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離婚、退職、再婚、不倫がもたらした思わぬ人生の変化

本表紙 著者=亀山早苗=

ピンクバラ離婚、退職、再婚、不倫がもたらした思わぬ人生の変化

「妻とはそれっきり会っていません。話し合いたいと電話しても、話すことは何もないと言われて‥‥。
 僕の荷物は妻から彼女のアパートに送られてきました。夫婦で住んでいたマンションは賃貸だし、僕らは経済的にも折半で暮らしていてお互いの預貯金はそれぞれが管理していましたから、財産分与もないんです。
 車は僕のものだから引き取りましたが、あとの家具や家財道具は荷物になるだけなので妻の元に残しました。

 離婚届は、ある日、会社の僕の机の上に、封筒に入れておいてありました。
 手紙も何もついていなかった。妻の怒りと決意を感じましたが、同時に腹立たしさも覚えましたね。妻が、僕との関係をこの程度にしか考えていなかったのか、こんなにも頑な人間だったのか、と。離婚届けに記入して妻に送り返して、本当にそれっきり。会社はその月いっぱいで辞めました。

 送別会も何もない退職でした。もちろん、彼女も会社を辞めました。たいしてと貯金もないし、十年ちょっと働いたくらいでは退職金もスズメの涙にもならない。

 これからどうしょう、と思いましたが、そのまま東京で暮らしていくことはできません。とりあえず僕の実家に彼女と一緒に帰ることにしました」
 ふたりはそれぞれの親に結婚することを電話で知らせ、入籍だけした。そして彼は、新しい妻と九州の実家に戻って再就職を探した。

 ところが就職先はそう簡単には見つからず、彼女は彼女で、僕の母親と打ち解けることができない。三ヶ月もすると、彼女は泣いてばかりいるようになった。
「なんだか地獄のような日々でしたね。僕は自分にも自信をなくし、失意のどん底。

 日々、就職先を探して足を棒にしているのに、帰ってくると彼女は部屋で泣いている。おふくろにしてみれば、結婚式も挙げていないわけのわからない女に台所に入ってほしくないという感じ。

 おふくろは前の妻を可愛がつていたんですよ。『さっぱりしていて頼もしい』って。だから再婚した彼女にはけっこうつらく当たっていたんじゃないでしょうか。
 彼女は何があったか具体的には言わないんだけど、とにかくしょっちゅう泣いている。

 このままじゃ、彼女の精神状態がもたない。どうしたいんだ、と彼女に聞くと、自分の実家に帰りたいという。
 彼女の家は商売をしているので、『うちの仕事を手伝ってくれればいい、と親も言っている』という。
 それじゃあ。というので半年もしないうちに僕の実家を出て、今度は関東地方に戻って彼女の実家に転がり込んだんです。三十代半ばになって、本当に恥ずかしい生活でした。

 彼女の父親は不動産関係の仕事をしているので、彼女の実家の近くにすぐアパートを手配してくれました。
 僕は、彼女の父親のつてで、ある会社に勤め始めたんですが、人間関係がうまくいかないのと、どうしても仕事に情熱を持てないのとで長続きしなかった。

 妻に敗れてあっさりと会社を辞めさせられたことが、どこか心に引っかかっていて、会社というもの、組織と言うものじたいを信じられなくなっている。

 彼女はそんな僕の気持ちを察したんでしょう、『あなたは会社勤めには向いていないのかもしれない。何か資格を取ったらどうかしら』と言ってくれた。


 今はその言葉に甘えて、会計士の勉強をしています。彼女は近所のスナックで得意の料理の腕をふるってお客さんに喜ばれているみたいです」
 そう話す彼の表情にはあまり精気が感じられない。不倫の恋がもたらした思わぬ人生の変化に、彼自身がまだ馴染めないでいるようだ。

ピンクバラ男性は従来の「男役割」から抜け出していない?

軽々しく言葉を発するのがためらうほどの壮絶な話だった。
 恋を善悪で判断はできないし、彼自身、これから以前には得られなかったような充実感のある生活を送れる可能性があるわけだから、必ずしも「今が不幸」と決めつけるわけにはいかない。
 だが、恋が人生を狂わせたことは確かだ。

 ただ、ひとつひっかかったのは、彼が、自分の意志よりも、「相手が自分を必要としてくる度合い」で、女性を選んできた面があること。
 頼られたら頑張る、というのは男性の美質のひとつかもしれないが、そのままで行くと、次にもっと頼ってくる女性がいたらまたもやそちらに流れていくのか、という心配が拭い去れない。
 彼自身が、「男とはこうあるべき」という考え方から抜けきれない部分があるのではないだろうか。

 もちろん以前のように、「男は外に、女は家に」と言う考え方はしていない。
 むしろ妻をサポートしていこうという姿勢である。だが、その裏で、長い間“家庭を顧みない”妻に対して不平不満がたまっていく。

 女性は今までずっとそういう立場に置かれてきた。「仕事だから」という夫や恋人の――ひと言には何も言わず耐え、自分自身の楽しみを別に見つける努力をしてきた。
 だが、逆転してそういう立場に置かれた男性は堪えることができない。
 そこには、「男がこういう目に遭うのは理不尽だ」という思いもあるだろう。
「男は家庭を顧みなくても許されるが、女はそうしてはいけない」という考え方が何処にあるからに他ならない。
 
そういう意味で、男性は従来の「男役割」から抜け出してはいないような気がする。
 だが、それが男性の本質なのかもしれない、男は本来、寂しがり屋で誰かに見つめてもらったりそばにいてもらったりしないと、自分自身の存在意義を見つけることが出来ないんだろう。
 個人的には、「それでよし、だから女は母であれ」と言うつもりは全くないが、小島さんの場合、妻が夫のそういった気持ちをもう少し配慮してあげてもよかったかなあと思う。一方で夫たちには、もっと精神的に自立してほしいと声を大にして言いたいところだ。

 つづく ダブル不倫