夜の夫婦生活での性の不一致・不満は話し合ってもなかなか解決することができずにセックスレス・セックスレス夫婦というふうに常態化する。愛しているかけがえのない家族・子どもがいても別れてしまう場合が多いのです。トップ写真

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女性の心理がわかっていない男の身勝手

本表紙 著者=亀山早苗=

ピンクバラ「女性の心理」がわかっていない男の身勝手。冷静に考えれば、もちろん彼女はルール違反を犯したのかもしれない。

 結婚している男と知りながらつきあっいて、お互いのコンセンサスもないのに、いきなり、「奥さんと別れて」というのは性急すぎる。
 だが、それに対する彼の態度はあまりにも大人げなかった。
 おそらく彼女は彼に絶望し、そういう男とつきあっていた自分を呪ったんだろう。そこで何らかの社会的制裁を加えたい、ダメージを与えたいと思った。妻に暴露するという手もある。
 だが夫婦の間でどんなにもめても、結局は元のさやに納まることも多い。それにもっと広く彼の悪事が知られる方が、彼にとってはより大きなダメージになる。

 彼の上司に訴えても、個人的なことしてとりあげられない可能性は高い。だったら自分が若い女性であるという弱い立場を逆手にとろう。そういう計算があったのではないか。
 同性として気持ちはよく分かる。ダメージを与えるという意味では有効な方法だ。実際には個人的な問題を、セクハラという社会的なものに広げてしまったことについての疑問もあるが、彼女としてはやむを得なかったのだろう。

 彼は身も心も震える思いだったという。これで自分の会社での立場は危うくなる。困惑した彼は、すぐに彼女に連絡をとった。なんとかセクハラの訴えを取り下げてもらうためにだ。彼女は電話で言った。
「あなたは自分の身が危うくなったときだけ、連絡を取って来るのね」

 父親の余命がいくばくもなく、確かに彼女は結婚を焦っていた。
 だが、それは以前に。父の病気で心が弱くなっている恋人を、彼は優しく包み込むこともせず突き放したのだ。
 それなのに自分に社会的立場が危うくなると、すぐに電話しくる。あまりにも勝手ではないか。彼女の怒りはそこにあった。

「僕は、お互いが納得してつきあっていたのだから、常に五分五分だという気持ちがあったんです。別れる時だって、男女の間には暗黙の了解というものがあるのでしょう。だけど彼女は見捨すてられたことに我慢がならなかったわけですよね」
 山崎さん、この期に及んでも女性の心理がわかっていない。
 見捨てられたことに我慢がならなかったのだろうという言い方自体、どこか「男の傲慢さ」が感じられる。そもそも五分五分だというなら、別れるときも話し合って、相手を納得させる必要があるのではないか。
 納得させられないなら懇願(こんがん)するという手もある。
 もしくは、本気で「どうしてもきみとはやっていけない」ということをきちんと話すべきだった。
 いずれにしろ。逃げを打つのは卑怯(ひきょう)だ、と女は言っているのだ。最後に逃げるような男とつきあっていた自分をも許せなくなる。

 山崎さんはこの事件、結局は訴えを取り下げたものの。噂は社内中に広まり、彼は針のムシロに座っているような状態。自分の出世の道は断たれたと感じているし、機会があれば転職したいと思っている。彼女の方は昨年、会社を辞めた。今はどうしているのは知らないと彼は言う。
「自分が蒔いた種とはいえ、とんでもない目にあったというのが実感です。女は怖い」

「恋愛の達人」に聞いた“うまく分かれる法”

 この話を、私の友人である自称“恋愛の達人”という五十歳の男性にしてみたところ、彼は男として山崎さんが悪いと一蹴(いっしゅう)した。
「女性と別れるときは、どんなに相手が嫌いになっていても、そう言ってはいけない。
 好きだけど別れる、というふうに持って行かないと。自分の気持ちが冷めたのでなく、たとえば『きみと歩いているところをたまたま思春期の娘に見られたらしい。

 娘に責められて、胸が痛んだんだ。きみだって、思春期のころ、お父さんがよその女性と関係を持っていると知ったらショックだろう? 僕はきみのことが好きだし別れたくない。
 だけど少し距離を置かせてくれないか』と、目に涙をためて訴えたら、別れてくれない女性はいないと思うよ。
 女性の優しさを引き出すような別れ方をすればいいんだ。誰だって、自分をコケにされたり尊重されていないとわかったら怒るでしょう。だけど女性の優しい心根に訴えれば上手くいく」

 この達人、それでもだめなとき、徹底的に相手に嫌われるように行動したことがあるという。
 ベロベロに酔って彼女の部屋に行き。嘔吐(おうと)したり部屋で小便をしてしまったり…。
 それを三回も繰り返せばたいていは嫌われる、と言うからつわものだ。別れようと思ったときに妻や会社を持ち出すのはご法度(はっと)。
 もちろん他の女性の影を匂わせるのはもってのほか。彼女の神経を逆なでするだけだ。

 いかに彼女に同情を引くか、それでだめならいかに嫌われるか。つまり“自分が悪者”になれるかどうか、上手く別れるかどうかのポイントだという。
 こういう内幕が暴露されてしまうと、男性としては困るだろうが、男がこういう態度に出てきたら、もうつき合う気はないと言ことなのだから、女性としては同情したふりをして別れてあげるのが武士の情けというものか。

 しかし、こういう男に限って、すぐまた恋をするのも事実。以前、女友達が嘆いていたことがあった。
 彼女は妻子ある男性と恋に落ち、数年間つき合っていたが、彼に「君のことは大好きだけど、これ以上つきあっていても一緒になれない。
 きみの人生をもう無駄にはさせたくない」と涙ながらに言われた。
 彼女自身も結婚願望もあったので、「彼もきっと社会的にも家庭的にも追い詰められているんだわ」と察して、泣く泣く別れた。
 ところが一年もたたないうちに、彼が繁華街を、若い女性と手をつないで歩いているところを目撃してしまったのだ。

「一瞬、頭にきたわよ。あれだけつらい思いをして別れたのは、私にしてみれば、彼を奥さんに返したつもりだったからだもの。それなのに、相手はへらへらと私よりずっと若い女性と付き合っている。
 不倫する男は、一生、繰り返すのかもしれないわね。
 よっぽど、彼の前に出て行って、『私と別れたのは、この人とつき合いたかったから?』っていってやろうかと思ったけど、かわいそうだからやめておいた。
 そのときはすごくうれしそうに若い女性と話していたけど、彼はどこか憎めないところもあるのよね」

 つらい別れの経験をしても、男を許してしまう。それはきっと、彼女の中に、彼のいい思い出が生きているからだろう。かの“恋愛の達人”男性も、それを認める。
「結局、別れるときの態度だけが重要というわけじゃないんだよ。
 つきあっている最中、限りある時間の中で、どれだけ彼女に尽くしてあげられたか。
 精一杯愛情を伝えられたかが大事だと思う。それがあれば、いざ幕が下りるとき、相手は物わかりのいい女性を演じてくれるんじゃないかなあ。
 わかっていても責めない。そういう女性の優しさや大きさに甘えてしまうしかないんだよね、男としては」

 この意見は的を射ていると思う。恋人を心のどこかで軽んじながらつきあっている男性は、いざというとき報復を受ける。
 別れが見えたとき、女性側はどうしても、つき合っていた期間をトータルで「よかったか悪かったか」と考えてしまうからだ。
 実際、“達人”男性は、女性から恨まれたことがない。
 期間はさまざまだが、いつも恋人がいるのに、女性とトラブルになったと話は聞いたことがない。それも人徳と言えるだろう。

 既婚男性とつきあっていながら、“妻の座”に興味がない女性もいる。“恋人の座”というのも、立派な居場所である。男性は、その「恋人の座」を「妻の座」と同じように重視すればいいのだ。
 違う立場であるけれど、自分にとって大事な存在なんだということを、恋人にわからせていくのも男の裁量ではないだろうか。
 恋人の座は、法的に認められていないけれど、愛されている実感があれば、女性は満足するはずだ。そうやってつきあっていったら、別れるときも、男性は致命傷になるような傷を受けずにすむのではないかと思う。

ピンクバラ忘れられない女性とは?

離婚が成立後「私のことは忘れて」と彼女がいった…
 まじめに恋した男性ほど、忘れられない女性というものがいるものだ。
 不倫とはいえお互いへの思いが強かった記憶があればあるほど、忘れられなくなる可能性は高い。
 また、うまくいっていたのにある日突然、別れが鮮烈(せんれつ)に訪れた。
 彼女の態度が急変したなど、つきあっているときと別れのギャップが大きい恋も、男性たちの心に強い印象を残す。

「先祖代々の土地を売って、妻子への慰謝料まで作ったのに、つきあっていた恋人にふられました。だけど今も彼女の事が忘れられないのです」
 そう話すのは、松本拓海さん(三十五歳)だ。彼は二十九歳のころ、五歳年下の女性と友達の紹介で結婚。
 妻は堅実でおとなしい女性。家庭を任せるには最適だと思ったそうだ。子供も産まれ、家庭は安定したが、何か物足りない。三十三歳のとき、同い年の独身女性と知り合った。
 彼女は快活で話題も豊富、一緒にいると笑いが絶えない。

「妻といるときと、明らかに僕自身が違う。僕はもともと男兄弟三人の長男だし、学校も中学高校は男子校。大学の学部も工学部で女子は少なかった。
 女性とふたりきりだと照れてしまうんです。だけど彼女といると、男友達といるときのように楽で、だけど男友達のように心の隅でライバル意識を持つ必要もない。
 冗談も言えるし弱みも見せられる。彼女は懐(ふところ)が深くて、何でも受け止めてくれる女性だったんです」

 まだ三十代前半。今なら人生をやり直せる。彼は真剣に離婚を考えた。妻子に十分な費用を渡せば、離婚してもいいんじゃないか。子供に会いたいが、彼女ならきっと子供に会いに行っても嫉妬せずに受け止めてくれるはず。そうなると問題は妻の気持ちだけだ。
「一年ほど彼女とつきあい、僕の決意は徐々に固まっていったので、妻に離婚を打診しました。
 妻は子供しか目に入っていない状態だったから、条件次第で離婚を承諾してくれそうな感じだった。
 そのことを彼女に話すと、涙を流していました。
 何も言わなかったけど、やっぱり彼女も僕と結婚したいと考えていたんです。
 それがわかって僕も嬉しかった。そこから徐々に離婚話を進めていきました。僕は父が死んだとき相続した土地を売る手はずを整えたんです。

 そのお金の半分を妻に渡して僕が家を出ていく。半年ほどたって話がまとまったとき、彼女と急に連絡が取れなくなったんです。
 携帯電話もつながらない。家にもいない。会社も辞めている。実家は北陸地方のある町だと聞いたけど、連絡先はわからない。
 そうしているうちに妻とは離婚が成立してしまったので、僕はアパートを借りて家を出ました。二ヶ月ほどたって、ようやく彼女から連絡がきたんです。だけど、『私のことは忘れて』としか言わない。何があったんだ、と再三聞くと、昔つきあっていた男に偶然、会ってよりが戻ってしまった、と。ショックでした」

 それでも「自分には家庭があった。独身の彼女とよくよく考えて、昔の男と結婚する道を選んだのだろう」と、諦(あきら)めるしかなかった。
 ところが半年後、さらに彼はショックを受けた。彼女がつき合っているのは、彼より年上の妻帯者だったとわかったからだ。
「実は彼女と僕の共通の知り合いがいまして、そいつとつい先日、久しぶりに出会ったんですよ。
 そうしたら彼女の話題になった。僕らがつき合っていることを彼は知らなかったから。『そういえば彼女、最近、ずいぶん年上の男とつき合っているらしいよ』と言う。
『僕は結婚するという噂を聞いたけど』と水を向けると、『いや、だって相手は妻子持ちだぜ。五十歳くらいになる男で、どうやらすったもんだやっているらしいけどね』と言う話。
 そういえば、僕はよりが戻ったとは聞いたけど、相手が独身とは聞いていなかった。僕の思い込みだったんです。

 しかも彼女が実際、昔の男と会ったかどうかもわからない。すると彼は。『オレ、以前から彼女のことを知っているけど、男選びが下手なんだよね。
 前にも不倫でもめて、奥さんに訴えられたこともあるんだよ』と言うんです。不倫常習者だったわけですね。だけど僕とつき合っているときの彼女は、全然、結婚なんて口にしなかったし、僕の家庭を壊そうとしたこともない。そう考えると、今、苦しんでいるだろう彼女が急に愛しくなってきて…・。彼に聞けば連絡先はわかるはずだから、連絡を取ってみたい気もしているんです」

ピンクバラもう一歩、踏み込んでいれば…「男の後悔と苦悩」

不倫常習者の彼女が、自分だけには見せた純粋な顔。
 彼はそう思っているようだが、果たして本当にそうなのだろうか、彼が本気で離婚しそうになったために、急に逃げたくなってしまったのではないだろうか。
 もちろん、彼女が“遊び”で彼とつきあっていたとは思わない。
 だが、その彼女の気持ちは、心理学でいうところの「成功不安」だったのではないかという気がしてならない。
 成功不安とは、物事が上手くいきそうになると急に不安になって投げ出してしまう心理をいう。
 心理的に不安定な環境で育ったり、自己評価が低い人ほど、そういう傾向がある。さりげなく彼女の性格を尋ねると、

「彼女、すごく明るいのにある日、突然、どーんと落ち込むような不安定な面はありましたね。
 一度だけ、『私は幸せになってはいけない人間なの』と言った事があった。大きな心の傷を抱えているように見えました。
 それを何とかしてあげたいと思っていたのに、僕にはどうすることもできなかった。彼女が急にいなくなったとき、どうしてもっと必死で探そうとしなかったのか自分を責めているんです。
 いまさら後悔しても始まらないけど、相手が独身男で、彼女はそいつといたほうがが幸せなんだろうと勝手に思い込んだ自分に腹が立ちます」

 もう一歩、踏み込んでいれば大事な人を失わずにすんだかもしれない。こういう後悔はあとを引く。自分に家庭があったことが負い目になり、つい立ち止まってしまった。その結果、今、彼女は苦しんでいる。男性はこういうとき、深い後悔にさいなまれる。彼の苦悩はまだまだ続きそうだ。

ピンクバラ忘れられない女性の番外編

 僕にクラミジアを移した女性。これが原因で妻にクラミジアになり、さんざん妻に罵倒(ばとう)されました。
 一応、風俗で移ったということにしたけれど、実は不倫していた会社の部下なんです。今も彼女の顔を見るたび、『このクラミジア女』と心の中で罵っています」(四十五歳)

「別れ際に彼女から百万円を要求された。恋愛が始まったばかりのころ、僕は迂闊(うかつ)なことに彼女宛てに手紙で、『いつか離婚して結婚するから』と書いてしまったんです。
 それを証拠に、結婚詐欺で訴えてやる、と言われて、妻には内緒で貯金からちょうど百万円あったので、それをすべて彼女にあげました。
 いざとなると男の立場は弱いと感じ、以後、恋愛はしないように気を付けています」(三十九歳)

「学生時代、家庭教師をしていた家の人妻と懇(ねんご)ろなったことがある。
 夫にばれて出入り禁止となった後も、彼女と密会していた。その後、彼女は妊娠。彼女は僕の子だと言ったので怖くなって逃げてしまった。
 今、自分にもふたりの子供がいる。もしかしたらこの世の中に、もうひとりの僕の子がいるかもしれないと思うと、ときどき、どうしたらいいかわからなくなる。
 彼女の当時の魅力は今でも思い出すと鮮烈で、彼女への思いと相まって、真相を知った方がいいのではないかと思うこともある」(四十二歳)

「三十歳のころ、新婚三ヶ月で、独身女性と恋に落ちた。結婚した途端、本当に好きな人と会ってしまった。
 周りも巻き込んでもめにもめたが、結局、僕は彼女と別れて結婚生活に戻った。
 彼女の親やきょうだいなど、周りからあまりにも責められてつかれてしまったのと、周りを不幸にしてはいけないという責任感から戻ったのだけれど、今になると、やっぱりあの恋愛を成就(じょうじゅ)させるべきだったと後悔している。

 妻は家庭では王様で、妻の機嫌を伺いながら過ごしている日々。もし、あのとき思い切って、彼女と一緒になっていればもっと充実した人生になったかもしれない、と今になると思う」(四十八歳)
 忘れられない理由は人それぞれ。いい関係だったから、別れ際が印象深かったから、あるいは彼女の急変ぶりに驚かされたから、当時の自分の郷愁などなど。人は選択しなかったことに対しては必ず未練を残すものだろう。
 つづく 恋の傷と未練