男には昔の彼女をいつまでも心の引き出しに大事にしまっているようなところがあって、何かの折にその気持ちが再燃したり、彼女が困っているなら助けなければ、のようなナイトの気持ちが働くようです。  煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。

恋愛が長続きしない理由

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恋愛が長続きしない理由

ピンクバラ女の方も環境が変われば、自分も相手も変わっていく、不変のものなんてないと心のどこかで思っていないと恋愛を続けていくことは難しい。
 自分だけが取り残されて、なんで? どうして?って。自分のことだけ見ていては恋は育たないんです。

 今、なかなか恋愛に踏み込めないというか、恋が長続きしないと嘆いている女のひとにこのパターンが多いような気がします。
 結局自分本意で、自分と一緒にテンションを上げてくれなきゃいやだとか、私はあなたを自分の中で一番、百パーセントの位置付けにしますからあなたも同じ百パーセントの位置づけで同じテンションで恋愛しましょう、と決めつけているんです。

 少しでも男のテンションが下がったと感じたり、仕事に集中されたりすると、もう私のことなんてどうでもいいのね、止めましょうこんなお付き合い、になってしまうわけです。

 あえて「オバさん」の立場から言えば、所詮(しょせん)、女と男は同じテンションで恋なんて持続できません。
 男はやはり獲物を追いかける性(さが)があるのか、彼女を手に入れるまでにエネルギーを注ぎ、猛チャージをかけます。
 だから一般的に、出だしのテンションが高く急カーブを描いて下り坂から低値(ひくね)安定。

 極端な話、恋において(愛ではありません)男の場合、手に入れた瞬間が最高点で、そこで気持ちが終結してしまうこともあります。
 彼女を手に入れたことで自分の恋心が完全燃焼してしまんです。

 一方で、普通、女は出だしが低く緩やかに上昇してその位置をキープする。「この人でいいのかしら」「とりあえず付き合ってみよう」から始まって、だんだん自分にとってかけがえのない人に変わっていく。
 たまにハイテンション同士で出会って、という場合もありますが、そういう場合は急カーブでテンションが下がることが多いようです。

 いずれにしろ、そんなものです。女と男の気持ちのテンションが、二つがまるで一つの曲線のようになんて、私が描くマンガにだって、あまりにも非現実的でありえません。
 それに、テンションの差があるから長く続く恋が生まれるのではないでしょうか。

 もし、あなたが今の話を読んで思い当たるフシがあるなら、今のあなたに彼氏がいない原因の一つはそれでしょう。

 百パーセント全力投球の恋なんてできないのだから、それを認識することです。そんな恋があると思い込んで、他の恋の芽をつんでしまったところが、あなたの今までの恋の失敗です。

全力投球の恋は相手を苦しめる

 百歩譲って、百パーセント全力投球の恋があったとします。
 それを誰か、という相手に強要するわけですから相手だって苦しい。
 本当はあなただって「四六時中彼のことを考えているの」と言いながら仕事のことや、バーゲンのことや、洋服のこと、バカンスのことなどいろいろ考えているはずです。

それを全部取っ払って、あなたが好き、会いたい会いたいなんて考えてはいないでしょう? だってそれを人に強要すること自体に無理があると思いませんか。

『あすなろ白書』でなるみは掛居くんの冷静さに「愛すれば愛するほど嫌われてしまう」とお互いがかみ合わない難しさを訴えていますし『東京ラブストーリー』のリカはカンチに「二十四時間私を愛して」と詰め寄ります。

 どちらも私が言わせたセリフなんですが、男に自分から求めようが、男に庇護(ひご)されるように仕向けようが、自己中心的で自分のことしか頭にない女はダメだ、失敗するということを伝えたかったのです。

 そのふるまいの倫理観は別にして、ジトーッとひとりで勝手に暗くなっているなるみよりは、カンチがかまってくれないなら昔の男に愚痴を言ったり、適当に遊んで精神的にも肉体的にもガス抜きしている(ちょっと下品ですが)リカのほうが、すがすがしいというかけなげな気がします。

 もし、どうして体質的に百パーセント全力投球の恋じゃなきゃだめなんですというなら、タイムリミットのある恋です。
 それならその可能性がないとは言いきれません。昔、流行った
『マディソン郡の橋』のような一過性の恋。バカンスでのラブアフェア。女は素敵な恋の思い出があれば生きていけるものだから、一生に一度の完全燃焼の恋を胸に生きていくという道もあるのかもしれません。

 ただしその場合はその時点で、ハイテンションのままで終止符を打てるだけの強さが要求されるのです。

「最後の女」「最初の男」は特別な存在

写真よく言われることですし、ユーミンの歌にもありますが、男はとにかく最初の男になりたがり、女は最後の女でありたいと願うというのが男と女の特別な位置づけに対する定説のようです。
 男の場合、競争意識が激しいから、とにかく一番にこだわるのかもしれません。あるいは男が何も知らない女を自分の好みに育て上げるのが理想と考えていることが、『源氏物語』の時代から変わっていない証拠かもしれません。

 また、男には昔の彼女をいつまでも心の引き出しに大事にしまっているようなところがあって、何かの折にその気持ちが再燃したり、彼女が困っているなら助けなければ、のようなナイトの気持ちが働くようです。

だから女に対しても、「最初の男」なら彼女がずっと自分のことを他の男よりも特別な位置づけで心の中にしまっておいてくれるという幻想を抱いているのかもしれません。
 こだわりが実際には、女は「別れたら次の人」。今好きな人が一番になってしまうものだ、と思いますけれど。

忘れられない女になりたい 

 女の場合、最近はこの「最後の」という形容詞がつく位置がどこなのかしら、という具合になってきたので(昔は当然、妻の座を射止めた、ということだったのでしょうが)、女の特別に対するこだわりが変わってきたように思います。最後でもなんでもいいから、(男に)忘れられない女になりたい。
 これが重要。
 確かに忘れられるということは女にとって一番の屈辱です。
『お仕事です!』という作品の中で、忘れ去られるよりは(男に)憎まれることで覚えていられる女になりたいって、ひどい仕打ちをする女を描いたんです。
 自分でもけっこう気に入っているのですが、女性読者にもう受けましたね。
 すごくその気持ちがわかる、納得できるって。

 別れることになるかもしれない、と思った時、まだ相手のことが好きなわけです。
 だから忘れられたくない。覚えていてほしい。
 そのために相手の嫌がることをする。

 たとえば新しい女ができたとして、彼の部屋にあるその女のものを壊しまくったり、悪態をついて思い切り女の嫌な部分を見せ、そこまでしても忘れられたくないというのは、ものすごいエネルギーです。

 まだ好きなのに嫌われるようなことをして、私を忘れないで、とアピールするのは感情では納得できますが。
 でも、理性ではいい女の顔をして「あなたにはうんざりだわ、のしをつけて別れてあげる」と言った方がかっこもいいし、相手のダメージが大きいんじゃないのかと、自分自身の中で悩んでしまうところもあります。

いつまでも特別な存在でいるために

 そんなにすったもんだした挙句、別れてみて、もう自分にとって相手がどうでもいい男に思えてきたら、勝手なもので「お願い、私のことはきれいにわすれて」と思ったりするものです。
 本当に女なんて身勝手な生き物だから「(別れた男の心に)私の記憶が残っているなんて、ああ、耐えられない!!」。
 私だって、若気のいたり? で、しでかした出来事の中に「消しゴムで消えるものなら(あなたの中のあの記憶)消しに行っていいかしら」と思ったことがあります。

 最初とか、最後という言葉に昔ほどの重みがなくなってしまった現代、今、本当に重要なのはいかに特別な存在として、相手の心に残っていけるか、ということだと思います。

 これは恋愛関係だけでなく、すべての人間関係にいえることですけれど、相手に対して誠実に向き合い、相手の立場に立ってものを考えられるか、どこまで相手を許し、思いやっていけるかにかかっています。
 それがお互いに出来たとき、たとえ別れてしまったとしても、心の中に特別な存在としていつまでも残るのではないでしょうか。
 
柴門ふみの恋愛代表作品

『東京ラブストーリー』
 愛媛の大学を卒業し、上京して社員八名の小さな事務所に勤めた長尾完治。唯一の女子社員、赤名リカの強引なアプローチに驚かされてばかりいる。
 そんなある日、高校の同級生である三上健一と、ずっとあこがれていた関口さとみと会うことになる。
 何度かさとみと会った後、完治はさとみにつき合って欲しいと告げるが、戸惑うさとみの顔を見て、前言を撤回、もう会うのをやめようと言う。
一方、三上はさとみへの自分の思いに気づき、さとみに思いを告げるが、拒絶される。

 そんな時、三上の父親が倒れ、三上への連絡を母親から頼まれたさとみは、必死になって三上を探し回る。
 そしてやっと見つけた三上の口から出た言葉に、さとみは自分の気持ちを認め、ふたりは一緒に暮らし始める。三上とさとみの同棲にショックを受けた完治だったが、リカの自分に対するやさしさも強く感じ始めていた。

 リカの誘いを完治は受けとめ、ふたりは結ばれる。
 完治の中ではそれはまだ「愛」の始まりと呼べるものではなかった。そんな折、リカは社長の元愛人だったという事実が知らされる。それでもリカが自分を愛していると知った完治とリカは本当の意味でつき合い始める。

 三上の浮気ぐせに疲れたさとみは完治に救いを求め、三上と別れを考え始める。
 三上はさとみを愛しているが、その愛に安心してか、医学部の同級生、長崎尚子にアプローチをかけ始めていた。
リカはリカなりに完治を愛しているが、持病の不安神経症がぶり返してしまう、リカが愛されていることに慣れていない女だと気づいた完治き、海外ヘの出向社員の誘いを断り、リカとともに生きようと思う。

 長崎は言い寄ってくる三上に心乱されながら、三上を自分の婚約者に会せ、三上を拒絶する。振られた三上を見て、発作的にさとみは家を飛び出してしまう。婚姻届けを手にさとみに会いに来た三上だが、それを見せることなく一方的に別れを告げられてしまう。

 完治とリカがつき合い始めて半年が経った。会社が不況のため閉鎖、完治はリカとともに大企業に再就職することになった。
 今までと違い厳しい社会のルールの中、リカと完治の恋も変わり始め、「愛」を求めすぎるリカにふたりの間がギクシャクしてしまう。
 一度はやり直しを誓ったふたりだが、リカは突然アメリカに行ってしまうのだった。

 久しぶりにさとみと出会った完治は高熱をだし、さとみの家に泊まる。そしてリカのことを話すうち、自分の情けなさに泣き出してしまうのだった。
 同じその夜、長崎は唐突に三上を訪ね、結ばれる。自分の本当の気持ちに気づいた長崎は婚約者と別れ、三上とつき合い始め、三上は長崎にプロポーズする。
 偶然コンサートで出会った四人。

 三上のさとみをまだ思う気持ちに、完治は自分の本当の気持ちを認め、さとみに付き合いを申し込む。リカとのことがはっきりしないまま、それでも、もう完治は失いたくないという気持ちからふたりは結ばれる。
 そんな時、リカがアメリカから帰ってきた。完治はリカに別れを告げるが、リカのお中には子供いた。子供の父親は和賀社長。悩む完治を前に、完治の子ならよかったのにといいつつも、リカはひとりで子供を産む決心をする。

『あすなろ白書』
 高校三年の冬、予備校の冬季講習会で園田なるみは、掛居保、取手治、松岡純一郎、東山星香の四人に出会う。なかでもどこか孤独な影を引きずっている掛居保に心を惹かれる。
 一浪の末、園田なるみは晴れて大学生になる。そのキャンパスで現役合格した取手治に再会する。
 そうして「あすなろ会」という名前で集まっていた四人とつき合い始めた。
 取手は第一志望に落ちたショックから一年たっても立ち直れず、掛居保は二浪中。取手の荒れ方を心配した掛居は、なるみに取手とつき合ってくれ頼む。
 なるみは恋とも友情とも決めかねるまま、取手とつき合い始め、結ばれる。
 なるみへの高価なプレゼントがきっかけで、取手は借金がかさみ、休学を余儀なくされる。さらに実家から勘当される。
 せっかくつかんだ懸賞論文のチャンも、休学中ということで失格してしまう。けれど掛居の奔走で感動が解かれ、復学することができた。
 そんなある日、掛居はなるみに心に秘めていた思いを告白する。突然の告白にとまどいながらも、なるみの心は掛居に傾いて行く。
 ふたりの思いを知った取手は友情と恋愛の板挟みになりながら、なるみに別れを告げる。
 なるみと掛居の恋は松岡純一郎と東山星香にも波紋をなげかける。星香も松岡も実は掛居のことが好きだった。
 掛居を好きだと告白しあったふたりは、友情とも、同情ともつかぬ気持ちで結ばれてしまう。
 再び春が巡り来て、東大受験の直前、松岡が事故死をし、そのショックで掛居は東大受験を失敗。京大を望むことになる。京都出発の前夜、なるみと掛居はついに結ばれる。
 離れ離れになり、会えない辛さや母の病気、そして掛居に対する疑心暗鬼を深めてゆく。

 数年の月日が流れ、社会人になったなるみは星香と息子の空良と三人で暮らしていた。そんなある日、掛居に再会したなるみは、まだ掛居のことを愛していることを自覚して愕然とする。掛居は京大時代に出会った七歳年上の町田京子と暮らし始めていた。

 淋しさからなるみは上司の秋庭と結ばれる。秋庭はなるみに自分の息子を産んでくれと懇願しプロポーズ、離婚の準備をはじめる。ふとしたきっかけで秋庭は掛居との過去を知られたなるみ。そんな掛居に秋庭は仕事を依頼し、なるみに自分の力を見せつけようとする。とまどいながらも秋庭についていく決心をするなるみだが、秋庭の女性関係に疲れ果てる。そんな時、京子が病死する。そして掛居はすべて分かったうえで、なるみにプロポーズする。

『P.S.劇です、俊平』

 加地俊平、高校一年の春、入学式で出会った同級生の
桜小夜子にひとめぼれ。俊平の初恋が始まる。何とかつき合うことには成功したものの、どうも歯車が合わないふたり、結局、俊平は振られる羽目に。そして俊平は小夜子にあてた手紙という形で行き場のない思いをノートにつづり始める。
 大学受験に失敗した俊平は、浪人生活を送るべく東京へ。小夜子も東京の女子大へ。上京して初めて知り合ったのが、俊平の姉の同級生大田原桃子。二歳上の一風変わった女の子。初対面のふたりは意気投合して一晩飲み明かす。
 予備校に通いながら、夏休みは特技の水泳を生かしてバイトをする俊平。いきなり俊平にキスをしたり、純朴な俊平としては、からかわれているしか思えないけれど、桃子は俊平の行く先々に顔を出しては、俊平を事件に巻き込んで行く。さらに女子大を中退し、俊平の通う予備校へ。そして桃子の思いがけない宣言「一番好きなのは俊平くんよ」。
 まだまだ小夜子に未練がある俊平。受験を控えたある日、小夜子に街でばったり出会う。小説家になりたいと将来の夢を語る俊平に小夜子は地に足がつかない人にはついていけないと俊平の思いをばっさりと断ち切る。

 四月、桃子と俊平は同じ大学に入学することになる。そして桃子が憎みつづけていた、桃子と母を捨てて、愛人の元に走った父の急死。俊平は桃子の弱さを垣間見る。
 夏になり類焼から俊平は焼け出されてしまい、サラ金取り立て屋の市村銑太郎のアパートに居候することになり、銑太郎の別れた彼女、山辺粧子と知り合いになる。粧子を巡って俊平と桃子は険悪な状態に。粧子にそそのかされた俊平は一夜をともにしてしまう。

 何とか仲直りしたものの、相変わらず桃子は冷たいことを言って俊平を落胆させる。そんな時、突然小夜子から電話が。「小夜子今も好きだ俊平」という一行の新聞広告をめぐって、桃子を巻き込んだ騒動が起こる。けれどこの事件をきっかけに俊平は小夜子への思いと決別。それなのにつれない桃子。二人の仲はこれからなのに、なぜか付き合いは低迷。
 行方不明になった桃子を探して俊平は桃子の故郷九州へ。桃子の母が倒れたのだ。桃子は再び上京するが、病気の母親のために大学を夜間部に移して、働き始める。
 そして、出会って四年、初めてふたりは結ばれる。その一方で、桃子の元恋人曽根田隆が出現。桃子にプロポーズしたと知って、俊平の心は乱れる。

 桃子から一緒に暮らそうといわれ、同棲を始める俊平。
共に暮らしながらすれ違い、傷つけ合ってしまうふたり。俊平の働きが認められ、俊平は出版社に就職が決まる。就職祝いのパーティーを桃子が企画してくれるが、その席から桃子は俊平に別れを告げて行く…。
 つづく 第三章
「愛されたい」を「愛される」にするために


煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。