このごろの少年少女に、すぐれた古典の名文の一節を暗記させないのは何故でしょうか。私には受験勉強などよりもずっと大事なことに思えるのですが
田辺聖子著
文車日記(ふぐるまにっき) 上・下巻目次
文車日記(ふぐるまにっき) 上巻
ゆく河の流れ(方丈記)
額田女王(ぬかたのおおきみ)の恋(万葉集)
むかしはものを(小倉百人一首)
あつもり(平家物語)
北浜の米市(日本永大蔵)
少女と物語(更級日記)
男の友情(木曾義仲と巴御前)
心あひの風(催馬楽)
あね・おとうと(大津皇子と大伯皇女)
皇太后のおん靴(明憲皇太后)
十二単(栄花物語)
年上の女(和泉式部)
わが愛の磐之媛(萬葉集)
船 と 琴(古事記)
女の児(土左日記)
船 唄(土左日記)
ロマンのページ(今昔物語)
恋の奴(但馬皇女)
庭たづみ(記紀)
さくらの歌(新古今集他)
魅惑の男(蜻蛉日記)
うまずめ(清少納言)
あけぼの・くれなゐ(主人公の名前)
赤珠は‥‥(記紀の神話)
玉手の恋(摂州合邦辻)
ころもがへ(與謝蕪村)
ありがひもなき世間(紗石集)
薄幸の皇后(定子皇后)
老いゆく君(萬葉集)
恋のあはれ(徒然草)
夕顔(源氏物語)
朝光(あさてる)の恋(大鏡)
おちくぼ(落窪物語)
やさしいサムライ(偐紫田舎源氏)
文車日記(ふぐるまにっき) 下巻
――私の古典散歩――
大君のみ盾(日本書紀)
あやゐがさ(梁塵秘抄)
男の出発(阿倍継麿)
白き鳥の歌(ヤマトタケルノミコト)
蟲(むし)めづる姫君(是中納言物語)
ませの白菊(古今著聞集)
あ――ら わが君(落語)
浅茅(あさじ)が宿(雨月物語)
浮きあぶらの国(古事記)
おさん(心中天網島)
誇りたかき男(道長と隆家)
黄泉比良坂(古事記)
さめやらぬ夢(建礼門院右京太夫集)
幾山河(若山牧水)
忍ぶ恋(式子内親王)
浮世風呂(式亭三馬)
ひとつ松(市原王)
知盛(とももり)最期(平家物語)
雪ちるや(小林一茶)
黄葉夕陽村塾(漢詩)
峯のあらし(小督局)
世間胸算用(井原西鶴)
国庁の雪(大伴家持)
ふれふれこゆき(讃岐典侍日記)
失われた夢(滝沢馬琴)
恋の見本帳(伊勢物語)
きつね妻(日本霊異記)
シャロンの野の花(聖書)
これ小判(川柳)
永遠の少女(紫の上)
黄表紙の色男(山東京伝)
ただ狂へ(閑吟集)
野ざらしの人(松尾芭蕉)
あとがき
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