恋の機会を増やすのは、まず、誘いやすいすきを作って見せること、そのためにはリラックス。緊張感を持つことは大事だけれど、緊張は恋にマイナスです。それを忘れないことです。 

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リラックスして恋を手に入れよう

本表紙
ピンクバラ 
リラックスして恋を手に入れよう 
 とにかく恋の機会を増やすのは、まず、誘いやすいすきを作って見せること、そのためにはリラックス。緊張感を持つことは大事だけれど、緊張は恋にマイナスです。それを忘れないことです。
 えっ? 緊張感と緊張の違いがわからない? 緊張感を持つというのは自分と誰かの関係の中でこれは他人に見せてはいけない部分とか、親しき中にも礼儀ありで、まったく無遠慮にならないように配慮する、自分の中での、それこそ人に分からないよう自分で線引きすることです。

 一方、緊張というのは自分をこうしゃいけない、ああしちゃいけないという枠の中にはめたり、誰かに××って思われたら(たとえば気がきかないなど)どうしょうとか、あれこれ想像するあまり心も体もがちがちになって、まわりから見ても「硬くなっているな」と分かってしまうことを言います。

 ここで大事なのはまわりから「硬くなっているな」と分からせないこと。明らかに硬い実を摘む人がいないように、硬くなっていると分かる人に手を出す人はいません。
 そういう人がいたとしても、それはよっぽどのプレイボーイかドンファンだから、相手をしない方が幸せな恋に出会えるというものです。

 硬くなっている女の子に声をかけたとしても、緊張しているからつれない返事、もっとひどいケースなら、(これ子緊張のしすぎるがなせる業ですけれど)木で鼻をくくったような返事が返ってくるわけだから、まともな男の子なら、緊張していると分かる女の子には絶対誘い文句は言いませんね。

 だって、男の方がやさしくて傷つきやすいですから。
 それでも優しいから一応、気を使ったことを女に言ってみて、冷たいことを言われ、また傷つく、でも、懲りずにまた別の女の子に気を使ってあれこれ言ってみる。

 それは女好きとか、バカということでなくて、男性は社会性のある生き物だということでしょうね。それに比べて女は一度、男に冷たいことを言われると、それが尾を引いて、それからは男と話し辛くなってしまったり、どうせ私なんかと、自分の殻に引きこもるような己(おのれ)の感情本位というところがあると思います。

男は誉めるにかぎる

 それでは「私って今、リラックスしているの」という気分を自在に操られるようになったら、次はアピールです。
 
たとえば合コンでも、それこそ会社の集まりでも「彼氏いるのでしょう?」などと水をむけられたら、「えー、いないんですぅ」とか「ほんとうにモテないんです」などと募集をしています、というシグナルを発信しましょう。

 もちろん彼氏がいても「ラブラブでーす」という状況でない限り、フリーを匂わせた方がいいでしょう。
「そういうのって、ずるい」と言わないでください。

 結婚するまでは、男の狩猟本能と保護本能をくすぐった方が、いろいろと物事がうまく運ぶような気がします。
 その本能のせいか男はとにかく頼られておだてられるのに弱いもの。

 女ならおだてられたり頼られたりすると、なんか裏があるんじゃないかしらとまず疑ってしまいます。その点、男は扱いやすいのではないかしら。
 ちょっと話はそれましたが、まずは、自分はフリーであるということをやんわりと、でもきちんとアピールする。

 これであなたは知り合った男、およびその知り合いの大多数と、(知り合いがおじさまあるいは既婚者であることもあるでしょうから) ターゲットになれます。

誉め言葉は男を上機嫌にする

 そうしたら次に男を誉める。なんでもいいです。すなおに誉められるところはすべて誉める。
 ただし、のべつまくなしに誉めたら、鼻につくし、わざとらしいでしょう。
 何気なく、べた誉めでなくさらっと誉める。

 これは練習が必要ですね。お父さんでも、会社の嫌な上司でも、誰でもいいから軽く誉める練習をしましょう。
 さらっと基本は他の人が聞いて、誉めていることが分かるか分からないくらいの感じです。

 たとえお父さんなら、「何かお願いごと (あるいはおねだりしたいもの) があるんじゃないの」とお母さんに言われない程度で、お父さんがご機嫌になるようなものの言い方です。

 それができるようになったら、とりあえず、ターゲット予備軍もおじささま軍団を誉めまくる。
 相手をいい気分にして盛り上げてあげるんです。この時、気を付けなければいけないのがまわりのほかの女の目。
 口のうまい女という評判を立てられないように。
 誉め続けて、ある程度「あの子はいい子だよ」という認識がまわりの男性軍に出来上がってしまったら、多少まわりの女性軍にあれこれ告げ口されても、よっぽどのことがない限り、あなたの評判は落ちません。

 だって、男は自分を認めてくれて、誉めて気分良くしてくれる女がいることが最大の喜びのひとつなんですから。うちの夫も本当に誉めておだてれば、上機嫌。

言葉の撒(ま)き餌(え)をしよう

 男を誉めろとなんて男尊女卑なことを言うと、この本を放り出しそうになる人もいるかと思います。
 でも、ちょっと待ってください。私だって若いころ、とっても男を誉めるとか、いい気持にさせてあげるなんて、馬鹿らしかったり、恥ずかしかったりで、そんなことまったくできませんでした。

 その結果、気に入っていた格好いい男を逃がしたり、いろいろ悔しい思いをしてきました (詳しくは言わないけど…)。今思えば、あの時かっこいいと思った人をかっこいいと素直に誉めればよかったとか、後悔することはたくさんありました。
 もっとも今は、年を取ったし、素直にかっこいい人には「きゃーカッコいいわねぇ」、と言ってしまいますし。
 素敵な人にはあまりにも素敵で…・、なんて思いを込めて? 告白しちゃいます。
 ある意味で、今が恋愛をするというスタンスに立たないからできるかもしれませんけれど。

 それでも言った方が勝ちだと思うから、とにかく思ったことは言うべきだと思います。まわりの女が言わなければ言わないほど、最初に言ったあなたの印象が強くなるのは確実です。
 勇気を出して、「素敵だわ」「何でも知っているのね」「すごい、詳しいのね」なんでもいいのです、言葉の撒き餌をどんどんしましょう。

恋心に気づく前にどんどん誉めよう

 言葉の撒き餌は、撒き餌というぐらいだから、それこそあたりかまわず、だれかれかまわず撒かなきゃいけません。なぜかって? それは、人間緊張したら、うまい言葉など出てこなくなるからです。
 たとえば、あこがれの人、身近な先輩でも、タレントでもちょっと思い浮かべてください。
 そのひとにばったり出会ったり、話をする機会に恵まれたとして、スムーズに思っていることをすらすら言えるでしょうか。

 しゃべることを仕事をしているアナウンサーでさえ、気になる人とのインタビューではとちってしまうこともあると聞きます。
 そんなふうですから、しゃべりなれていない私たちなんて、あこがれの人を目の前にしたら上がってしまうのはあたりまえ。
 下心がある=緊張しやすいという図式です。
 下心と言っても、その人によく思われたい、できるやっと思われたい、などいろいろでしょうが、好かれたい愛されたいと思う気持ちが強すぎると思っていることの半分もしゃべれないどころか、かえって言わなくてもいいことを言ってしまったり、とんちんかんなこと、相手を怒らすようなことを言ってしまったりするものです。
 私も何度「しまった!」と心で泣いたことか…・。

 だからこそ相手に何も思っていない、というか何も期待していない時期にこそ、言葉の撒き餌をたくさんするべきだと思うんです。
 ひとたびこの人が好きと意識したら、私の場合はもう軽口なんてたたけません。
 何か言うにも「あっ、気の利いたこと言わなくちゃあ」と思って焦っているうちに、会話が途切れてしまったりしていたのです。

 ほら、彼氏候補の数に入っていない男性とは気楽にキャッチボールみたいな会話が楽しめるのに、どうも好みの男とは会話が弾まない…・。
 そのうちにほかの女に取られたり、なんて覚えはありませんか。

 だから、恋は軽いうち、というよりも自分の中で恋の芽が出たか出ないかという時期に、たくさんたくさん撒き餌(水?)をしましょう。
 そうやって撒き餌をしているうちに、あなた自身も撒き餌の撒き方(言葉の使い方とタイミングですね)がうまくなってくるし、言われた男のほうも度重なるうちに「こいつ俺にきがあるのかな」とか「この子いいこだなぁ」などとあなたに対する注目度や態度が変わってくるはずです。

目線の力で、愛される女に変わる

 言葉の撒き餌が、考えずともオートマティックに出来るようになったら (だいたい女は論理的に考えず、ぱっとその時の気分で物を言うのが常ですが) 次は誉め言葉の演出です。
 それこそわざとらしくなく言うけですから、会話の途中で何気なく誉め言葉を使うはずです。

 その時に大事なセリフは (つまりキモになる誉め言葉) 相手の目を見て、目で相手をつかまえてびしっと決めること。女らしく思って伏し目がちに「あなたってなんでもできるのね」などとぼそっと言っても効果は半分以下。ぜんぜんインパクトがありません。

 まず、目を見て (いわゆるアイコンタクトをとるということです) 相手の目線をしっかりつかみ、そこで一言、さらっと言う。
 アイコンタクトを取られた瞬間に、男は逃げられない、と思うそうです。
 そして一呼吸おいて、ふっと目をそらし、全く違う話題に変える。
 ここまでできれば完璧に男を翻弄(ほんろう)できますが、そうまでしなくてもまずはとにかく相手の目線をつかむことが、一番のポイント。

 さりげない会話の中で (つまり男はリラックスしているわけです)、急にアイコンタクトを取られ思わせぶりなことを言われ (ここで男はハッ、ドキッ、とする) とこれまた突然に気のない感じで関係ない会話に入られる (何だこれは? ? ? と男はとても気になる) と、男はその落差に戸惑い、妄想状態に入るわけです。

「この女、自分に気があるのか?」という軽い場合もあれば、その女の存在が自分にとって特別なものに感じられ、いわゆる恋に落ちた状態を作る場合もあります。
 それはその男の経験によるところが大きいんですが、いずれにしろ女の目には魔力が潜んでいるんです。

視線力を鍛える簡単な方法

 もっとも会話をしている間中、見つめっぱなしというのはやりすぎ。
 どこが会話のキモなのか伝えられなくなってしまうし、第一、照れ屋の多い日本の男は、途中で目線をそらしてしまいます。
 外国人なら見つめっぱなしが普通で、ことさらに強調したい時はさらにグッと顔を寄せて、瞳をのぞき込む…・のが一般的でしょうが。
 映画にもよくありますが、この「瞳をのぞき込む」は高等テクニックとして活用性大だと思います。

 それから外国人、これは帰国女子の人も含めてですけれど、男も女も、他人をじっと見つめて、目が合うとニッと笑う。
 中には必ず、目線を捉(とら)えて、ニコッと笑いかけてから、一呼吸おいてしゃべりかける人もいます。
 これをやられると大抵の男は勘違いしちゃうみたいですね、

 女だって海外旅行に行って、パリのカフェでハンサムなギャルソンに、ニッコリ瞳をのぞき込まれ、「マダーム」なんて言われたら、チップをはずんじゃいませんか?
「でも、私一重だし、目が細いし…」なんて関係ありません。要は相手の視線を捉えること。これは訓練。

 一番簡単なのは、会社で「××くん、ちょっと」と呼ばれたら、返事だけ「はい」とするのではなく、呼ばれた人に顔を向けて「はい」。

 必ず相手の顔をみて返事をするように。なんかビジネスマナーの本みたいですけれど、意外に視線って感じるものです。そのうちに書類から顔をあげずに「ちょっと」って呼んでいた上司が、あなたの方を見て呼ぶようになります。視線を自分に引きつける視線力(?)の訓練です。
 つづく 自慢話と悪口は女を下げる