「マニュアル通り?」って思っちゃうなぁー。
 この間、テレビをみてて、たまたまセックスの特集みたいなものをやってたの。そこで学んだのが「やっぱりそうなんだ。やっぱり集中か?」って思ったんです。解ってはいるんだけど‥‥。
 なんだろう、集中しているつもりなんだけど、できないんだよね。するときは生活の事、親の借金のことなんか全然頭にないし。でも、電話の音ひとつ、その行為以外の音にも敏感に反応しゃうんだよね。なぜか。
 子供を産んでから産む前よりも感じるようにはなつたんだすよ。セックスに対して大胆になったというか。 結婚しているんだから、妊娠なんかの心配はないじゃないですか。いつでも子供ができていいから、大胆になれるというか。私、未婚の母、嫌いなんですよ。あれは母親のエコ゜だと思うし。テレビでもそういう人が集まって話をしてるの見たんですけど、その人たちは口をそろえて「幸せです」って言っているんですよ。でも、それってその母親が一方的に思っているだけだと思うんですよね。私の場合は離婚だから、少し違うんですけど、やっぱり子供に不自由させていると思うし、そういう人たちって、子供の事を考えているようで全く考えていないんですよ。

◆イクのが怖い


 もしかして、イクのが怖いのかもしれない。「怖い」っていう言葉ってすごい難しい表現だと思うんですけど。イッちゃったらどうなっちゃうんだろうって、イッたことなくて想像できないから怖いんです。雑誌に書いてあるみたいに、失神しちゃってもアレだし、とかね。私は活字でしか知識がないし、ウソかホントか分かんないけど体験談もみんな違うから、想像できない。もし、私がイッたらどうなっちゃうんだろ。そういう意味の「怖い」なんですよ。
 あっ! それかもしれませんよね。自分で自分を抑えつけちゃってるのかも? でも、カーン。なんだろう、難しいなぁー。ホント、難しいですねー。言葉でセックスのことを説明するのって。
 イクことが怖いのに、イッたことないのに、なんでセックスのときに演技できるのか? うーん、そう言われればそうなんだけど、私は相手に対する優しさ? 愛情、おもいやり、何だと思います。私って人間のことは信じようとしている。信じてあげようって思っているんですね、たとえ、前にその人に傷つけられてても。私、よく言われるんです。
「ちょっと優し過ぎない?」「なんでそこでスパッと切れないの?」「そうすればそんな辛い思いしないで済むのに」って。何でしょうね。また裏切られるって分かってても、見てられない。どうしても手を差し伸べちゃうんです。同じことの繰り返してるのは自分でもわかるんです。もう性分なのかなぁ? って諦めているんですけど。でも、結果的には人間たいしてどんどん冷めていくだけですけどね。
 だからかもしれないですけど、私って男の人に全てをさらけ出すことが出来ないのかもしれません。肉体的にはセックスをしているわけだから、出せているのかもしれないけれど、精神的な部分は預けられないですね。セックスって自分にとって大切なものだし、大事なものだと思っています。好きか嫌いか、と言ったら好きだし。イッたことがない私が言うのもなんですけど。
 イッたことはないけど、周りの人たちよりはいい思いをしているほうだとは思いますよ。だって、イッたことある人の中には「セックス嫌い」っていう人がいて。なんで? って聞いてみると「面倒くさいから」っていうお母さん方(笑)がいるのね。「朝早いし、そんなことを夜遅くまで起きてるのがイヤ!」だって。でも、いろんな話を聞いていると、なんっ―のかなぁ、初歩的な? つまり、カッコは正常位しかしたことがない、相手のモノを触るのなんかとんでもない、オーラルセックスなんか冗談じゃないって感じの人が多いんですよね。だから、当然自分もされたことがないんです。そんな話を聞くと「あ―、だからいい思いはしていないんだ」って。まぁ、イッたことのない私が言うのもなんだけど。確かにイッたことのあるは羨ましいですけれど、そういうのって、一番イヤですよね。そんなふうにはなりたくない。やだな―って思う。そういう人ってあんまり魅力を感じない、私は、ですけどね。
 そういうふうに考えていくと、イケなくって悩んでる今の方がいいのかな? って思うときもありますよ。恋愛と同じで、成功するまでが楽しくって、成功すると冷めちゃっう。この歳になってもイカないってことは、もしかしたら他の人よりもイクまでの楽しみが多いのかもしれませんね。文章を入力してください。
つづく セックスはゲーム、「疑似恋愛」性の不一致、一生イカなくってもいいや
 中村かおり 24歳/ソープ嬢