長続きる恋愛は、男も女もどっちが先に飽きるかは別にして、その人の人間性というか人間の厚みにかかわってくるものだと思います

長続きする恋愛に感覚と価値観、どちらが大事?

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ピンクバラ長続きする恋愛に感覚と価値観、どちらが大事?

よく長続きする恋愛の条件として価値観の同じ人がいい、と言われます。私は恋愛ってもっと動物的な感覚の一致だと思うので、価値観が同じだから恋愛が長続きすかというとそういうことはないんじゃないかと思っています。

 恋愛って、声とか、匂いとか、体温とか極めて動物的なものに左右される、というか支配されているんじゃないかなぁと思います。
 だいたい、価値観がまったく同じ人なんて存在しないと思いますし、恋をしてうまくいかなかった原因を (本当は他にあるのに) 「価値観」が違う。に押し付けているんじゃないかとまで疑っています。

 恋愛でなく、結婚となると多少の価値観の一致も必要かなと思いますが、うちの場合、私と旦那はまったく価値観が違います。
 それでも、人間的には大好きだし、尊敬しています。
人間的にこの人が好きということと価値観の一致とは別物です。

期待感が男心を苦激する

 長続きる恋愛は、男も女もどっちが先に飽きるかは別にして、その人の人間性というか人間の厚みにかかわってくるものだと思います。
「引き出しの多い女は、長―く愛される」とよく言われます。
 いろいろな面を持っている、なかなか正体を捕まえさせない、先の見えない女、桃子みたいな女ですね。

 先が見えないといっても、リカみたいに男性を疲れさせる予測不能でなく、男の予想を裏切る、ある意味、男に次はどう出るかってわくわくさせる期待感を持たせる、捕まえられそうで捕まえられない男の狩猟本能を刺激する女です。
 これは何においても男性を引き付ける基本だと思います。

 だから自分のすべてを見せないこと、ミステリアスな部分を残す。
 たとえすべてを見せてしまったとしても、それを相手にすべてだと悟られないこと。
 相手に勘違いさせるんですね。
 まだ、奥がある、まだ奥がある、そう思うと男の探求心という、本能が追いかけたくなってしまうんでしょうね。

 女はこれがすべてと思った瞬間に (つまり彼がすべてを見せてくれたと思った時) 安心しますが、男はその時に、彼女に対するこれ以上がなくなって興味が尽きてしまうのではないでしょうか。
 その点でも、女と男は違いが大きいものですね。

 女性読者は『東京ラブストーリー』を読んでさとみみたいな女が男にモテるって思うんです。
 でも、男性読者が好きなのはさとみでなく、リカなんです。
 次に何をしでかすかわからない捕みどころがないところが男の心を刺激するんですね。じゃあ、男がリカを選ぶかというと、これが選ばない。

 しっこいくらい言いますが、ここが重要、たいていの男は、リカは好きだけど、現実ならさとみを選ぶということです。

 男にちゃほやされるならリカタイプに徹してもいいけれど、追っかけさせて選ばれるためには、適当にリカとさとみをミックスしてやらないといけません。
 きちんとしているんだけど、どこかでつかみきれない奥の深さがある、とか、人には見せないけれど自分だけが知っている彼女の魅力があるとか、男がそういう妄想!? をあなたに対していだくようになったら、この恋は手に入れたも同然です。

バランスよく餌を小出しにする

 それから男として「こういう女を手放したら二度とめぐりあえない」と思わせられる女。
 でも、こういう女は長く愛されるけれど、形の上では男にすぐに結婚に持ち込まれることが多いので、長続きする恋愛という対象ではないかもしれませんね。

 知り合いの方にとっても個性的な奥様がいらっしゃるんですが、出会った瞬間にご主人が「こんな女は他にはいない」で結婚して今でもラブラブ。
 出会った時、奥様は普通のOLだったそうですが、もうかっこうからして個性的で、会社で浮きまくっていたとか。

 それでも、自分の存在を示したいという、生きることへの根性みたいなものが現れていて、それにご主人はまいっちゃったらしいんです。
 逆に、どこにでもいるタイプというか自分がない女は飽きられやすいのではないかしら。服やバッグや新しいお店には詳しいけど、ニュースもよく分からない、本も読んでいない。
 話題と言えばアイドルとトレンディドラマ。
 そこまでばかじゃないといっても、出てくるのは同僚の噂話と結婚話。
 あるいは物事の評価がすべて人の受け売りや、他人の判断基準におもむねっていたり。男に 「顔や趣味が違うだけで、この前つき合ったのと (中身は) 同じだな」って思われてしまう。

 別れても、すぐ同じようなのが見つかると思われたりするから、執着(しゅうちゃく)されない。出会いのころの新鮮味がなくなれば、飽きられてしまう。

 外見を個性的にしてもそれに伴う中身がなければただの勘違い女だし、ユニークな中身があったとしても、それに見合う入れ物がなければ評価されないし。
 やはり要はバランス。本当に男はバランス感覚のよさを大切にします。
 だから焦らず、落ち着いて、バランスよく、餌を小出しに撒(ま)いていけば、きっと、長く愛される女になれるはずです。

女がプロボーズされる時

『あすなろ白書』でなるみが秋庭社長にプロポーズされて、女ってプロポーズされると、くらくらしちゃうのという感じを描いたんですが、これはこう描いたらきっと男読者に受けるだろうなぁって思っていたんです。
 実際、受けたかどうかは分からないし、もしかしたらすごく外しちゃったかもしれません。

 プロポーズされてどう感じるかはいろいろだと思いますが、恋愛=結婚ではない時代になったといっても、やっぱり女はプロポーズされたいもの。
 でも現実は、彼氏がいてもなかなかプロポーズしてもらえない。この辺に悩みというのがまたあるのでしょうね。

 昔は、ある程度の年になったら、男も身を固めないといけない (結婚しないと社会的信用がないとか)、女は子供を産まなきゃいけない。
 結婚が両性の合意というより、社会的な儀式として君臨していたわけです。
 ところが今や、少子化が進み、実家にいる方がよほど社会的に信用があったり、高齢出産の制限がなくなったりで、「ねばらない」が減りました。

 そうすると男も女も、実家にいてお給料のほとんどを自分のために使って、身の回りのことは親に面倒を見てもらい、たまに好きな人とデートする。
 これで満足してしまう。とくに男は責任が派生しない分、気楽でいい。
 それでも女はまわり対する見栄というものがあるから、賞味期限 (この言葉を適齢期に対してはじめて使った人は、ものすごく失礼な人だと思います) クリスマスイブが大晦日になったといってもまだじたばたする。
 それに、本当に今つき合っているその人と結婚したいのかは、また別の問題として、「選ばれた女」になりたいという願望はどんな女にもあると思います。

少しの不安がプロポーズに結びつく

 女は焦ってくるともう顔といわず、からだ中から結婚、結婚してぇーっというオーラが出てくる。
 そのうえ、言葉の端はしで結婚を匂わされたら、絶対に男は逃げると思います。
 それよりも、どこかに行っちゃいそうな、他の男に持って行かれそうな女の方がプロポーズされる可能性は高いんじゃないでしょうか。
 自分が今言わなきゃ、誰かにさらわれるという危機感のなせる業です。

 誤解のないように言っておきますが、これはモテる女の触れなければ落ちんという風情とは一線を画(かく)したものです。
 自分はこの子をいいと思っているが、同じように他の男もいいと思うだろう、自分は今この女を確保したと思っているが、もしかしたら自分が油断しているすきに略奪されるかもしれないという不安を持たせる女です。

 もちろん自分のことを好きだということは分かっている。でも早く決めないといけないという気持ちにさせる。
 絶対この女は自分のもとにいると思ったら、男は安心して遊びますもの。いざとなれば、こいつがいるというような気持ちです。
 よく聞く話ですが「他の人と結婚する」とか「お見合いする」と言った時にプロポーズされたといいます。
 でも、この一言は女にとって大博打。
 相手の性格を見て言ったとしても、結果は分かりません。
 それなら安全策をとってじっと待っている女になればいいかというと、それもまたそれで、後から来た女にひゅっとかっさらわれちゃうかもしれない。
 男と女は博打だから。

 それでもタイミングをつかめば博打でも確率を上げることはできるかもしれません。
 人生にはいろいろ転機があると思います。その転機をうまくつかめば博打の成功率も高いはず。
 彼氏の状況をよく見極めて、コイツ今が転機だ、それっ行けって。だからマンネリが続いていて、これを打破しなきゃいけない相手をせっついてもダメな気がします。
 人生の転機になだれ込むとリアクションは起こりやすいもの。
 転勤が決まったとか、転職したとか、極端ですが親が死んだとか、何でもいいけれどドサクサにまぎれて人生っていろいろなことが起きるんです。

一発逆転を狙う結婚はいけない

 私は結婚と大学卒業とマンガ家デビューとほとんど全部が一緒。二十二から二十三歳にかけての一年に人生の転機がすべて集約している。
 ちょうど旦那の連載が決まって「連載決まったから、結婚しよう」ってプロポーズされたと思っているのですが、向こうは「そんなこと言ってない」って言い張るんです。

 つき合い始めてまもないころ「俺との結婚、考えたことあるの?」と聞かれて、素直だから「もちろん!」って答えて、向こうは「そうなんだ」。それで終わっちゃって、そのあと結婚の話は出たことがありませんでした。

 実はすでに向こうの叔父さんにも紹介されていので、結婚はあるかなと薄々は思っていましたが、連載が決まったことが大きかったのでしょう。

 それに向うとしてはつき合い初めに確認しているから、この女プロポーズしたら「うん」と言うだろうなって思っていたところが大きいと思います。
 だから、もし彼氏に結婚を匂わされたら素直に「うん」と言っておいた方がいい。

 そんなこんなで結婚を決め、さあ卒業で就職だけれど、この人と結婚するからOLじゃなくて漫画家になろう、というふうにバタバタとその後の人生が決まったんです。

 女性誌にもよく出ていたりするのですけれど「仕事に疲れたから結婚したい」とか、人生の一発逆転を狙って結婚したいという女性は意外に多いですね。
 でもこれは大きな間違い。結婚に逃げたら、結婚後には逃げ道がなくなるじゃないですか。

 むしろ結婚は「あっ、運がむいてきたな」と思ったところに出会った人と結婚するほうがいいのかもしれない。

 しつこく言いますが、結婚を逃げ場にしたらだめ。自分の運をよく、楽しくすごすなら、運のいい時、調子のいい時の自分を基準に考えなくちゃ。
 せっぱ詰まって「結婚して」と言っても、彼氏に逃げられるのがオチです。
 素直に、でも余裕を持って、楽しそうに「あなたも好きだけど、もっと楽しいかも…・」と自分も相手も追い詰めない姿勢でいると、意外に男はこの魚、絶対釣り上げたいと思うものかもしれません。
 つづく 自分の魅力を知って愛される女になる

煌きを失った性生活は性の不一致となりセックスレスになる人も多い、新たな刺激・心地よさ付与し、特許取得ソフトノーブルは避妊法としても優れ。タブー視されがちな性生活、性の不一致の悩みを改善しセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。