=女と男の人生相談=ダン・カイリー著　=近藤裕=訳

「過敏度を和らげる方法」

プライベートな話をすることにナーバスになるのを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。
そこで、私はヒラリーに＜過敏度を和らげる＞ための自分でできる方法を教えてあげることにしました。

この方法は、不安感を誘う状況や話題に対する過敏度を低めるのに効果があるものです。次に記す方法は、ヒラリーと同じような状況に応用できます。

　まず、個人的でプライベートな話をすることに不安を感じたり、ナーバスになったりするのは自分だけでないという事実に目覚めることで、気が休まります。

　また、夫自身も、セックスのようなプライベートなことはそんなに気軽に話せないかもしれないわけで、そう思うことで、あなたも気が楽になると思います。

夫の中にある恐れの心は、奥の方に隠されているので、それが、よく見えないだけかもしれないのです。
　いずれにせよ、前に紹介した＜予行演習＞のエクササイズで、あらかじめ言いたいことを少し声を出して言ってみるという練習をすることをすすめます。

　その場合に、はっきり声を出すことが大切です。
もちろん、夫に向かって実際に言うときは、状況は異なり、練習の時より難しいと思います。
しかし、言いにくい言葉を口にするだけでも、後の本番の時は口にしやすくなるものです。

　イメージ法（これも先に紹介した）も効果があります。
まず、目を閉じ心を静め、十分間ぐらいリラックスします。
そして、イメージ法に入ります。たとえば夫と二人で、静かに、身を寄りそってワインでも飲んでいる光景をイメージします。

ロマンチックな時を過ごした昔のことを語り合っています。
そして、楽しい今の時間、これからの夢などを語り合っている光景をイメージしています。
「ねえ、ベッドに行かない？　そして、どのくらい、抱き合っていられるか試してみない？」と、夫を誘う言葉が自然に出てきます。

　いろんな言い方を考えて、言ってみるのです。
その場合に私たちという表現を必ず用いながら、愛の営み（ラブ・メイキング）の計画を語り合う中で自分の願いを言い表します。

このような光景をイメージする時に、自分が性的に満たされることを求めるに値することを自覚することが大切です。
また、夫があなたを愛しているのなら、あなたを満足させることにエクサイトはずだと、自分に言い聞かせるのです。
　こういったイメージ通りに、ことがうまくいかないことがあります。

次の三つの場合です。まず、子どもの頃に受けた心の傷のために性生活に馴染めないという問題を抱えている場合です。
（たとえば、性的にいたずらされて、その傷が癒されていないなど）おそらく、恐怖心が消えるどころか強まることになるでしょう。

次に、現に夫があなたを愛していない場合です。
　夫に拒絶されるという問題にぶっかるかもしれません。
最後に、夫が性生活について何か問題を感じている場合、このイメージ通りに実際にやった時に、あなたに責任を転嫁してあなたを責めるといった結果を招くかもしれません。

　そこで、次のことを注意してください。
もし、イメージを描くこと自体が、状況を悪くする場合には、当然のことですが、性生活に対する恐れの心を和らげるという目的のためにイメージ法を利用しない方がよいでしょう。
イメージすること自体で苦しむのでしたら、何も得るものはないのです。

　イメージをたのしく、そしてうまく描けるようでしたら、おそらく、あなたの性的ニーズについて話をすることについての恐れの心は二・三週間ぐらいのうちにかなり和らぐと思います。
自分のニーズを満たせる状況をより多くイメージできるようになれば、それだけ夫と話をしやすくなるはずです。

　このように、言いにくかった言葉を口にする練習や、状況のイメージを重ねるに従い、こんどは、そのイメージに近い状況を実際に生み出せるような機会を探すのです。
といっても、すべてを一度にぶちまけるような状況を期待するのは無理です。

セックスの話題に自然に入れるような会話ができるロマンチックな状況、お互いに心を開けるような雰囲気が生まれるような状況を意識して持つとか、意図的に創り出すべきです。
そのような状況が訪れた時の話の導入の仕方として、セックスそのものを直接の話題とするよりも、セクシーな話題、雰囲気つくりに興ずることから入っていくほうがより効果があると思います。

素直な表現とともに、上手に話すことも必要です。
たとえば、「私は性的に満たされないのよ」などといったボールをストレートに投げるのは問題です。
これでは相手を責めているように聞こえます。
夫のセックスのやり方がまずいと言っているような響きがあります。

　ところで、これまで紹介してきた方法を実行するためらいを感じたとしても、理解できます。
案ずる必要はありません。焦る必要もありません。
ためらいながらやると、かえって悪い結果を招くものです。

とにかく、このようなさまざまな演習が、自分自身の性的ニーズを受容することに役立つことは確かです。
そして、そのニーズが満たされることの喜びを享受できるようにもなれるでしょう。
　つづく　性生活の活性化プログラム

煌きを失った夫婦生活・性生活は倦怠感・性の不一致となる人が多い、新たな刺激・心地よさを付与し。避妊方法とし用いても優れた特許取得ソフトノーブルは夫婦生活での性の不一致を改善し、セックスレス及びセックスレス夫婦になるのを防いでくれます。